【必読!】女子のスーツはこれだ! ~オトナから就活生まで~

40代オトナ女子のワードローブ 総集編!では、スーツについてまったく触れませんでした。

1枚黒のジャケットを投入したけどカジュアル過ぎない羽織物という位置付けですので、いかなるビジネスシーンにも耐えうるようにと入れたわけではありません。

男性のスーツってぇのは割とシンプルに語れるけど、女性のビジネスウェアはそう簡単ではないんですよね。
参考:【女子目線】デキるビジネスマンのスーツは○○だけ!

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というわけで、ミニマムワードローブとは別枠で女子のスーツについて語ってみます。

ワタシは今でこそ内勤なのでスーツは滅多に必要ないのですが、昔は社内者よりもお客さんと会っている方が多いという仕事だったのでほぼ毎日スーツを着ていました。
たまに「今日は出張も来客もないからスーツは着ない!」という日があると「ホントにジャケットなくてもいいのかな…。実はスーツが必要な用事が入っていたらどうしよう」と不安になるくらいスーツ漬けの日々。

ただでさえスーツなんて肩を凝るものを着るのは気が進まないのに、毎日同じスーツを着ていたら滅入ってしまう。
そう思って、いろんなスーツを買い揃えてとっかえひっかえしていました。

薄手のシャツと違って、スーツは嵩張ります。
冬のスーツが数着あるとそれだけでクローゼットはパンパン。
当時はコートをどっさり所有していたので、1Kのマンションのクローゼットは悲惨なほどにぎゅうぎゅうでした。

いろんなスーツを着倒してワタシが感じたのは、次のことです。

女子のスーツは1~数シーズンで使い切れ!

スーツはなるべく生地も仕立ても良いものを…などと若い頃は考えていたのですが、そしてこれは男性のスーツに関しては正解なのですが、女性のスーツには当てはまらないということがわかりました。

なぜなら、女性のスーツの流行は猫の目のようにころころと変わるからです。

去年はカラーレスの短めジャケットが流行ったのに、今年はビッグなロングジャケットがインだとか。
こないだまでフェミニンなシルエットがメインストリームだったのに、近頃はマニッシュなデザインがトレンドだとか。

これは、女性のビジネスウェアとはどうあるべきかというのが確立していないせいです。

そりゃ男性のスーツにも流行はあります。1940年代の襟の大きさは今ではアカンし、1980年代のダボッとしたシルエットもダメ。
それはそうなんだけど、シャツにネクタイにジャケットにパンツというアイテムは少なくともここ100年くらいは変化してないし、極端にボディコンシャスだったり過剰にドレープが入ったりという流行の仕方はしない。

それに比べて、女性がビジネス界に進出したのはごく最近の話です。
男性と対等に働くんだー! と息巻いていたときもあったし、その反動で女性らしく働くのも大事☆ と揺れ動いたりもして、ビジネスでの女性というのはまだまだ迷走している感があります。
ファッションもそれにつれて盛大に迷走していて、肩パッドもりもりのいかついジャケットが好まれるときもあれば、ひらひらふわふわとしたシルエットが魅力的とされるときもある。

さらに言うと、男性よりも女性の方が求められる格好が多様であるというのも女性のビジネスウェアが安定しない一因になっています。

男性の場合、会議の後にパーティーがあるからといってわざわざ着替えることはまずありません。
オシャレな人がネクタイやハンカチーフを取り替えるくらいですね。
燕尾服を着なきゃいけないようなかっちりした式典でもなければ、パーティーでビジネス用のダークスーツを着ていても全然違和感ない。

しかし、女性は会議とパーティーが同じ服だとちと淋しい。
国際的な金融問題について喧々諤々の議論を交わしたときに着ていたネイビーブルーのジャケットでは華やかさが足りない。
やはりパーティーでは明るい色のワンピースや柔らかい印象のドレスに着替えた方が場が和みます。

こんな具合に、男性と同様に戦闘するためのスーツなのか、それとも女性らしさを前面に出して活用するためのスーツなのか、狙いどころに応じてスーツのデザインも生地も色もいろいろある。
そこに流行が加わって、一体何を着たらいいのやらさっぱりわからない、混沌とした女性スーツ市場が出来上がっているわけです。

というわけなので、1着のスーツにやたらとお金をかけるのはあまり効率的ではないです。
そこそこの質のスーツをそこそこの価格で何着か揃えて、定期的に買い替えていく方がお得でしょう。

これぞという1着には大枚をはたけ!

