もう20年以上買おう買おうと思っているのに、いまだに買っていないモノがあります。
それは真珠のピアス。
ネックレスは一応持っているんですよ。成人したときに親に買ってもらいました。
それに合わせてピアスを買おうと思い続け、早や四半世紀近くになります。
親に買ってもらったパールネックレスは、冠婚葬祭で使えるようなオーソドックスなヤツです。
40センチ程度のいわゆるチョーカーって長さですね。フォーマルな雰囲気もありながらカジュアルなシーンでも使える、ファーストパールネックレスとしては妥当なモノです。
で、これはピアスやイヤリングとはセットになっていませんでした。
なぜかというと、ワタシの母親は当時ピアス大反対の人だったからです。親にもらった身体に穴を開けるなんてー! というアレです。
ワタシはイヤリングを1日中着けていると頭が痛くなるし、ピアスの方が小さくて可愛いし、どうしてもピアス穴を開けたかった。
んで、母の妥協の産物として「せめて成人式まではピアス禁止」ということになり、成人式が終わった翌週、大学の講義の合間に皮膚科に行ってピアス穴をばっちんばっちん開け、その夜母に「アンタ、早速…」と呆れられたのはいい思い出です。
パールネックレスを用意してもらったのはその頃で、そういうゴタゴタがあったのでイヤリングやピアスは買ってもらえなかったという次第です。
いざピアス穴を開けてみたら、えげつないデザインのピアスをぶら下げるでもなければ、いくつも穴を増やすわけでもなく、小さくてシンプルな豆粒みたいなピアスを毎日着けているので母は拍子抜けしたようです。
しばらくすると母は海外旅行のお土産に可愛いピアスを買ってくれるようになり、りんむ家のピアス穴問題は解決に至りましたとさ。
さて、件のパールネックレスですが。
ネックレスを買ってもらっただけでもありがたい。学生には何十万円もするアクセサリーなんて買えませんからね。
ピアスは働き出してから、自分のお金で買い足そう。
なんて考えていました。
ところがですね、真珠の買い足しって結構難しいんですよ……。
最初はそんなこと知らなかったから、何も考えずにミキモトの店頭に「真珠のピアスくださいなー」くらいのノリで行きました。
ところが店員さんに「お手持ちのネックレスの真珠の大きさはどれくらいですか? 色は? 巻きは? 形は? 耳と首とじゃ近いので、品質のかけ離れた真珠を並べると合いませんよ。ネックレスと同じような真珠を使っているピアスを選んだ方がいいですよ」と諭されました。
えっ、価格が高ければいいってもんじゃないのか…。
そう言われても真珠なんてどれも一緒じゃん、と思いながら店頭の商品をあれこれ見せてもらうと、確かにビミョーに違うんですよね。
特に色味。同じ白といっても混じりっ気のない乳白色なのか、うっすらピンクがかっているのか、ほのかにグリーンが混じっているのか、全然印象が違います。
そして値段の高い真珠は巻きが分厚くてツヤッツヤ。ピアスだけ高品質のツヤツヤパールにして、ネックレスは貧相なまま…とかだと変。
というのが納得できました。
パールネックレスなんて使うのは冠婚葬祭のときだけです。しかも結婚式に出席するときは思いっ切り格を上げて振袖を着るか目一杯カジュアルダウンして流行ドレス+じゃらじゃらアクセサリーにするかという両極端なことが多く、清楚なパールを着用する機会はほとんどありませんでした。
そんな使用頻度なので自分の真珠の品質がどれほどのものか頭に入っているわけもなく、そのうち実際にネックレスを身に着けてミキモトへ行こうと決めたのでした。
……そしてそのまま20年以上経ったのでした。
だって真珠って日常的に身に着けるには手入れが面倒くさいんだもん!
汗や脂は厳禁。着用後拭き取り必須。化粧品や日焼け止めにも注意。オレンジの果汁が飛んだりしたら超ヤバい。
などなど毎日使うにはハードルが高過ぎます。
お高いゴールドのリングや時計でも雑に使ってガツガツ傷をつけるワタシには無理…。
というわけで「そうだ、今日はパールネックレスを着けてミキモトに行こう」と思いつくことがなく、たまにミキモトの前を通ったり葬式があったりしたときに「……ピアス」と思い出すという状態でした。
ついでに開き直ってしまうと、葬式のときは別にピアスがなくてもいいですもんね。
結婚指輪とパールのアクセサリーは許容だけど、てなシーンですから、耳が淋しくても誰も文句は言わない。
なので20年以上裸耳で葬式に臨んでしまったのでした。父親の葬式ですらそれで済ませたのだから、もう要らない気がします…。
参考:女性の喪服の基本 ~オトナは正しく喪服を着こなすべし~
改めて親に貰ったパールネックレスを見ると、今のワタシにはちょっと若過ぎるかな、なんてことも感じます。
一応一生使えるモノを買ってもらったハズですが、ほれ、何しろ何の記念でもないのにお高いリングを買うようなオトナになってしまったものですから。
すごーく高価な真珠である必要はないけれど、自分のお金でもうちょい良いモノを買ってもいいんじゃない、くらいのことは思ってしまうのです。
参考:[ティファニー]リング重ね付け! メトロにジャズを合わせてみると…?
親に買ってもらった真珠に対して失礼な。
と思っていたら、母親が「おかーさん、そろそろブラックパールが欲しいわあ。若い頃には無理だもんね」なんて話していて、そうか真珠も歳と共に似合うモノや欲しいモノが変わるんだなと思い至りました。
というわけで今のワタシの野望は、パールネックレスを新調すること。そのときは、ネックレスに合わせたピアスもちゃんと作ること。
んで、20年前に買ってもらったネックレスはカジュアルに普段から使いたい。なんてことを考えています。
あー、でも日常使いなら40センチよりも60センチの方がカジュアル度が高くていいよねえ。Tシャツの上にマチネーをぶらっと着けるとか超カッコイイ。いやいや、シャツの襟元にチラッと覗くチョーカーが真珠とか素敵じゃん。
とかなんとか妄想を繰り広げつつ、ミキモトのショーケースを見るのがお楽しみです。
でもピアスひとつ買うにも20年以上かかっているわけですから、ネックレス買い替え計画も20年くらいかかるかもしれません。
いいんだ、そしたら還暦だからブラックパールが似合うお年頃になっているし、そのときはブラックパールを買います。
なぜワタシが真珠を買うならミキモトと決めているかというと、東海民はミキモト真珠島でミキモトに親しんでいるからです。
真珠島の土産物屋で淡水パールのネックレスを1,500円くらいで買ったりとかね。それくらいの値段だと毎日気軽に使えるのですがね。

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