さて前回。
鎮痛剤が効かずにのたうち回るほどの坐骨神経痛になり、整体や鍼で応急処置したものの「こ、ここが坐骨神経ですね…。なるほどこれはデカい…!」と体感できるほどの痛みだったものですから、これはもう神経的なアプローチしかあるまいよ…と、初めてペインクリニックを予約したところまで書きました。
参考:アラフィフ女、坐骨神経痛が悪化する…!

こういう病院ってすぐに予約できないんだろうな…。
と、半ば絶望的な気分で電話をしたのですが「明後日の何時なら空いてますよ〜」と言われて拍子抜け。
行ってみたら何のことはない、待合室でがっつり待たされる系だったというだけだったんですけどね…!
話が早いよ、ペインクリニック
30分以上待ってようやく診察室に入り、ここの痛みでもうこんな風で、整形外科にかかっても大したことやらないし(怒)、それで駆け込んだ次第です。あ、多分椎間板ヘルニアです。
ということを説明。
先生は診察台に寝たワタシの脚を上げて、どの角度で「イタタ」となるかを確認し、「レントゲンを撮りましょう」となりました。
出来上がった画像を見ると、一部の椎間板の感覚が狭いので「あー、多分ヘルニアだねえ」とのこと。うん、半年前にも言われました。
いつから痛いか訊かれたので年明けからと答えると「えっ…、そんなに長く?」と先生に引かれました。
えっ、もっと早くギブアップすべき痛みだったの、これ?
なんか、部活中は水を飲むなと育てられた昭和世代は痛い・辛いは我慢するものというのが性根に染みついているので、こういうときにおかしなことになるようです。
ここからがヤル気のない整形外科とペインクリニックの違いでした。
ペインクリニックに駆け込む時点で、そりゃ痛いのは確定しているんですよ。
様子見なんてぬるい段階じゃないんですよ。痛いんですよ。
というのがわかっているのか、「今日の午後ならMRIが空いていますから撮りましょう」となりました。
久しぶりのMRIは進化しているのか?
MRIを撮るのは久しぶりです。
前に撮ったのはいつだったか…。
初めて椎間板がヘルニア気味と言われたときなら二十年余りも前…。
いや、その後頭をぶつけて一度撮ったっけ…?
と、頭を打ったことでますます衰えた記憶力の細い糸をたぐりながら昼食を食べて、MRIを撮りに行ったのでした。
強力磁気を使用するわけですから、金属厳禁の検査です。
よりによってその日はじゃらじゃらとアクセサリーをつけていて、たくさんの指輪だのピアスだのイヤーカフだのをせっせと外す羽目になりました。
パンツいっちょになった後は検査着を着て、検査室に入ります。
ワタシ、狭いところがちょっと苦手なものですから、この手の狭い空間に押し込められる系検査はだいぶ嫌です。痛くも痒くもないとわかっているのに動悸がしちゃう。
それなのに、押し込められる最中に好奇心で目を開けてしまうものですから、今回も「うわぁ」となりました。
音に関しては無頓着なので「ガリガリうるせーな」くらいです。
バカみたいに疲れているときの検査では寝落ちしてしまった記憶があります。
騒音対策でヘッドホンを装着してそこから音楽を流してもらえるのですが、ノイキャンヘッドホンというわけではないので、周りがうるさくて音楽が聞こえないレベルです。
前に検査を受けたときから結構時間が経つのに、そこは進化しないんだ…! と、今回の検査でそこが最も衝撃的でした。
MRIを撮り終わった頃はペインクリニックの診察が終了していたので、検査結果は後日聞きに行くことになりました。
この辺り、お盆休みにかかってしまったので、動きがのそのそしています。
MRIの結果と治療
日を改めてペインクリニックに行き、予約したはずなのに当然のように30分ほど待たされてから診察室に入り、先生にMRIの画像を解説してもらったところ「椎間板ヘルニアですね。だいぶ酷いです」とのこと。
見ると、遠い記憶の中では「椎間板がはみでているかどうか」てな程度だったのが、素人目にも「あー、こりゃ豪快にはみでてますわ」とわかります。
その椎間板の位置が坐骨神経に干渉するところなので、症状からしてもまあヘルニアから来る坐骨神経痛で確定でしょってことでした。
20年以上騙し騙し付き合ってきた椎間板が、ついに立派なヘルニアになってしまったかあ…。
思ったよりもショックじゃなかったというのが、自分でちょっと意外でした。
初めて椎間板ヘルニア気味だと言われたときは、そのときの医者が「これもう治らないよっ。手術しても神経傷つけたら一生麻痺だよっ」と高圧的なタイプだったこともあっていい歳して半べそかいたものですが、あれから20年以上、たまに痛みながらも世界中旅行もすれば心身が潰れるまで仕事もしたし、よく温存できたんじゃないんですかね…と、己と椎間板を労るような気分です。
…労りでこの痛みが消えれば苦労はしないんだよ!