上に書いたことといきなり矛盾しますが、いいスーツには惜しみなくお金を払うべきです。

まっとうなメーカーのものであれば、服の価格はシルエットの美しさ・生地の頑丈さ・発色の良さ・仕立ての素晴らしさに比例します。
そしていい服を着たときの「ワタシ、いいオンナ!」感ときたら!
シェイプアップしなくても身体が美しく見えるわ、大して勉強してないのに知性たっぷりに見えるわ、自分を何割も底上げしてくれます。

なので、流行りとは無縁のオーソドックスなデザインのものであれば、運よく出会ったときに高くても買ってしまうというのもアリです。

ワタシがまだ働き始めてすぐの頃、とあるセレクトショップで一目惚れしたスーツがあります。
当時の自分的には清水の舞台から飛び降りる覚悟で買わなきゃいけないお値段でした。
しかし、なんと、そのスーツは十数年経った今でも着ています。

安物&流行り物スーツだと、何年か経って着てみると「あれー、なんか違うなー」と思ってしまうのですが、清水スーツは「これも古いからそろそろお役御免よね」と思いながら着ても「おお、まだ可愛い!」と思ってしまう。
さすがに次のスーツが見つかったらそろそろ買い替えようと考えてはいるのですが、清水スーツの色合いやディテールが気に入っているのでなかなか見つけられません(そして今は仕事で要らないから真剣に探してないという)。

まず揃えるべきは、真冬用・真夏用・春秋用の3着!

なぜ真冬用のスーツが必要かというと、ビジネスシーンによってはコートを着ることができないときもあるからです。脱ぎ着でもたもたしてられないとか預ける場所と時間がないとか、コートが使えない場面は結構ある。
そういうときにぺらっぺらのスーツを着ていると風邪を引くので、暖かいヤツが要るのです。

逆に真夏は裏地ナシでサラッと速乾素材じゃないとやってられない。

春秋用はコートを着られるときには冬にも使えるので、あまり爽やかな素材にしない方がいいです。

黒は避けよと心得るべし!

ここ10年ほど、就活生のスーツは黒と相場が決まってしまいましたが、あれはないわーとワタシは思っとります。

ワタシは氷河期ど真ん中の世代で、就活には泣かされたクチです。
だけど、その時代でもみんながみんな真っ黒ということはなかった。
むしろ、いかにライバルと差別化するかの方に腐心していました。ダークグレーもライトグレーもネイビーもベージュもカーキもブラウンもいて、さらにシャツを薄ピンクや薄水色にして、なんとか個性を出そうとしていた。
当時も銀行とかのお堅い系狙いの子は今の就活生みたいなつまんない格好をしていたけど、それは「アパレル志望だからスーツなんて着ない」って人と同じくらいニッチな存在で、つまんない格好もできますよという個性の表出だったわけですね。

でも皆が皆つまんない格好をしていては、選ぶ方も困ると思うのです。
就活なんて「一緒に働いて面白いか」どうかを判断される(あるいは就活生側が判断する)場なのですから、「自分と一緒に働くと面白いですよ!」とアピールして何ぼのハズ。
それが全員「アタシ達はつまんないでーす」と横並びで言ってるだけじゃ、時間のムダでしかない。

いやいや、黒のスーツって便利じゃん。喪服代わりにもなるし。
そう考えている方は女性の喪服の基本 ~オトナは正しく喪服を着こなすべし~を読んで考えを改めてほしい。
ビジネススーツはあくまでもビジネス用の服であって、慶弔で使えるものではないのです。ましてや就活生が着ているような安物ぺらぺら黒スーツが冠婚葬祭で使えると思っていたら笑止千万。

