お米が好きです。
お米好きが嵩じて、農家から玄米を取り寄せて、自宅で精米し、ストウブのココット DE GOHANで炊飯する、なんて生活を送っています。
ここで重要なのが精米したてのお米を炊くということ。
瑞々しいお米を食べるために家庭用精米機のご使用をお勧めしますよ!
なぜ家庭用精米機を使うのか
昔はスーパーで2キログラムずつ精米済みのお米を買っていました。
別にお高いお米じゃなくても味には満足していたので、特に疑問は抱いていなかったのです。
ところが、あるとき知り合いから玄米を譲ってもらいました。面倒くさいなーと思いつつJAの精米機で精米し、自宅でお米を研ぐときに衝撃が走りました。
なんてしっとりしているんだ……!
スーパーで買うお米と精米したてのお米とを比べたら、ビーフジャーキーとしゃぶしゃぶ用生肉くらいの差があります。
店頭に並ぶお米は、どうしても2週間前に精米したとかそんな状態になりがち。精米してからどんどん水分が失われて、カッピカピになったお米を買っていたわけですね。
もちろん炊き上がりにも差があって、精米直後の方がもちもちしています。
それ以来玄米を取り寄せて少しずつ精米をするようになったのですが、これがやはり面倒くさい。
自宅の近くに精米機があればいいのですが、街中で暮らしているとJAも米穀店も近所にないですからね。仕方なく実家に寄ったついでに精米していましたが、そんなことをしていたらスーパーで買うのと同じように精米から2週間後に炊飯するなんて意味のないことになりがちです。
そこで、自宅で精米はできないものか? と家庭用精米機について調べてみました。
精米の種類
そもそも精米とは何かというと、玄米の糠を取ること。
「火垂るの墓」でお米を一升瓶に入れて棒で突くシーンがありましたね。ワタシの親世代だとアレをよくやっていたそうな。
つまり、米と米を擦り合わせて糠を削り取ればOKなわけです。
JAの巨大な精米機を見ると「こんなの家庭に持ち込めんがや…」と呆然としますが、あれは砥石みたいなモノで米を研磨する方式(短時間で精米できるらしい)だからこそであって、少量の精米なら地道に米同士を擦り合わせる方式で充分です。というか、家庭用精米機に研磨式はまずない。
攪拌式・対流式
プロペラみたいなモノで米を回し、容器・プロペラ・米を擦り合わせて精米する方式。
メリットは安さ。仕組みが単純なので高額にはならないようです。
数千円で買えるモノもありますし、精米機なるものを試してみたいわぁというエントリー機にはいいかもしれませんね。
圧力循環式
圧力で米をぐるんぐるん回して精米する方式。
お米に過剰な力がかからないので、米が割れてしまう心配がないそうです。割れたお米が混じると食感が良くないですからね。
ワタシが選んだ精米機
ワタシは攪拌式にしました。
なぜかというと圧力循環式の精米機はデカいから。
本体重量が10キログラムとかあって、なんというか「設置する」というカンジになっちゃうんですよね。
そして圧力循環式は高い!
家庭用精米機がどんなモノかよくわからん状態で買うにはハードルが高い価格です。
攪拌式だと米が割れるだの米が熱を持つだの音がうるさいだの欠点はいろいろありますが、最近の精米機は性能がアップしてこの辺りの欠点はかなり解消されているとのこと。
それなら安価な攪拌式でいいや…と思ったのでした。
選んだのは、山本電気の精米機です。
現在は生産が終了してしまったRC23シリーズを使っています。
ツインバードの精米機に比べるとちょいとお高いなーという価格ですが、山本電気の精米機だと分つきを細かく選択できるというのが大きかった!