ということで、今後の治療の話になりました。
豪快なヘルニアなので手術も選択肢に入っちゃいますが、腰の神経を触るとなると大事です。
同じように椎間板ヘルニアで手術した知人も、スッキリ治ったわけではなく違和感とか痛みとか残るって言ってたしなー。その人は麻痺までしていたから手術しか選択肢がなかったんだろうけど、がっつり完治しないなら賭けには出たくない気分です。
それは先生も同じようで「しばらく温存療法して、様子見てダメなら手術を考えるかねえ…」というカンジで、とりあえずすぐ切るという話はなくなりました。
では何をすることになるかというと、硬膜外神経形成術または神経ブロック療法とのこと。
神経ブロックは聞いたことあるな…どう違うんだ…と、それぞれの手術の概要や合併症などの注意点が書かれた同意書を渡されて、それを充分に読まないうちに「今日の午後に空きがあるからやってく?」とカジュアルに言われました。
えっ、そんなカジュアルな治療なの?
なんか、神経周りに局所麻酔を打つとか物騒なこと書いてあるけど。
と戸惑いつつも、酷い痛みと付き合うのも限界なので「はあ、じゃあ、お願いします」と、これまたカジュアルに同意。
「やるのはいいですが、どっちをやるんですか?」と訊くと「どっちかなあ。どっちがいい?」とテキトーなことを言う先生。
えええ、なんだよそれ…。と思いつつ、まあどっちも腰にぶっすーーーと針を刺すのは変わらないしな〜とテキトーに両方の同意書にサインしたのでした。
硬膜外神経形成術、初体験
治療まで数時間あったので、スマホでぽちぽち検索しながら昼ごはんを摂りました。
ここ数週間の神経痛ダイエット(痛みが酷くて食欲が湧かない・キッチンに立てないから食べられずに痩せるダイエット)のせいで胃が小さくなっているのと、どこまで痛い治療なのかドキドキして、せっかくのランチも喉を通りません。
しかし、神経ブロックとか硬膜外神経形成術とか、どこぞの医院の解説ブログは検索して見つかるけど、受けた人の体験談がちっとも見つからないではないですか。
くそつまんねーインターネットにしやがって、覚えてろG○○gle! と内心悪態をつきながらネットの海を漂っていました。
硬膜外神経形成術って保険適用になったのが割と最近なんですね(2018年)。そして昔は数日の入院が必要だったとか。
それが3割負担で「今からやってく?」レベルの治療になるとは、医学の進歩ってありがたいです。
シミのレーザー治療を保険適用でやってもらったときは「生命の維持に関わらないのにゴメン…」と思ったけど、今回は「治療しないとまともに仕事できないんだもーん! 今後もちゃんと納税するために保険をガツンと使うよー!」と思いました。
保険はホント、こういうことに使ってほしいよ…。
さて、再びペインクリニックに行き、処置室のベッドに転がされて採血をしました。
そして血圧と酸素濃度も測定です。
酸素濃度の方は正常でしたが、血圧はすごく高かった!
