ドゥブロヴニクの旧市街へ。
エクセルシオールから最寄りの入り口は、ブロチェ門。門から旧港を望むと、市街地に来たなというカンジがします。
旧港と言ってもバリバリ現役でした。ボートがひっきりなしに出入りしてます。
まずは目抜きのプラツァ通りに行くと。
大混雑!
ディズニーランド並みです。まっすぐに歩けません。
参考:旅ログ ~ディズニーシー・ミラコスタで贅沢スイート~
そしてほぼ全員観光客です。なんか、いつもの旅だと「誰かが生活しているところにこっそりお邪魔する」って感覚ですが、これだけ観光客ばっかりだと「観光客のための街に観光客としてどっぷり浸かる」ってカンジでかえって清々しいです。
皆がしがし写真撮ってるので、変な目で見られないし。ニコンやキヤノンのでかいカメラもいっぱい見ましたよ。ワタシのPEN-Liteなんてカワイイもんです。
ありがたいのは、大小さまざまな噴水があちこちにあること。ペットボトルが空になったら水を詰めて、街歩きを再開できます。冷たくて美味しい水でした。
こんな喧騒の大通りも、一本入ると静かな路地。
階段も多いです。町全体が擂り鉢状になっているカンジです。石畳がさんざん踏まれてツルツルするので、歩きやすい靴じゃないとツラいかも。
遠くの屋根は城壁の外の家です。市街地からだと城壁が見えないので、街がバァッと広がっているように見えます。
ちょっと広い通りには、カフェやレストランのオープン席が。場所によっては風通しがすごくよくて快適です。屋内で食べようという気になれません。
暑さにやられて頭がズキズキしてきたら、無理をせずに風通しのいいカフェで休憩です。
50クーナの裏面がドゥブロヴニク全景でした。可愛い。
旧市街は半日あれば周れる街の規模と言いますが、あっちへふらふらこっちへふらふら気の赴くままに歩いてカンジのいいカフェで休憩していたら、半日なんてとてもとても足りません。その証拠? に聖ヴラホ教会以外は中に入りませんでした。そんな時間なかった。
さて、ドゥブロヴニクを囲む城壁。なんと、上を一周できるんです。そりゃやるでしょう!
というわけでほぼ1日かけて周ってきました。しかも「最高所のミンチェタ要塞からの眺めは、順光になる午後が最高」とガイドブックにあったので、暑くなる昼頃から行ってきましたよ。ほんっっとオススメできない暑さでしたが、やはり午後の光が一番だと思います。
城壁への登り口は3カ所だったかな。ピレ門は行列していたので、ほかの門から入るのがいいかと思います。ワタシ達はプロチェ門から入りました。
城壁は結構な高さがあるので、かなり屋根を見下ろすカンジになります。高いと思っていた塔が目の前で面白い。
古い屋根は戦火を潜り抜けたもの、新しい瓦は終戦後修復したものとのこと。
自分の中ではクロアチアの近辺は始終ドンパチしていて危ないというイメージでした。
ドゥブロヴニクが崩壊したのは1991年と、まだ四半世紀しか経っていないんですね。そりゃ子どもの頃にそんな報道を聞いていたら、危ない場所というイメージがつきます。
しかし、派手に崩壊した場所も2005年には復旧、ロープウェイも2008年に再開したそうな。すごい回復力だなーとしみじみしました。
城壁の上は日差しを遮るものがないので暑いです。
あまりの暑さにへとへとです。ミンチェタ要塞に辿りつく前にカフェに入って休憩しました。
城壁の上には数カ所カフェがあって、小さいところでもジュースなど飲めます。大きいところだとアイスを食べたりすることもできます。
水のペットボトルも売っていたのでいくらでも水分補給できますが、やはり持ち運べるだけ持っていった方がいいです。テントや建物の陰でいくらでも日影がある地上と違って、城壁の上だと日影がないのでなかなかツラい。たまにある日影は塔の中だったりして、風通しもイマイチです。可能な限りの暑さ対策およびカフェを見かけたら全部入るくらいの気構えが必要かと。
面白いのは、日本人の格好でした。ヨーロピアンはキャミソールだの水着だの直射日光に肌をさらしていますが、日本人は長袖・長ズボン・帽子にサングラス・アームカバーに日傘まで繰り出しているので、すぐわかります。
ワタシも脱ぎたいのはやまやまでしたが、肩が日焼けしたときのダメージを考えると恐ろしくてできませんでした。キャミソールの上に長袖のUVカットパーカーを羽織って帽子・サングラスもバッチリという、いかにも日本人な格好で挑みました。
という苦労を経て、ミンチェタ要塞から睥睨。
登った甲斐がありました! ワタシの! ワタシのためだけのドゥブロヴニク状態です! 大感激!
要塞を降りた後は、また屋根の目の前を歩きます。海が近づいてきてなかなかいいカンジ。
フィガロ・ジャポン・ボヤージュに掲載されている写真のアングルの位置です。
プラツァ通りを上から。手前の行列っぽいところはジェラート屋さん。ここは安くて美味しかった。
なんと、城壁の外には数カ所ビーチらしきものがあります。
なぜこんな狭い場所に…。
ミンチェタ要塞のほぼ対角線上。すンごく奥にちょこんと要塞が見えます。
旧港の上辺りは、ぽかーんと開けていました。しかし日差しが強いので、そこに留まる人はあまりいません。
港が騒がしいなーと思ったら、なんと水球の試合をやっていました。
ようやくスタート地点に戻ってきてゴールです。
ガイドブックでは所用時間は1時間となっていましたが、ワタシ達は6時間くらい城壁の上で過ごしました。
1時間って相当な駆け足になると思います。休憩もせず、ゆっくり写真も撮らず、がしがし歩いて1時間くらいなカンジでした。
結局この日は疲れて城壁一周以外なーんにもできませんでした。それでも、ドゥブロヴニクの街並とアドリア海を堪能できるので、機会があればぜひやってみてください。
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