【猫の誤飲】ブリ男、オモチャを飲んで大ピンチ#2

前回からの続きです。
【猫の誤飲】ブリ男、オモチャを飲んで大ピンチ#1

ワタシは落ち着いて事に当たっていたつもりですが、実際は動揺しまくりでした。
病院で処置に関する同意書のサインを間違えるわ、無意識に以前のマンションに帰りそうになるわ、全然冷静じゃありませんでした。

一旦帰宅してみたものの、ブリ男がいない家というのは妙なものです。
お茶を淹れても「何それ何それ!」と突撃してくる子もいないし、その辺にレシートを放り出しておいてもパンチする子もいない。
数カ月前までは当たり前だった静かな室内に違和感を覚えつつ、病院からの電話を待ちました。

Telephone

病院から電話があったのは、帰宅してから小一時間ほど経過した頃です。

受話器からは「ブリ男くん、吐きませんでした」という獣医さんの声。
ああ、やっぱり…と落胆しました。

そして、今からはもう一段階強い薬を飲ませてみるということです。強い催吐薬は胃の粘膜を荒らすそうですが、腸に詰まるより全然マシです。ぜひお願いします、と獣医さんに伝えました。

「そしてここからが悩ましいんですけどね…」と獣医さん。

2回目の催吐薬でも吐かない場合、次にやる処置は全身麻酔をかけて内視鏡で胃から取り出すというものです。
これを今夜のうちにやるか、はたまた一晩吐くか様子を見るか、決めなくてはいけません。

そして内視鏡で見つからない場合。
開腹手術をするか、大便と一緒に出るのを待つか。

もしオモチャを噛み砕いていてバラバラになった状態ならウンチと混ざって出る可能性も高いそうです。
それなら全身麻酔のリスクをわざわざ負う必要はありません。

ただし、一瞬でごっくんと飲んでしまったのを見たので、バラバラになっている可能性は低い。
ブリ男のいつものウンチのサイズからして蜂の頭がまるっと出てくるとは思えません。ウンチの様子見はワタシの中ではあり得ませんでした。

とりあえずは2回目の催吐薬を投薬するので、内視鏡のタイミングは出なかったらそのときに決めましょうと話して電話を切りました。

 

ああ、なんてことをしてしまったんだろう。
目を離した隙に誤飲したわけじゃない、そろそろ危ないかなと思った瞬間にオモチャを取り上げていればこんなことにならなかったのに。

と後悔ばかりしながら、どうかすんなり吐いてくれますようにと祈り、病院からの電話を待ちました。

病院から再び電話がかかってきたのは、1時間ほど経ってからです。

「ブリ男くん、やっぱり吐きませんでした」と先ほどより疲労感の滲んだ獣医さんの声が聞こえました。

次にワタシが決めなくてはいけないのは内視鏡のタイミングです。
素人では何とも言えないので獣医さんの意見を訊いてみたところ、今晩この後吐くかもしれないし、今のところブリ男に変調はないし、即内視鏡を入れなくてもいいとは思う。ただし、明日内視鏡を入れるにしても、ほかの手術等が詰まっていて処置は夕方になる。ということでした。

今ならまだ蜂の頭はブリ男の胃の中にあるはず。
でも、全身麻酔は身体に負担をかけます。もしかして吐くかもしれないのに、わざわざ全身麻酔をかけるのも…。と一瞬躊躇してしまい、今晩は様子見、明日も吐かなかったら夕方に内視鏡ということにしました。

電話を切って、しばらくあれこれ考えているうちに「本当にこれがいい選択だったのだろうか」という不安に苛まれました。

ひょっとしたら今夜のうちに蜂の頭が腸に流れてしまうかもしれない。そうしたら開腹手術になってしまいます。
健康なお腹にメスを入れるなんて、その方がよっぽどリスクが高いんじゃないか。それなら今すぐ内視鏡を入れてもらった方がいいのではないか。
もしかすると、今晩腸閉塞を起こすのかもしれない。
病院に預けていればすぐに対処はしてもらえるだろうけど、夜で人手のないときに処置が遅れたらどうしよう。
内視鏡を入れるかどうか迷うのは「ひょっとしたら誤飲をしていないかもしれない」というケースのみで、今回のブリ男みたいに確実に飲んだのを目撃しているのなら即内視鏡をやってもらうべきなのでは。

などと考えてしまい、その晩は一睡もできませんでした。

 

ブリ男を幸せにしようと決めたはずなのに、ワタシが一瞬「ま、後でいいか」と思ったせいでこんなことになるなんて。なんてダメな飼い主なんだろう。
ブリ男は健康そのものなのに病院で無理矢理気持ち悪くされ、いつものダブルベッドでぬくぬく眠ることもできず、不安に思っているに違いない。
小さな命を預かっているのに、誤った判断をしてしまった。
これが原因でブリ男にもしものことがあったらどうしよう。

神様、お願いです。
代わりにワタシの胃腸を持っていってください。

ワタシは40年間この世の美味しいものを食べ尽くしました。この先死ぬまで胃婁でも流動食でも構いません。
でも、まだ1歳にもなっていないブリ男の胃腸は傷つけないでください。
あの子はまだまだ美味しいものをいっぱい食べて、もっともっと幸せな気分になり、今よりずっと大きくなるべきなのです……。

続く。

投稿者:

りんむじんづ

間取図だけで3杯メシが食え、旅のためだけに日々労働し、美味しいものを好きなだけ食べられるようにジム通いに励む、そんなOLです。最近ブリティッシュショートヘアの男子との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

2 thoughts on “【猫の誤飲】ブリ男、オモチャを飲んで大ピンチ#2”

  1. #1を読んだ時から気になってたまらなかったのですが、#2で泣いてしまいました…。
    「ブリ男を幸せにしようと決めたはずなのに」
    わかります、この気持ち。
    子供の頃犬を飼っていたのですが、ずーっとずーっと両親にねだって、ようやく飼えるようになった犬だったんです。
    夢だった小さな生き物が腕の中にいる。この子とずーっと一緒にいる、ずーっと私が守る。なのに最期の時は私は実家を出ていたので一緒にいられなかったんです。
    約束したのにね、ごめんねって今でも涙が出てしまいます。

    どうしよう仕事が手につかない。明日の更新で解決するのかな。お願い吐いて、ブリちゃん。

    1. ひまわりサマ
      ご心配ありがとうございます。
      お仕事が手につかないほど心配させてしまって申し訳ないです…。

      ひまわりサマのわんちゃんは幸せだったに決まってますよ。
      一緒に大きくなって、ひまわりサマが独立するまで見守れたんですもの。
      まだ仔猫のブリ男を危ない目に遭わせるダメダメ飼い主のワタシとは大違い…。

      おかげさまでブリ男は「君、数日前に全身麻酔したんだよね??」と言いたくなるほど元気に食べて走ってます。
      ブリ男を幸せにしようだなんて思い上がりもいいところです。
      ワタシがブリ男に幸せにしてもらっています。

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