今のような暑くも寒くもない時期は、ブリ男がベタベタに甘えるシーズンです。
といっても寝るとき限定ですけどね。
寒いときは布団の上から動かないし、暑いと宵の口はベッド以外の場所で寝る。
しかし春秋は枕元へやってきて、デカい生き物の手や腕を枕にして寝ます。
ひとりで昼寝しているときは、自分の前脚以外のモノを枕にしていないので、デカい生き物の腕枕は特別なのだと思われます。可愛いヤツめ。
ときどき、枕にしている手や腕をペロペロ舐めたり、ゴロンゴロンと転がって「撫でろよ~」とアピールしてきたり、ご要望通りなでなでしてやるとその手をガシッと捉えてまたペロペロしたりと、甘えん坊の限りを尽くすブリ男。
どうして眠いときは甘えるんでしょうねえ。目が覚めているときは「デカい生き物に捕まったらろくなことないから(歯磨きとか)抱っこは断固拒否!」と走って逃げてしまうのに。
起きているブリさんに甘えられたことはない気がする。あ、ゴハン前はスリスリしてくるか…。
そんなわけで、暖かくなってからは就寝前のリラックスタイムは、ソファでなくベッドで過ごしています。
テレビを観ているとブリ男が「えー……」という顔をするのでね。これも暑くなるまでの限定的なお楽しみだと思うと無碍にはできないのです。
ベッドにタブレットを持ち込んで本や漫画を読むデカい生き物にひっついて眠るブリ男。
お尻はデカい生き物にピッタリひっつけたい派です。
眠りが深くなるとゴローンと転がって腹を開き、すーぴー寝息を立てています。そこをなでなでしてやると、ブリ男にしては珍しく喉をぶるんぶるん鳴らします。
仔猫のときは目が合っただけで喉ぐるぐるだったのに、安売りしない男になっちゃったなあ…。としみじみしながら、片手でブリさんを、もう一方の手でタブレットを撫でる。というのが春の宵の過ごし方。
次第にワタシもうだうだモードになって横になると、ブリ男は腕をつかんできたり後ろ足でワタシの頭を挟んだりとやりたい放題してきます。
ところで、ブリ男はなぜかベッドの上ではワタシの左側で寝ると決めています。
仔猫のときから定位置は枕を置いた右側。
なのでワタシは心臓を下にして左を向き、ブリさんと顔を突き合わせて見つめ合ってうふうふしています。
しかしずっと同じ方向を見ているというのも疲れるので、ブリ男がぐっすり寝ている隙に反対側を向いて読書をすることもあります。
ときどき背中を脚でどつかれつつも、その姿勢が疲れるまではイチャイチャタイムは中断。
するとある日、ブリ男は「んぎゃっ」と言いながらベッドから跳び下り、爪とぎの上へ移動して丸くなってしまいました。
あらー、デカい生き物がブリ男の方を見てうふうふしてくれないから拗ねちゃったかな。
というわけで「ブリさん、ごめんね~。お母さんとうふうふしたかったんだねえ」と言いながらブリ男を迎えに行き、爪とぎの上から抱き上げてシーツの上に戻してやると、「仕方ねーなー」みたいな顔をして素直にその場で丸くなりました。
普段はこういう素直な(?)拗ね方をしないので可愛さひとしおです。
ブリさんのご希望通り、ブリさんの方を見てしっかりうふうふいたしました。
さて、この春もシャンプーされたブリ男さん。
動物病院といいシャンプーといい、イヤな目に遭ってもデカい生き物から逃げるどころか、むしろいつもより近くにいます。
シャンプーのご褒美にフードを出してやり、「ゴハンですよ~」と声をかけてやると小走りでやってくるブリ男。躍動感に溢れています。
まだかなり濡れている状態でもゴハン最優先なブリ男。尻尾がご機嫌ですね。