杖をつき、弱者ぽくなって見える世界

唸り喚いて床を這うほど坐骨神経痛が酷くなり、さすがに杖を買ってしまいました。

それまでも杖がある方がラクかな…と思うことはあったのですが「いやいや、わざわざ弱者であることを喧伝して歩かなくても。スリなんかの餌食になってしまう」と使わずにいました。
が、酷いときはよたよた歩くようになり、これはたまらんと買うことにしたのでした。

あーあ、50歳になる前に杖デビューかよ。
もうあと20年後くらいかと思っていたよ。

とぐちぐちしながらも、買い物は楽しいものです。
英国紳士が持つようなカッコいいステッキが欲しいぜ…!
と勢い込んで店に行きましたが、カッコいいヤツは重い!
ヘタレなワタシは、おとなしく最軽量のアルミの杖を購入したのでした。

さて、登山のときは多少杖を使いましたが、それは母親にあげてしまい、平地で使うのは初めてです。

悪い方の脚とは逆の手に持って使うそうな。
ワタシは右脚が痛いので、左手でつくカンジね。
なるほど、これなら右をつくときに補助ができて「いったー」とならずに済みます。

歩くときもサポートになるのですが、信号待ちとかで立ち止まっているときもツラいんですよね。
右足をつくのはツラいけど、かといって左脚一本でずっと立っていられるほどの筋力もなく、もじもじしてしまう。
ハタから見るとトイレを我慢しているオバサンに見えるかもしれません。
それが杖があると、かなりマシに立っていられて助かります。


と、頼りになる杖ですが、街中で「あの人は脚かどっかが悪い」と示す道具としては、ほとんど役に立っていないカンジです。

何しろ今の季節は多くの人が日傘を手にしている頃。
片手に長いモノを持ってカッチカッチ歩いていても、ワタシはまださほど老人でもないので遠目には「うるさい傘の持ち方している人だ」くらいの認識のようで、目の前まで来てようやく「あっ」という顔をして避けてもらえたら御の字です。

この「避けてもらう」というのをしてほしくて杖を使っているようなものなのに、これがビックリするほど避けられないんですよ…。

杖を使いつつ、なんなら杖なしでもよちよち前進するのは、さほど難しいことではありません。
が、さっと身をかわすのは無理。
急な体重移動はいててとなるのです。ほぼ直進しかできないポンコツなのです。
そして自分以外の重さを受けて耐えられるほどでもないので、ぶつかってほしくないのです。
ホントにね、ほんと〜〜にね、絶対ぶつかってほしくはないのですよ…!

脚が痛くなければ、歩きスマホにイヤホンで傍若無人に歩く若者をひらりとかわすのは何てないことだけど、今は本当に無理。
けれどヤツらはマジで見てないから容赦なく突撃してくるんですよね。くっそー。
あいつら「歩きスマホでも余裕で歩けるっすよ」とか言うけど、周りが避けてくれているんだよ、こんちくしょっ。

この点、ジジババの方が歩きスマホはしてないし、杖をつくほどの痛みは見聞きや体験で承知しているようで、ワタシより上の世代の人の方がささっと避けてくれます。
老人の親切が身に沁みるときが来るとはね…。

道を歩いていてもこんなですが、電車でもビックリするほど席を譲られません。

ワタシの場合、立っていても痛いけど、座っても痛いので、座った方がいいかというと微妙…てなカンジなので譲ってくれなくてもいいのですが、それにしたって「こんなに譲られないのか…!」と、軽く衝撃を受けました。

歩行中と同じように、よぼよぼの老人ってわけでもないから長傘をついているんだろーくらいに見えるようです。
スマホ見ながらの視界の端ではそうなるかもしれませんね。

はー、ワタシが若い頃は席を譲っていたものだけどねえ。
ていうか学生の頃は譲るのが面倒で、ガラガラでもなければ座らなかったけどね。
そういえば先日、中学生の運動部の集団がドヤドヤと乗ってきて座席をジャックしたかと思いきや、ふた駅くらいでドヤドヤと降りていったっけ。
若くて元気ならちょっとくらい立っとけとか今の指導者は言わないのか。言わないんだろうな…。

