少し派手な服や小物を買うときに店員さんが放つ「ちょっとしたパーティーにもお使いいただけますよ」という呪文。
「なるほどね。ちょっとしたパーティーにもピッタリよね!」となぜか納得して買ってしまいがちなアレ。
「ちょっとしたパーティー」とは長年「友人の結婚式・披露宴・二次会」のことだと納得していたのですが、歳を取ってみると少し見方が変わりました。
そもそも、一世一代の晴れ舞台である披露宴(一生に何度もやる人もいるけど)を「ちょっとした」で済ませるのは結構失礼なことだと、オバチャンになってから理解しました。
参考:女性の喪服の基本 ~オトナは正しく喪服を着こなすべし~
内輪の友人ばかりが集まるようなカジュアルな二次会なら「ちょっとした」で括ってもいいんでしょうが、一流ホテルのバンケットルームで大人数を招待して、どう考えても新郎新婦とは面識ないよねっつー社会的地位のある人が祝辞を述べちゃうようなきっちりした披露宴は全然「ちょっとし」ていない。
自分の過去を振り返ると、上述のようなきっちり披露宴には振袖で出席したから礼を欠いてはいないと思うけれど、レストランウェディングみたいなもう少しアットホームな披露宴は「ちょっとしたパーティー」扱いして、結構カジュアルな格好で出席しちゃったこともあるなあ…と背中に冷や汗が流れます。
という反省はあっても、40代ともなると結婚式に招待されることはあまりありません。
20~30代の頃はそれこそご祝儀と交通費で年間ン十万円の出費になり、ご祝儀貧乏状態が続きましたが(そして回収できないまま終わりそう)、40歳前後になるとさすがにあちこちでどんどん結婚するという事態にはならない。
お祝い事といえば後輩の出産祝いくらいなもので、むしろ友人の親御さんの通夜に駆けつける、みたいなお悔やみ事に出る機会の方が多くなりました。
では40代は「ちょっとしたパーティー」とはまったく無縁かというと、そうでもないです。
何かというと、仕事関係で何らかの祝賀会やらパーティーやらはあるんですよね。
誰それさんの○○就任祝いだの、何某さんの○○記念イベントだの、何とか社の何とかだの、世間には結構「ちょっとしたパーティー」が転がっていました。
ではその手の「ちょっとしたパーティー」に服屋の店員さんが勧めてくれるような派手なアイテムが使えるかというと、やや微妙。
主賓でもないのにド派手なドレスを着るのはおかしいですもんね。
かといって上下ユニクロのすっぴん・ボサボサ頭で出るわけにもいかず、さてオトナの「ちょっとしたパーティー」は一体どうやって対応したらいいものやら、と苦慮しています。
結局どうやって乗り切っているかというと、お手伝い的に参加するときは地味なパンツスーツを着ています。
裏方仕事があると走り回ることも多いので、フラットな靴が履きたい。ペタンコ靴を目立たせないためにはパンツの方が都合がいいのです。
ブラックスーツでばっちり裏方オーラを出してしまうとホテルのスタッフに間違えられてしまうので、派手なスカーフくらいは身に着けるようにしています。
裏方としてではなく招待されたり賑やかしで出席する場合は、黒のシンプルなワンピースを着用。
一応、黒のドレスはバーバリーの可愛いヤツを持っているのですが、かなり華やかなデザインなのでちゃんとした披露宴以外には使いづらいです。友人とのレストランの食事で着ていったら「何気合入れてんの」と突っ込まれそうな程度には華やかです。
もう少しシンプルな、サラッと着たらリゾート地のレストランでも使えるようなこなれたドレスの方が使用頻度が高かったかも…とちょっと後悔しています。んで、結局バーバリーを使わずに安い黒のワンピースを着ています。
服がシンプルな分、小物と靴で華やかにしています。
冬なら首にファーを巻いたり、夏ならデカいピアスをぶら下げたり。
派手な色の8センチヒールのパンプス、キラキラ素材のバッグ、派手柄・光沢感アリの大判ストール、などなど。
それから化粧を派手にして、髪の毛は巻いたりまとめたり、何なら美容院に駆け込んでごまかしています。
もっとも、今は「ちょっとしたパーティー」の機会も減ったので、何かあると「うわー、何着よう…」と頭を悩ませるのは若い頃披露宴に招待されたときと変わっていません。
んで、困って店に行って、店員さんから「ちょっとしたパーティーにもお使いいただけますよ」とオススメしてもらって、ちっとも成長していない自分に苦笑いをするのがお約束です。

コメントを残す