猫は犬より賢くない。
なんてことを聞きますが、同じ部屋でずっと暮らしているとなかなかの賢さを見せてくれます。

ブリ男との遊びで、小さなオモチャを投げてやるというものがあります。
ちゅーちゃんを投げてやると、咥えてワタシのところへ運んでくる。
というのを仔猫のときはしょっちゅうやっていましたが、最近はあまり持ってきません。ちゅーちゃんの着地点で適当にひとりで遊んでいます。
多分、ワタシに渡すとちゅーちゃんを好きなように嬲れないと気づいたのでしょう。
おかげでワタシがちゅーちゃんを拾いに部屋のあちこちを移動する羽目になります。
この手の小さなオモチャは、ワタシの投げ方がヘタなのでブリ男はよく見失います。
「あれっ、ちゅーちゃんないじゃん!」ときょろきょろしているところに「ブリさん、ちゅーちゃんあそこにあるよ」と指差してやると、ブリ男はワタシの指をすんすん嗅ぐ。
猫の、尖っているものを嗅いでしまう習性って可愛いですね!
ブリ男と目が合ったときにとりあえず指を出すと、首を伸ばし、寄り目気味になって熱心にすんすんするのが面白いです。
んで、オモチャで遊んでいる最中もついこの習性が出てしまい、「あそこだよ」と指差してやってもその指を「んー」と嗅ぎ始めて、ちゅーちゃんは忘却の彼方に追いやられます。
ま、人間もある程度の発育を経ないとこういうのは理解しないしなあ。
とブリ男のアホ可愛い様子に目を細めていました。
ところが先日、いつもの通りにちゅーちゃんを投げて遊んでいる最中、ブリ男の背後にちゅーちゃんが落ちたので「ブリさん、あそこだよ」と指を差したところ、ブリ男が後ろを振り向きました。
えっ、ブリさん、指差しの意味がわかったの!?
いやいや、1回だけなら単なる偶然だよ…。と思ったのですが、その後も毎回ではないものの「ちゅーちゃんあそこだよ」と指差すとそっちを見ることがあります。
ひょっとしたら「デカい生き物の指差しは使える」と理解しているのかもしれない。
ブリ男は賢いねえ! と、飼い主バカ丸出しで目尻をでれでれと下げています。
もうひとつ、感心したことはですね。
ブリ男が嫌がる歯磨きや爪切りに関しては、ご褒美におやつをあげる、みたいな習慣がありません。
というのもおチビちゃんのときは食に関心がない子だったのでご褒美にならなかったというのと、日常的にやらなきゃいけないことなので嫌でも避けられないと覚えさせるために褒めるに留めていました。
おかげでブリ男は歯磨きも爪切りも嫌がるけど、終わるまでは一応我慢しています。
ところが、たまにやらなきゃいけなくなる目薬については「もうイヤぁ!!」という態度を取る。
そりゃ目の前に何か突きつけられたら恐怖だろうし、目にポチャッとするのも不愉快だし、不味い薬が鼻や喉に回るのは気持ち悪いだろうし、ブリ男の気持ちもわからなくもないです。
なので目薬をさした後は「ブリさん、頑張ったね~。はい、ご褒美」と言ってカリカリを一粒あげてみました。
目薬直後は脱兎のようにワタシから逃げていたブリ男さん、カリカリの入ったタッパーを振ると「…ゴハン?」とのそのそ近づいてきます。んでワタシの手から上手に食べる。
それを1日に3回繰り返しました。
すると、翌日には目薬後はワタシの足元でお行儀良く待つようになりました……。
3日もすると「ご褒美?」と訊くと目をキラーンと輝かせるように。
ここへ来て新しい単語を覚えるとは、猫の頭脳、侮れません。
参考:猫の知能
ご褒美があるとワタシにあっさり捕まるので、いつもの歯磨きや爪切りでもご褒美を導入しようかとぐらつきました。
でも毎日ご褒美をあげていたらありがたみがなくなるんだろうな。
と思って、目薬が不要になってからはまたしてもご褒美なし生活になっています。ブリ男はなんか釈然としないような顔しています。
食いしん坊さんなので、ひょっとしたらご褒美で釣ったらいろいろ覚えるんじゃないかしら。
と考えてみたのですが、覚えてほしいことはそんなにはないですね。
毎日外に連れ出す犬と違って、「ダメ」って言葉を分かってくれればさほど困ることもなく。その「ダメ」を素直に聞くかどうかはまた別問題ですが。
デカい生き物の膝の上でまったりしたらご褒美!
…とかやったら際限なく太りそうなのでできません……。

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