【初心者必見】マンションのモデルルーム訪問時の心得

友人が新築マンションを買いました。

駅近で通勤至便という好立地で、設備も間取りもなかなかいい物件です。
高倍率の中、抽選に勝ち残るという運の良さでゲットした部屋。

インテリアイメージ

「それはいいんだけど、モデルルームでちょっとね…」と友人が言うので、何事かと聞いてみました。

モデルルームは、契約が済んだら二度と行かないというものでもなく、設計変更やらローンの手続きやらで入居までは何度か訪れます。
友人も例に漏れず諸手続きのためにモデルルームに足を運ぶ機会がありました。

そこは人気マンションのため、とっくに完売しています。
それなのにモデルルームは営業している。

なぜかというと、そのディベロッパーが販売している別のマンションを売り出すためです。

Aという超人気マンションが売り出され、即日完売になりました。
それを知らない人がモデルルームを訪れました。
営業マンはどうするかというと「近くにBというマンションも販売してますよ」と売り込みを掛けます。

Aは完売ですよ~と大々的に告知せず、完売後も広告塔にして客をおびき寄せているわけですね。

で、友人がモデルルームを訪れたとき、隣のブースでまさにその「Bならまだあるよ」な話をしていて、それが耳に入って「なんだかなー」と思ったそうです。

漠然と「マンションが欲しいなー」と思っている人にしてみると、上記の売り込みは決して迷惑な話ではないかもしれません。
「○○会社のマンションが欲しいなー」てな人には、むしろウェルカムなカンジ?
同じディベロッパーなら建築仕様や内装なんかはどれも似たようなモノになりますからね。実際、複数のマンションをひとつのモデルルームで販売していることもあります。

しかし、「どうしてもAマンションが欲しい!」と思い定めてモデルルームを訪れた人は、Bなんぞ勧められても時間の無駄以外の何物でもない。
ひょっとしたらBの存在を知らなくて、実はBの方が希望条件に合致していたなんてハッピーな結末が待っているかもしれませんが、そんなパターンはほぼなかろう。
だからこそ、その話を小耳に挟んだ友人は「なんだかなー」と思ったんでしょうね。

というわけで、あちこちのモデルルームに行きまくって十余年、そろそろ各ディベロッパーのブラックリストに載っているんじゃないかっつーくらいにモデルルーム慣れしたワタシが、モデルルーム初心者が心得ておくべき事項をまとめてみます。

真面目に見たいなら予約すべし

ほとんどのモデルルームでは、マンションのイメージビデオを見せて「このマンションに住んだらこんなにステキな生活が待ってますよ!」というアピールをします。
最近はミニシアターをモデルルーム内に作って、大画面でこのビデオを観させられる。

これの映写時間を起点に営業スケジュールが組まれています。
なのでモデルルーム側としては、客に予め来場時間を教えておいてほしいんですね。

もちろん映写時間の都合だけでなく、応対する営業を配員したりモデルルーム内がぎゅうぎゅう詰めにならないようにしたりといろいろあるので、来場者数をコントロールしたいようです。

ワタシとしては資料をもらって勝手に部屋を見られれば満足なので、と予約ナシでモデルルームにふらりと飛び込んだこともあるのですが、予約がないとダメーと断られたこともありました。
それ以来、「見るぞ!」と決めて行くモデルルームはちゃんと予約を入れています。
それでも出先でたまたまモデルルームを見つけて、ふらりと入ってしまうのですが。

そういう飛び込みの場合は、いかにも冷やかしなので応対はイマイチになります。
ワタシはホントに冷やかしだからそれくらいでいいけど、マジで買う気の人だとこれはちょっと困ると思う。

余談ですが、ミニシアターでマンションイメージビデオを観させられる時間がワタシは嫌いです。
大抵は幸せファミリーやラヴラヴカポーと一緒になって、「ヤだー、あの人おひとりさまでマンション買っちゃう系?」的な視線を浴びるから。放っといてくれ。

営業パーソンはあなたの悩みを解決してはくれないと心得よ

昔、尊敬する上司から「どんなクソッたれな商品でも売るのが営業の仕事だ」と言われ、純真なワタシは目からウロコをボロボロと落としたことがあります。
何が言いたいかというと、応対してくれる営業パーソンはあなたの夢や希望を叶えるべく現れた救世主ではなく、マンションを売るために目の前にいるということです。それがどんなにクソったれなマンションだとしても。

彼らは会社からセールストークを徹底的に仕込まれていますので、あなたが「はえ~、立派なマンションだねぇ」と感心してる間に立て板に水のごとくマンションの魅力を喋りまくります。
しかもそのマンションの魅力だけでなく、周辺マンションのdisりまで入ります。
なんとなーくマンションを買いたいと思っているだけの状態だと「そんなにいいマンションなんだ! そしてこんなにいいマンションは、ほかにはないんだ!」と盛り上がってしまって、勢いで契約してしまうなんてことも珍しくありません。

しかし、なんとなーくマンションが欲しいっていう漠然としたときって「そもそも自分はなぜマンションを買うのか?」という根源的な問いに解が出ていない状況です。

ホントにマンションでいいのか。一戸建てじゃなくてマンションである理由は?
どんな生活をしたいのか。それはどんなマンションなら実現できるのか? それはマンションを買わないと実現しないのか?
住まいとは買うべきものなのか? 借家でもいいじゃないか。それとも買った方が金銭的に得なのか?
金銭的な得って、そもそも何だ? 高い住居費を払うからこそ得られる幸せもあるんじゃないか?
マンションを買って後悔はしないか? 後悔しそうな状況って何だろう?