黒というのは質がシビアに出る色で、実は一番難しい色です。

田舎のおばあちゃんにでも聞くとわかるけど、喪服や留袖の黒がいかにいい黒かっつーことで女達の激しいマウンティングがあったくらいです。
さすが本家はいい反物使ってるわねーとか、分家の嫁のくせにいい黒着て生意気ねーとか、あの色じゃあすこのご実家の懐事情はプププとか、そんな世界。
そういう田舎に育ったワタシはいまだに結婚式や葬式で「あの留袖はいい黒だ」「あっちは安物のレンタルだな」と無意識に判別してしまいます。下種だけど。

んで、安物プレタポルテの黒がそんないい色のわけがないので、勝負服を黒にするのはオススメしない。
ホントに安物だと絶望的に安っぽく見えてしまいます。

では女性のスーツには何色がオススメかというと、黒より柔らかく、かつ汚れが目立たないネイビーです。

ワタシは就活にはネイビーの夏のワンピーススーツを使っていました。
それを買うときに「結婚式にご出席ですか?」と店員さんに訊かれたような、上品な雰囲気のものです。
がつがつ戦闘シーンには向かないけど、上で述べたパーティーシーンに使えるようなカンジ。ワタシ自身がどっちかっつーとがつがつ系なので、中和する意味で柔らか目のものを選びました。
かといってネイビーにはかっちりした印象もあり、ビジネスシーンで使っても違和感ないです。
その後フツーに出張にも使い、パーティーや結婚式にも使い、八面六臂の大活躍。10年間ほど散々着倒しておりました。

ほかに実用的な色はグレーですが、アイスグレーからダークグレーまで幅があり、その中から似合うトーンを探さなきゃいけないというのにひと手間かかります。夏のグレーと冬のグレーとでは違いがあるし、ネイビーほど選ぶのがラクな色ではないです。

華やかさを狙うならベージュもオススメ。ただし、汚れが目立つので「3日間の出張で着っ放し」なんてのがしにくいのが難点。

 

などとワタシのようにごちゃごちゃ言う人間がいる一方で、スーツは制服と割り切って年がら年中同じスーツを着ている同僚もいました。
それはそれでラクそうで、ちょっと羨ましかったのも事実です。

スマイスターMagaZineにてコラム連載中!

投稿者:

りんむじんづ

間取図だけで3杯メシが食え、旅のためだけに日々労働し、美味しいものを好きなだけ食べられるようにジム通いに励む、そんなOLです。

「【必読!】女子のスーツはこれだ! ~オトナから就活生まで~」への3件のフィードバック

  1. 女子スーツ!この記事を待ってました!!
    私も年に数回だけスーツを着る場面があるのです。
    ちなみに今持っているのは、薄っぺらい黒のパンツスーツ。
    ええ、安っぽい黒ですわ、叱ってやってください。
    自分でも、50歳になったら買い換えようとは思っていたんです。
    50歳になったら、定年退職までの自分に似合う、きちんとしたスーツを買い、退職日にはそれを着て職場を去るのだ、と。
    …今すぐ買い換えたくなりました。
    なんとなく色はチャコールかネイビーで、と思っていましたが、りんむさんの記事を読んで、ネイビーの上質スーツ(あくまでも自分の収入レベルで…)を探そうと決めました!!
    職場で、スーツは三越のオーダーメイド!という大先輩もいるのですが、私にはちょっと手が届かないかな~。
    ニューヨーカーのパターンオーダーとか考えたりしていますが、お薦めあったら教えてください。

    1. いちひめサマ

      なんと!
      お待ちいただいていたとは恐縮です!

      チャコールグレーもいいですよね。黒より重くないし、汚れが目立たないし(←大事)。

      それがですね、実はワタシ、オーダーどころかお直しもしたことがなくて。
      肩とウェストに合わせれば袖も丈もそれなりに合うという、とても安上がりなプレタポルテ体型なのです。

      気に入っているのはマックスマーラです。フェラガモといい、イタリアの型がしっくりくる体型らしく。
      そこまでお金をかける気分じゃないときは、ボッシュとかiCBとかで機能的(皺にならないとか自宅で洗えるとか)なヤツを見繕っています。

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