飼い主のお疲れを察する猫

年度末は繁忙期。
毎日雪山をラッセルするがごとく、わっしわっしと仕事をしています。

pc

そろそろ大量の作業は終わりに近づくのですが、今度は調整・交渉のフェーズに入るので薄氷を踏むような毎日が始まり、これはこれで胃が痛い。
目が覚めたら春になっていればいいのに、と毎日詮ないことを考えています。

 

言うても1日4〜5時間残業しているだけなのに、何がそんなにツラいのかなあ。
とも思うのですが、日頃から割と睡眠時間がギリギリだと感じているので、そこから2時間寝る時間が削られるだけでも結構しんどいんですよね。

睡眠時間を削るのは最低限にしたい。
と、料理や長風呂の時間から削ってはいるのですが、これはこれで人間らしい生活ができていないというストレスが溜まる。
料理や長風呂で仕事のことを忘れて気分転換ということができないので、寝る直前まで仕事のことを考えて、うとうとしながら「ああっ、あそこの数字、あんな処理したらダメじゃん!」と思いついて仕事用のアドレスに覚えとしてメールして、とあまりいい状態ではないです。

ここしばらく毎年同じ仕事をしているので、経験値が上がってスムースに処理が可能になりそうなものなのに。
と思うのですが、毎年毎年違う揉め事が起きて、毎年毎年「今年は去年よりしんどい…」と思ってしまいます。
今年も「しんどそうだけど去年と似たようなものかなあ」と舐めた見積りで臨んだら、去年より残業時間が増えてしまいました。

あー、これはもうアレだ。歳を取って、素早く大量かつ正確に処理する能力が衰えているのよ…。
と、思わざるを得ません。

普段は「8時間以上は働きません」と宣言し、他部署の人にも夕方になると「あっ、りんむさんもう店じまいだよね。明日でいいよ」と言われるくらい認知されています。そのくらいの働き方だと「65歳は無理でも60歳くらいまでは働けるのかなあ」という気がしないでもないです。
が、年度末の3カ月間の働き方では「もう無理。マジで無理。60歳どころか50歳でも無理」と思ってしまう今日この頃。
一年の3/4は健康的に暮らしているから平気。と、去年くらいまでは考えていましたが、40代も後半戦になると1/4の不摂生で台無しにしている感があります。

 

学生時代、ドイツへ旅行したときの思い出です。

当時はスマホなんてものはなく、皆が皆自宅のPCでネットワークに接続できるという環境でもなかったので、その頃は旅先からハガキを送る習慣がありました。
ハガキが届く前に帰国しちゃうんだけどね。まあ、お土産みたいな感覚で可愛い絵葉書と切手を買って航空便に乗せていたのです。

んで、雪深いドイツの田舎町で、夕方郵便局を見つけてクリスマスカード的な絵葉書を買って書き、窓口のおばちゃんにマルクで支払って(そう、ユーロ導入前の話)、ついでに暖かい局内で「さて、夕食はどこに行こうかね」とガイドブックを開いていました。
すると、背後で窓口のおばちゃんが何やら大声で騒ぎ出すじゃないですか。

ドイツ語はさっぱりなので雰囲気で察するしかなかったのですが、おそらく窓口を閉める時間だから並んでいた人を追い返していたようです。
ドイツ語特有のきっつい響きなので「アンタら、17時を過ぎて窓口に並ぶとかバカじゃないの!? アタシはもう帰るんだからさっさと出て行きなさいよ!」くらいの勢いで追い立てているように見えました。
おばちゃんの勢いにも驚いたし、並んでいた人達はそれで怒り狂うでもなく、淡々と郵便局から出て行ったのも驚きでした。
日本だと低頭平身で「申し訳ございませんが窓口の終了時間でして…」とスタッフが謝って、行列の人が「これくらいチャチャっとやってよ」とか言いそう。
時間になったらスパーンと切るという働き方もアリなんだ…。
と、徹夜仕事も厭わない父を持つワタシはカルチャーショックでした。

そんなワーカホリックな父は還暦を少々過ぎた辺りで鬼籍に入ってしまったんですけどね。
ドイツの郵便局のおばちゃんに近い年齢となった今、あのおばちゃんのように「はいはい、今日はここまで!」と言い切るのは正義。と、つくづく思います。

 

とか言いつつ、ここで仕事をやらないと未来のワタシがしんどくなるだけなので仕事するのですが。
さすがに毎日のように睡眠時間が足らないと、金曜日にもなると意識が朦朧としてきました。

冷凍しておいたご飯をチンして納豆と一緒に食べて、と軽めの昼ごはんのつもりでも眠気がどっと押し寄せます。
午後、まだやることがてんこ盛りだし会議も多いし…、と30分間ほど寝ることにしました。

ブリ男は何をしていたかというと、昼ごはんをもらってクローゼット部屋の窓枠に乗って日向ぼっこタイムです。

猫

冬は「日差しが暖かいんだろうなあ」と思うのですが、真夏にもやるので「熱中症にならんか」とヒヤヒヤします。

ワタシが午後の仕事を始めようとするとおやつをおねだりに来るブリ男さん。この日も日向ぼっこの気が済んだらリビングに戻って、いつもと違ってソファで倒れているデカい生き物を発見しました。

ワタシがソファで寝ていると、枕にしてダランと伸ばしている方の手を鼻でつんつんやって起こしに来ます。それでも起きないと手に頭をぐいぐい押しつけて、それでもダメだとワタシの頭をポカリと殴る。
この日も「…アッ」とか言ってから濡れた鼻で手をつんつんしてきたので「あー、そろそろ頭ポカポカが始まるかな」と待ち構えていました。

ところが、待てど暮らせど頭ポカポカが始まりません。

気になって眠気が飛び、ブリさんはどこにいるんだ…と部屋を見回してみると、箱の中でお昼寝体勢を取っていました。

あらまあ、デカい生き物を起こしちゃダメって思ったの。
普段、ソファにいるデカい生き物は暇だから何をしてもいいと思っているらしく、テレビに向かっていると容赦なく「構え構え」「ゴハンを寄越せ」と訴えてくるのですが、このときは「そっとしておいてやろう」という気になったらしいです。
ブリ男の愛を感じて、ちょっとキュンとしました。

ま、そこで気を遣えるくらいなら、朝3時半に起こすのはご遠慮いただきたいものですがね。

 

もうちょい雪山行軍のような仕事が続くのと、仕事ばかりでネタもないので、もうしばらく更新が間遠になりますがご容赦を。
仕事の合間に息抜きがてらInstagramは更新しているので、ブリ男の顔を見に来てやってください。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

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