と、老害じみたことをしみじみと考えてしまったのでした。

そんな風なので、先日初めて席を譲ってもらったときは大感動でした…!
親切なこの娘さんの前途に幸多かれ…! 幸しかない人生であれ…!
と心の中で祝福したもんね。


こんなカンジで歩行をモノに頼るようになってしまったので、アレを注文しましたよ、ついに。

エアバギーのペットカートです。
参考:[今ちょっと欲しいモノ]エアバギーのペットカートとショッピングカート

欲しいなーと思いつつ安くないしぃーとうかうかしていたら、知らないうちに小型犬向けのスモールサイズが出ていました。
DOME3 SMALL

おっ、いいサイズ感じゃん!
レギュラーサイズでも猫には大きいんですよね、いくら大型猫種といえど。
スモールだと耐荷重10キログラムと、ブリさんには全然OKです。

さらに、スモールはショッピングバスケットとの付け替えがラク!
レギュラーやラージだとアダプターを交換しなきゃいけなかったけど、スモールだとコット(ペット用のカゴ)とバスケットはそのままカチンカチンと入れ替えるだけです。

小さい分、少し安いし…!
これはいい…!

と、杖をついてヨタヨタの状態で行ったのですごく魅力的に見えて、注文しちゃったのでした。

在庫がないので、ただいま入荷を待っている状況です。
到着したらまた報告しますね。

コメント

“杖をつき、弱者ぽくなって見える世界” への4件のフィードバック

  1. ひまわりのアバター
    ひまわり

    ここのところの病状の経緯をまとめて読みました。
    うぅ。大変でしたね…。
    痛むところを庇いながら歩くのは普段とは違う筋肉を使うので、暑い時季はまたこたえますよね。

    ”あいつら「歩きスマホでも余裕で歩けるっすよ」とか言うけど、周りが避けてくれているんだよ”
    たぶんここ数ヶ月で一番うなずいた気がする。

    私は下肢リンパ浮腫です。
    杖をつくほどではないけどその日の状態によっては歩きにくさを抱えているのですが、これまたちょっと見普通なものですから気なんて使ってもらえません。
    スーパーで走り回るお子たちや、狭い歩道で「速く歩けよ」と言わんばかりにベタ付けして歩く人なんかもいますよね。
    なんかね、言い方悪いけど呪いたくなります。

    エアバギー、とうとう買われたのですね!
    ちょうど良いサイズのものが出ていて良かったです。これあると全然違いますよねー!
    頼れる便利グッズにはどんどん頼っていきましょう。
    私、いつ何があるかわからないので入院グッズをひとまとめにしてバッグに詰め込んでるんですね。
    それを最近、ソフトキャリーに買い替えました。転がした方がいいです、何かと。

    1. りんむじんづのアバター
      りんむじんづ

      ひまわりサマ
      長年付き合ってた椎間板ヘルニア、まさか腰痛じゃなくて脚に来るとは意外でした…。
      背中や腰の筋肉も張ってるはずですが、脚が痛くなってからはまったく感じない、感じる余裕がないのだけがいいことです笑

      フツーに歩いてるときにぶつかられたりするのは仕方ない時もあるよねーと思っていたけど、まさか杖ついても真正面からバンバン来られるとは…。
      一緒に歩いていた友人が「ホントに避けてもらえないんだね…」と引いてました。
      すっと避けてくれたり扉を押さえたりしてくれるのはお年寄り、おばさんおばあさんがほとんどです。
      名古屋人の気質もあるのかもだけど、男はもうちょい思いやりを持て!と怒ってます笑

      ひまわりサマもお大事にしてくださいね。
      ワタシも杖なしで歩けるよう頑張ります(病院通いを…)。

  2. おでこのアバター
    おでこ

    大変ですねえ。。。お大事になさってください。
    というかお大事になさってますよね。
    無理なさいませんように。でも、無理しますよねえ。。。
    とにかくお見舞い申し上げます。

    1. りんむじんづのアバター
      りんむじんづ

      おでこサマ
      ありがとうございます…。
      何もアスリートばりに動けるようになりたいという野望はないのですが、普通にスタスタ歩けて終日デスクワークができればいいのですが、それがなかなか…。
      また治療で面白い(面白い?)ことがあれば報告しますね!

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