若いときは視力2.0を誇り、見え過ぎて困る(目に入る看板とか全部読んじゃうから疲れる)という状態だったワタシも、20代も中盤に差しかかる頃眼鏡を作りました。
といっても自動車を運転するときや映画を観るときにかけるくらいのごく弱い近視。
30代後半まで普段の生活では裸眼で生活していました。
それが四十路に近づくと、乱視が入ってきてしまいました。
近視も不便だけど、乱視も大概ですね。
何が困るってPCの作業が困難になったことでした。
例えばExcelで表を作っても、真っ直ぐの線が真っ直ぐに見えないんですよ。
こんなカンジ。

昔仕事でIllustratorを触っていたとき、線を引いたりなんかするのは案外自分の目が当てになって、目で見ておかしいと感じてから数値を確認すれば問題ないということに「人間の目ってすげー」と感心したものでした。
それが今では別にシビアなデザインでも何でもないのに「むむっ、この線は歪んでるな!」と思ってプロパティを見ても角度が全然ついていないという事態になってショックを受けています。
ついでに色も正しく視認できなくなりました。
これまたRGBの数値を確認しなくても正しい色指定が出来ていたのに、乱視で視界が滲むと判別ができません。
自分の目が当てにならないから小さなモノでもいちいちちまちまRGBを指定しなきゃいけなくて、非常にストレスです。
そういえば、父親が40歳くらいのときに「月が3つ見える」とか言っていたなあ…。お父さん、今ワタシも3つ見えるよ…。
と、夜空を見上げて「加齢」という言葉が頭の中いっぱいに広がったものです。
そんなわけで、40歳近くなってからようやく日常的に眼鏡をかけるようになりました。
ま、四十路にもなれば老眼になるだろうと想像していたので、眼鏡生活になることにはあまり抵抗はありませんでした。
学生の、黒板を見てノートを取る生活のときにノー眼鏡で過ごせたんだから御の字。ババアが眼鏡をかけていても別に誰かに文句を言われるわけでもなし。
それより、若いときにできなかった眼鏡のオシャレを楽しめるということでウキウキでした。
お気に入りはフォーナインズ。
20代に作った近視用メガネがフォーナインズだったので今度は違うメーカーにしようと思っていたのに、またフォーナインズで作ってしまいました。よほど好みらしいです。
プラスチックフレームのちょっと主張のあるデザインで、薄い顔をごまかしています。
案外似合う眼鏡というのは限られているものですね。
たまに眼鏡屋さんでメンテナンスをしてもらうついでに似合いそうなフレームを選んでもらうのですが、眉の角度や肌の色からして毎度同じようなデザイン・色のフレームがピックアップされます。
今の眼鏡と似たようなデザインならわざわざ作ることもないか…と、結局「眼鏡のオシャレを楽しむ」という状況とは無縁で過ごしています。
ところで、四十路近い歳にしてコンタクトレンズに初挑戦しました。
目がいいときは「異物を目に入れるとか、無理無理! 睫毛が入ったって痛いのに!!」としか思えませんでしたが、さすがにいつも眼鏡をかけていられるわけもなく、仕方なくコンタクトレンズにトライすることに。
まさかこの歳にして初体験のドキドキ気分を味わうとは…と眼科の待合室で中高生に混じってそわそわしてきました。
コンタクトレンズのラインナップを見せてもらうと、乱視用って種類が少ないんですね。
近視用は山ほどあって、やれ薄型だのやれデカ目だのやれパッケージが可愛いだのいろいろあるのに、乱視用はコレとコレとコレってカンジ。
しかもワタシは毎日コンタクトレンズを着けるつもりはなく、休日に出掛けるときにコンタクトレンズがあれば充分なので(ドライアイなので長時間PCを触るときには眼鏡じゃないとツラい)ワンデータイプ一択です。そうするとホントに選択肢がない。
そんなわけで消去法的にワンデーアキュビューモイストの乱視用を使っています。どうせならもっと楽しく選びたかったな…。
さて、初めてのコンタクトレンズはどうだったかというと「こんなの着けて生活できない…」と泣きそうになりました。
まず装着ができない。
レンズの裏表があるのはまだいい。乱視用だと上下もあります。目が悪いのに小さな印を見つけて正しい位置に着けなきゃいけないというのが実に面倒です。
そしてやはり異物感がスゴい。「そのうち慣れるから」と言われても、目の中のゴロゴロ感ときたら不愉快極まりない。しかも涙が少ない体質なので、しょっちゅう目薬をささなきゃいけないのも厄介。
そして外すのもできない。
自分の眼球に触れるとか無理無理! どうやって外せばいいのこんなの!
コンタクトレンズを使うのは休日、しかも外出するときだけなので経験値が上がるのも遅く、コンタクトレンズの着脱がさっさと出来るようになるまでに2年くらいかかりました。
着脱は出来るようになっても、異物感にはなかなか慣れません。
そしてそんなに見えやすくないんですよね。
乱視用のレンズって上下があるから、瞬きのときにレンズがズレるとそれだけで視界がいちいちボヤけます。ズレがない分眼鏡の方が見え方はクリアです。
だから余計にコンタクトレンズを使わなくて異物感に慣れない…という悪循環に陥っています。
それが昨年眼科に検査に行ったとき、上記のような話をしたら「シリコン素材のレンズを試しますか?」と勧められました。
一般的なP-HEMAよりもシリコンの方が酸素透過性が高いので疲れにくい。薄いので異物感も減る。瞬きによるズレも少なくて視界のボケも少ない。とのことです。
それはいい!
ということで試着させてもらったのですが、ダメでした。
確かに視界はクリアです。異物感もない。着け心地だけなら「こっちに切り替えます!」と即答してしまうほどでした。
が、外せない…。
P-HEMAだと柔らかいから摘まんで外すのは(慣れた今となっては)簡単だけど、シリコンだと張りがあるから摘まめないんですよね。何度チャレンジしても自力で外せず目が痛くなってしまったので、眼科のスタッフにお願いする羽目になりました。
そしてプロであるスタッフも一発では外せないという有様。「慣れていないと難しいんですよ」と苦笑いしてました。
いくら着け心地がよくても外せないんじゃ困ります。泣く泣く「やっぱりいつものレンズにします…」と変更しました。
そして、今年も眼科に検査に行き、同じように「見えないわけじゃないけどクリアではないし、異物感もある」みたいな相談をしたら「そんなりんむさんにはシリコン素材を」と勧められました…。
それ去年試したけど外せなくてダメだったんですよーと伝えると、じゃあいつものヤツですね、ということに。この1年では乱視用コンタクトレンズ界に革新はなかったようです。値上げはあったけど。
来年の検査時には着脱しやすくて着け心地のいい乱視用コンタクトレンズが増えているといいな。…ないか。

コメントを残す