タイガーとか他のメーカーも調べたのですが2分つきというのはなかなかないです。
あと、道場六三郎プロデュースなら美味しいのでは、というミーハー心があったのも否定しません笑
というわけで、お待たせしました。
使用感についてのレポートです。
家庭用精米機の使用感
ワタシは玄米を年に1回買って、小分けに真空パックして保管しています。
参考:パントリーとお米の話。
なぜなら一気に買った方が配送料が安いし、受け取りの手間も少なくなるから。
ホントは玄米は冷暗所に保管しておくのがベストだけど、マンションの室内のことですから劇的に気温が上下するわけでもないからまぁよしとしています。
小分けにしたパックを開けたら、容器に移して冷蔵庫の野菜室に入れています。
これが肝心の精米機。
大きさは炊飯器とかデカいポットとかそんなカンジです。
重さは大した重量ではありません。なので使わないときは食器棚に収納しています。
こちらが精米機の操作部分。
5合まで精米できますが、ワタシが持っている炊飯器が3合炊きなので(そして鍋は2合までしか炊けないサイズ)3合までしか精米したことがありません。
分つきが細かく刻まれているのがいいですねー。
普段は6~7分つきで食べています。これくらいだと癖がないし消化も悪くない。たまに白米を食べると甘さにビックリしますが、ちょいと甘過ぎるように感じるときもあります。
古いお米の表面を削るフレッシュ機能なんてものもありますが、使ったことがありません。
玄米をたっぷりストックしていると、精米から日数が経った米を買う機会がないですからね。
こちらは精米中の様子。
うん、何がなんだかわかりませんね。
米がガーーーッと回っているので、結構うるさいです。キッチンの横にテレビがあったら、その音は聞こえない程度にはうるさい。
数分間で終わるので特に困ってはいないです。
これは白米。
こちらは7分つき。
7分つきだとそんなに差はないですね。ちょいと黄色いかなーという程度。
炊いたときの香りも白米とあまり変わらないように思います。
攪拌式だと米が熱を持つと言われますが、ワタシが使っている精米機で米が温まったと思ったことはありません。
ちょっと形は悪いのかもしれないけど、米が砕ける・割れるなどのトラブルもなし。
精米後はどうなるかというと。
大量の糠が残ります。
これね……。いろいろ活用法を考えたことは考えたんですよ。糠床にするとかパックにするとか。
でも、次から次へと糠が出てくるのでなんかもーいいやーという気分になりまして、生ゴミと化しています。も、もったいない。
使用後の精米機のお手入れはどんな風かといいますと、カゴ・プロペラ・ザル・蓋・計量カップを全部食洗機に放り込んでいます。
メーカー的には食洗機の使用はダメらしいのですが、自己責任でやっちゃってます。今のところ変形とかのトラブルはないです。
本体にも多少糠が飛び散るので、それは拭いて終了。
炊飯器のお手入れとあまり差はないような気がします。
オマケ:お米の研ぎ方
精米ほやほやの米をボウルに入れます。
ザッと水を入れ、サッと水を流します。
大きなゴミや残った糠を除くことが目的なので、水に浸した瞬間に流すというカンジ。ここでモタモタすると米に余分な臭いがつきます。
指先で20回ほど満遍なく擦ります。
昔は掌でギュッギュッと研げと言われていましたが、精米技術が低い時代の話です。今は指先でちょこちょこ擦って吸水しやすくなればOK。あまりギュッギュッと擦ると米が割れて食感が悪くなります。
水がキレイになるまですすぎます。
表面に糠が残っていると炊き上がりが糠くさくなるので、水が白濁しなくなる程度まですすぎます。あくまでも糠を流し落とすのが目的なので、ここでまた米を擦ると研ぎ過ぎになります。
あとは米と同量の水と共に鍋に入れて、30~60分吸水させて炊けばOK!
精米したての米は乾いていないので、水は少なめで大丈夫です。
参考:【炊飯】賢いコンロのおかげで美味しいゴハン【ストウブ ココット DE GOHAN】
はあ、幸せ過ぎる。
皆様もぜひ精米機のある生活を試してみてください!