参考:【賃貸vs購入】マンションを買う前に【得? 損?】
参考:家を買うリスクと、それでも買う理由

で、そういう漠然とした不安や問いかけを営業パーソンにぶつけても、彼らの機能は「そのマンションを売る」ということに特化していますから答えは引き出せないわけです。
何を言っても「このマンションを買えば幸せになりますよ!」と返ってくるばかり。

一歩進んで「自分は駅から徒歩5分の70平米の2LDKに住めば幸せになる!」と見定めたとしても、営業パーソンの仕事は「そのマンションを売る」ですからね。
このマンションでは希望条件に当てはまらないけど、あそこの会社があっちに建てているマンションはバッチリ合致してますよ! というアドバイスは絶対出ない。

人から言われるがままにフラフラしてしまう人は、余程の気構えがないとモデルルームで営業パーソンに散々惑わされることになると思います。

これがマンションという高額な買い物じゃなければ、人の言葉でフラフラするのも楽しいんでしょうけどね。
アジでも買おうかと魚屋に行って「今日のサンマはめちゃくちゃいいから買っとけ!」とオヤジに勧められて「あらー、それならサンマでもいいかもね」で済むくらいの買い物ならね。

ではモデルルームの営業パーソンは何をしてくれるかというと、そのマンションの購入手続きに関する煩雑なことは何くれとなく面倒を見てくれます。
その程度の期待度であれば、営業トークを割り引いて聞けて冷静になれるかもしれません。

では営業パーソンは誰でもいいかというとそういうわけでもなく。

ワタシが1軒目のマンションを買うに至ったのは、営業ウーマンが程良い按配で背中を押してくれたからです。
参考:家売るオンナ・家買うオンナ
2軒目を買うときも、柔軟な営業マンがセールストークもそこそこにワタシの設計変更話に付き合ってくれたってのが大きい。これがマニュアル通りの説明しかできない経験の浅いねーちゃんだったら買えなかったと思う。

マンションというデカい買い物を決意させる最後の一押しはやはり営業に依るところが大きく、いい具合にサポートしてくれる営業パーソンに巡り会えるかどうかは運次第です。

オプションや家具家電は脳内で消去せよ

モデルルームはオプション品で溢れています。
オシャレな壁紙、グレードアップしたキッチン、雰囲気のある間接照明などなど。
参考:新築マンションのオプション[要る? 要らない?]

さらに、そこに高級家具やオシャレ家電を設置し、生活感のない雑貨や使用感のない鍋を並べ、1週間も着回せない枚数しか入っていないクローゼットを作り上げています。
参考:ミニマムワードローブのために、高級ブランドを味方につけろ!

なぜこんなにモデルルームを飾り立てているかというと、このマンションに住めばこんなに素敵な生活空間をゲットできる! と客に勘違いさせるためです。
参考:【マンションを高く売る!】ホームステージングとは何か

オプションをなーんにもつけない素のままだと、どこにでもある何の変哲もない新築マンションのがらーんとした部屋です。
そこに特段オシャレでも何でもないこれまで使ってきた生活用品を持ち込めば、モデルルームと大きく乖離したフツーの部屋が仕上がるだけ。
モデルルームのきらびやかな部屋は舞台装置だと割り切って、設備はそれぞれオプションなのか標準なのかきちんとチェックしてください。

あと気をつけたいのが、天井高です。
一応実物の天井高に近づけて作っているモデルルームが多いけれど、たまにどーんと高い天井のモデルルームを見かけます。
広々とした空間を期待して新居に入ったら、天井が低くて圧迫感……という悲劇がないように、実際はどんなものなのかモデルルームで訊いてください。

最近のワタシのモデルルームでの楽しみは、家具・家電・雑貨をどの程度のブランドや価格帯で揃えているかをチェックすることです。
高級路線だと「気合入ってるなー!」と感心するし、IKEAばっかりだと「予算がないのね…」と同情する。
いかにもゴージャスなインテリアの中に上手にプチプラ商品を混ぜていたりすると「スタイリストのセンスがいいんだな」と感心するし、いいモノを使っているのに全体的にダサかったり古くさいと「あーあ」と力が抜ける。
だからなんだというわけではないのですが。

モデルルームから自宅へは直帰すべし

なぜなら、大量に資料をもらうからです。
そのまま遊びに行くには重くて邪魔になるという、それだけのハナシ。

ちょっとでも「買うかも…」と考えながらモデルルームに行く人は、素早く決断できるように希望条件を整理しておいてくださいね。
マンション購入の希望条件【部屋の向き】
マンション購入の希望条件【階数】
マンション購入の希望条件【風通し】
マンション購入の希望条件【広さと間取り】
マンション購入の希望条件【間取りの可変性】
マンション購入の希望条件【規模と共用施設】
【必読!】新築マンション購入のスケジュール

スマイスターMagaZineにてコラム連載中!

投稿者:

りんむじんづ

間取図だけで3杯メシが食え、旅のためだけに日々労働し、美味しいものを好きなだけ食べられるようにジム通いに励む、そんなOLです。

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