甘い物が好きです。
饅頭もチョコレートも大好き。
テンションが上がるのは端正なケーキですね。
丁寧に作られた、ほどよい甘さのケーキは大好物。
多少高くても喜んで払いますとも。
…なのですが、こういうのとは別次元でたまに食べたくなるケーキもあります。
それは名古屋の老舗洋菓子店、ボンボンのケーキ。
1949年創業というからワタシの親世代くらいの喫茶店です。
内装がいかにも昭和というカンジで、昭和生まれのおばさんにはとても懐かしいお店。
このボンボン、大人気のお店でして、喫茶店もケーキショップも常に混んでいます。
なぜかというとお値段がすこぶる良心的なんですよ!
ボンボン プチガトー
今でこそ値上がりしちゃいましたが、ちょっと前までケーキは270円で買えるというカンジのお店でした。
値上がりしたといってもほとんどのケーキは320円ですからね。今どきケーキをこの価格で買えるのなんて、シャトレーゼかボンボンかって話ですよ。
思い返すと昭和のケーキ店とは、こういう価格帯だった気がします。
高校生になってちょっと小洒落たカフェなんかで凝った飾りのケーキを買うと500円を超えたりして「わー、美味しいケーキは高いなあ」なんて思いました。
が、次第にワタシのケーキに対する感覚も世間の相場も釣り上がり、ケーキ500円なんて当たり前でしょ、おパリのオシャレケーキなんて800円超えて当然でしょ、みたいな世界になりました。
800円超えのケーキだの5,000円超のアフタヌーンティーだの食べ散らかした後にボンボンの300円台のケーキを見ると、懐かしい気分になります。
んで、味はどうかというと、これまた懐かしい!
甘さ控えめで繊細という今どきな味ではなく、これでもかと甘くてくどくて大味な、昭和時代の甘さに飢えていた子どもにはこれがご馳走だったのよね〜的な美味しさ。
デリケートなショートケーキもいいけれど、ガツンと甘いのもいいよね! と、子どもの頃を思い出します。
ピエール・エルメのケーキもいい。だが、ボンボンのケーキは別物として、これはこれでいい。と、やはり好きな味なのでした。
散歩の帰りにボンボンに寄ってケーキを買っていると、近所に住んでいるらしき子どもがお母さんと店に来て誕生日ケーキを注文し「『お父さん おたんじょうびおめでとう』って書いてください」なんて頼んでいるのを見ると、こういう店が子ども時代の幸せな思い出を飾るっていいなあとほっこりします。
自分もああいう時代があったのに、今となってはケーキを注文するのはデパ地下で、味と映え重視で大慌てで決める、みたいな勢いだからなあ。
と、おばちゃんには「昭和の頃が懐かしいわ〜」と楽しい店ですが、最近の若い子には昭和レトロが流行りとかで、若い女子集団や若いカップルが来てボンボンはますます賑やかになっています。
ボンボンの名物はサバラン。
ラム酒が染み込んだケーキです。
これがハンパない量のラム酒がしみしみでして、フォークをぐっと入れると下のアルミにシロップがひたひた溜まるというしみしみ具合。
ワタシゃ下戸なものですから、サバランを食べると酔っ払います。なのでテイクアウトでしか食べられません。
ワタシの大好物はアメリカンケーキです。
ナッツやレーズンがぎっしり入ったみちみちのケーキ。シナモンのいい香りがする、食べ応え満点のケーキです。
ときどき「アレが食べたいけどアレが何か分からない」なんて時、ありません?
ワタシは「シナモンの風味のみっちりした何かが食べたい」口になったとき、それがすぐに何か分からなくて、近所のパン屋やケーキ屋であれこれ買っては「何か違う」となり、ボンボンでアメリカンケーキを食べて「あああああ、これだ!」となりました。
以来、シナモン風味のみっちりしたモノが食べたいときはボンボンに行きます。
生クリーム使用のケーキと違って冷凍できるので、余分に買って冷凍庫に保存しておくのがお約束。冷凍庫にアメリカンケーキが待機しているときの安心感は言葉では言い表せないほどです。
逆に、ボンボンに行ったのにアメリカンケーキが店頭にないときの絶望感ときたら、これまた筆舌に尽くし難い。
…なぜボンボンの記事を書く気になったかというと、アメリカンケーキを買いにボンボンに行ったのに、なかったからです。あああああああ。
おはようございます。
何ともレトロチックな、The昭和の雰囲気…内装、ソファ、カトラリー……全て懐かしいなぁ。
甘い物苦手、でもチョコとケーキは好きです♡しかしそのお値段、今どき有り得ないですね。
シャトレーゼですら値上げですからね、マジお値段驚愕です。
サラバンは、あのシロップ染み染みがキツいわ( ; ; )
でもケーキは、The王道の苺ケーキが好きです。
名古屋の喫茶店文化……そちらは健在ですか?大阪ではめっきり喫茶店が無くなりましたね。コメダ、スタバ、星乃、その他に負けました。
若い頃、鉄板に乗ったナポリタン食べるのは喫茶店……美味しかったなぁ
まだむサマ
懐かしいですよね~。子どもの頃、喫茶店好きの父親に連れられて行った店はこんな雰囲気だった記憶です。
喫茶店大国名古屋ですが、最近はチェーン店やお洒落カフェに圧されて、昔ながらの喫茶店は少なくなったと思います。
チェーン店は安心感はありますけど、個性のある個人経営の喫茶の味わいもいいですよね。
喫茶店のナポリタンってなぜか美味しいですよね~。自分で作ってもああいう味にはならないです。
店の雰囲気も味の内なのかな…。
ボンボン!!
私も大好きです。
実はこちらのすぐ近くの病院で生まれた私。
母のお腹にいるときから、こちらのお店を利用しておりました。
そして祖母がちょっとしたご挨拶にはこちらのバウムクーヘンを買って届けていたのを思い出します。
今は全国からファンが押し寄せる人気レトロ喫茶ですよねー
バブル期におしゃれなカフェバーが流行っていた時も、秘かに通い続けていました。
そんな私もアメリカンケーキは未体験です。
いつも、三択で、マロン、スペシャルマロントルテとボンボン生ロールばかり食べてしまいます。
yumiサマ
お母様のお腹にいるときからボンボン利用とは、ボンボンの申し子!
バウムクーヘン、素朴で美味しいですよね~。
昭和レトロが流行る前からお年寄りや家族連れで混んでいたのが、昭和レトロブームで若い子まで来るようになってビックリです。
ボンボン生ロール、惹かれるの分かります…。今どきのロールケーキとはちょっと趣が違っていいんですよね。
アメリカンケーキも機会があればぜひ。かなりずっしりなのでお腹ペコペコのときに召し上がってください!