ブリ男は、ワタシが洗面所で身支度を終えたらゴハンを貰えると思い込んでいます。

いやまあ、確かに出勤前は化粧を終えたらゴハンだから間違ってはいないんだけど。
休日にも歯磨きを終えただけで「ゴハンだよね?」とキラキラした目で見られても、デカい生き物は困っちゃうよ。さっき食べたばかりでしょう。
先日も、休日に出掛けようと化粧をしていたらブリ男が洗面所にやってきて、床で丸まってワタシを待っていました。
ワタシが一生懸命顔にあれこれ塗ったくっている間はおとなしく待っているブリさんは、ワタシが化粧品を入れたケースを片づけて髪の毛をごちゃごちゃやり始めると「おっ、俺のターン!」と察して、立ち上がって尻尾をぴーんと立てます。
髪の毛も何とかやっつけて、ワタシが使用済みのタオルを洗濯機に放り込んでボタンをぴっぴっとやっていると、ワクワクしながらウロウロしている。
「はい、ブリさんお待たせお待たせ〜。お部屋戻ろうか!」と言うと、壁だの扉だのそこら中に体をすりすりさせながらリビングに戻ります。
んで、ブリさんがリビングに入ったら扉を閉めて、ついでにブリ男隔離作戦完了となるわけです(ワタシの留守中はリビング内に留めているのです)。
その日もリビングに入ったところで壁にすりっすりするブリさんに「あらあら、可愛い可愛い。お母さんにもすりすりしてちょうだい〜」とか何とか言いながらドアを閉めたら、ブリ男がすごい形相をしてワタシの脚にしがみついてきました。
一瞬「こんな激しい甘え方!?」と戸惑ったのですが、「甘える」というレベルの抱きつき方ではない。
何事かと思ったら、閉まりかけたドアにブリ男の尻尾が挟まっていました。
それでビックリしたようで、全力でワタシの脚にしがみついたようです。
幸いドアはゆっくり閉じている最中で、ブリ男の尻尾がじわりと挟まれただけで済みました。慌ててドアを止めてやると、ぼわぼわに膨らました尻尾を抜いてブリ男が飛んで逃げていきます。
尻尾が折れたり内出血を起こしたりしてやいないかしら。
とドキドキしましたが、カリカリを食べた後はいつも通りにゆらゆら動かし、触っても嫌がらなかったので、とんでもない状態になっているということはなさそうでした。よ、よかった……。
とんでもないことになっていたのは、ワタシの脚の方でした。
ブリさんの尻尾の無事が気になってそれどころではなかったのですが、尻尾を触っても痛がらないということを確認してホッとし、自分の脚を見たら大流血!
ブリ男の爪がデニムを貫通し、皮膚に穴を開けていたらしいです。白いパンツの裾が真っ赤に染まっていました。ユニクロの安物パンツでよかった…。
パンツを脱いで傷口を見たら、穴の数的にブリ男の前足の爪が全部食い込んだんでしょうね〜…という雰囲気でした。
一瞬の記憶を思い出すと、四つ足を使って全力でしがみついていたから、まだ被害が少なく済んだのかもしれません。
それにしても、尻尾が挟まれた瞬間、ブリ男は一言も声を出しませんでした。寡黙にも程があります。
多分ビックリし過ぎて声も出ないという状態だったんだろうけど、「ギャッ!」とか言ってくれた方がもうコンマ何秒か早く異常を察知できたかもしれないんだけどな。
仔猫の頃、ソフトクロージングで閉まる引き出しに手を出してギュッと挟まれたときには「きゃっ」とか可愛く言ったのに。
最近はブリ男の爪や牙で流血することがなかったので、今回久しぶりにマキロンの出動となりました。
脚に穴が開いたのは、仔猫のブリさんに噛まれて以来だなあ。
参考:仔猫の噛み癖
あのときはブリさんに「噛んだらダメよ」と懇々と諭して、ブリさんも神妙に聞いていたっけ。
あれ以来、怪我をするレベルでわざと噛むことはなくなって(甘くない甘噛みはしばらく続いたけど)、仔猫も案外賢いものだと感心したものでした。
なんてことを思い出しながらマキロンで出血箇所を拭いていたら、ブリさんが「なんか、まずかった…?」みたいな顔をして見てきます。
「違うのよー、今回はお母さんが悪いのよ。お母さんの脚はどうでもいいのよ。それよりブリさんの、シュッとして長くてカッコいい尻尾の方が心配よ。痛い思いさせてゴメンね」
と言ったものの「ガブガブすると痛いのよ」と違って難しかったらしく、ちょっとシュンとしていました。
ま、絆創膏を貼り終わったら「ゴハンください!」とおねだりしてきたので、そこまで深刻に気にしてはいないみたいでしたが。
しかし、今回はユニクロのパンツが血染めになる程度で済んでよかったです。
もしかしたらブリ男の尻尾がとんでもないことになったかもしれないと思うと、血の気が引きます。
今の家のドアはバターンと閉まる仕様にはなっていないといっても、強い風が吹き込んだり人間の手で勢いよく閉めたりしたらバターンとなるし、よくよく気をつけないといけないと反省しました。
ブリ男がドアの近くにいるときは慎重に開閉せねば…。
そして、改めて猫のパワーにも驚きました。
いつもワタシがふざけてぎゅーっと抱っこしたら、ブリ男はワタシの肩だの腹だのを蹴っ飛ばして逃げていきます。そのとき流血に至らないのはブリ男が手加減していてくれたからなのね、と妙なところで愛を感じました。
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