いつもは上が110とか120とかなのに150くらいあった!
看護師さんに「緊張しますよね〜」と笑われてしまいました…。
その後もしばらく待たされた後、レントゲン室に移動することになりました。
「帰りはストレッチャーなので、靴を脱いでスリッパに履き替えてください」とのこと。
術後は歩けないのかそうなのか…とますます血圧が上がりそうなワタシ…。
レントゲン室のベッドの上で俯せになり、腹の下にタオルを敷いて、服をめくって腰周りを露出させました。
…そしてその半ケツ状態でまた待たされました。先生、あっちこっちの処置や診察でバッタバタらしいです。
半ケツのまま寝ちゃうんじゃないかってくらいのときに先生がレントゲン室に入り、「はいじゃあ、硬膜外神経形成術をやっていきますね〜」と言われました。
あ、そっち。ワタシが選ぶわけじゃないのね。そりゃそうなんだけど、なんでそっちかよくわかんないままなのよね。
と戸惑っているうちに「はい、消毒しまーす。はい、麻酔です。ちょっと痛いですよ。はい、じゃあやってきまーす」とここでも先生はテンポがいいです。
えっ、ちゃんと麻酔効いてる?
と、大昔、歯医者の麻酔が効くまでめっちゃ待たされた覚えがある昭和世代はビクビクしちゃうのですが、表皮の局所麻酔なんてこんなものらしいです。
麻酔の注射は、そこそこ痛い。
ですが、その後はもっと痛かった…!
この日の処置は、X線で見ながらカテーテルをぐいぐいと押し込んで、癒着部分を剥がすように消毒液だか麻酔だか何だかよくわかんないんですけど輸液を送り込むものだったらしいです。
んで、このカテーテルぐいぐいは中の方をぐりぐりされるから「…ぅお」と声を漏らす程度には嫌なカンジなんですよ。
更に輸液を入れる段階で尻が痛い!
「うわぁ…」とこれまた声が出る程度には痛い!
先生に「どの辺? お尻の辺? これねー、普通はあまり痛くないんだけど、酷い人は痛いんだよね」と、今聞かされてもあまり救いのないことを教えてもらい、力無く「そうですか…」と答えるしかありませんでした。
尻の痛みに慣れてきたと思ったら、今度は膝下が痛い!
痛いというか、なんだこれ、脚の中に液体を流し込まれているような気持ち悪い感覚になって、「わあぁ…!」と言ってしまいました。
気持ち悪がっているうちにハイ終わりーと忙しい先生はさっさとレントゲン室を出て、看護師さん数人がドヤドヤと入ってきました。
穴を開けた部分は止血のためにちょっと押さえた後、絆創膏と、夜シャワーを使えるように防水テープを貼ってもらいました(湯船に浸かるのは禁止)。
その後、麻酔が入っているからということでストレッチャーの上にごろーんと転がされて、バタバタと処置室へ移送。
なるほど、これで看護師さんの人数が多かったのか。と、まだ脚が気持ち悪いワタシはぐったりしながら納得。
処置室のベッドにもごろーんと移動し、血圧計と酸素濃度測定器を取りつけられました。
この処置の後は、患部を下にして15分間姿勢を保定する必要があります。
その間、酸素濃度は測りっぱなしだし5分間隔で血圧も測定される。
という人がカーテン越しに複数人転がっているので、部屋の中はピッピッと電子音に満ちていて、うるさいです。
15分経って異常がなければ姿勢を変えていいし、余裕があればスマホとか見てもOKとのこと。
術後1時間は安静とは説明書で読んでいたので本を持ってきていたのですが、開く余裕はありません。
ようやく落ち着いてきた脚の気持ち悪さを堪えつつ、麻酔の効果で副交感神経が優位になって1時間うとうととしていました。
1時間経って立ち上がってみると、変な痺れや麻痺はなさそうです。
そして、膝下はまだ張っているけれど尻から膝は痛くないです!
…というのが処置の前半戦で、まだ続くんだな、これが。
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