飼い主の残業を嫌がる猫

年度末は繁忙期。

…ええ、ええ、まだまだ仕事が忙しい日々が続いています。
今年はさほど苦労しないかなーと思っていたらとんでもない。毎日いろんな問題が発生して心臓がキュッとなるばかりです。

とはいえ、新型コロナウイルスの感染拡大のおかげ（？）で、自宅で仕事できるというのはありがたい。
会社だと「ブリさん、淋しがってないかなー」とそわそわしますからね。

しかし、ブリ男的には、ワタシがずっとPCにへばりついてカタカタやっている状況は気に入らないみたいです。

午前中は、いい。ブリ男も眠いらしく、ひたすら朝寝というか昼寝しているのでデカい生き物が何をしているかあまり関心がないみたいです。
昼もまだいい。ワタシのランチタイムに合わせてオヤツをもらえれば満足しています。
夕方、お腹が空いてくるとそわそわし始め、モニターの周りをウロウロしたり、「うぁおーん」とか言いながら部屋の中を走り回ったり、活発になります。

この辺りで一度ちょっと休憩を入れ、ブリ男の夕食を出してやります。
んで、まだ仕事を終わることができないので、ワタシは何かオヤツを食べながら再びキーボードをカタカタし始める。
夕食を食べ終わったブリ男は、そんなワタシを見て「えー、まだカタカタしてるのかよ…」みたいな顔をします。

しばらくは、満腹になったせいかソファで夕寝をするブリさん。
ところが１時間もするとまたしてもそわそわし始め、キーボードとモニターの間に入り込んだり、ワタシの膝をパンチしたり、皿の前に陣取って圧をかけてきたり、とアピールが激しくなります。

ここでまた一旦区切りをつけて、部屋の掃除を簡単に済ませてからブリ男の夕方のカリカリを出してやり、ブリさんの気を逸らします。
ブリ男はカリカリを食べて満足するものの、まだまだカタカタやってるデカい生き物を見て「えー……」という顔をします。

んで、またしばらくすると「おおおぉーん」と鳴きながら走ったり、ヘッドセットのコードに猫パンチ連打されたり…。
という風で、夕方以降の在宅勤務が捗るかというとビミョー、という日々を過ごしています。

 

さすがに21時が近づくと翌日に支障が出るので（何しろ４時前に叩き起こされるからね！）強引にキリをつけ、フラフラしながらモニターやPCを片づけます。

すると、ブリ男は俄然張り切って「リボンやろうぜ！」という顔をしてソファで構えている。

普段ブリさんはあまり遊んでくれない子で、ヒマそうなときにリボンや猫じゃらしを出して誘っても「ふーん」という顔をするだけです。
これでは運動不足になる…と躍起になって遊びに誘っていたときもありましたが、その気がない猫をその気にさせるほど難しいこともない。
最近はワタシの在宅時間が長くなって対応ができるので、ブリ男が「何だか暴れたい気分！」というモードに入ったときにオモチャを投げたり振り回したりしてやるというカンジで、遊ぶタイミングはブリ男任せになっていました。
そうすると、ワタシが夜遅くまで仕事をしている日は、なぜか片づけ始めると「遊ぼうぜ！」と言ってくるのです。

えー、今からかい。あなた、いつもこの時間は寝ているじゃないの。

とは思うのですが、ブリ男が暴れたがるのも貴重なことなので付き合ってリボンを振り回し、ブリさんのキレッキレのジャンプを誘発。
シュッ！ とか言いながらリボンに跳びかかり、ときには咥えてトトトッと走るブリさんの姿を見ていると、さっきまで仕事でもやもやしていたのに大笑いしている自分を発見。
まさかブリ男は「デカい生き物、残業続きで疲れているから俺が相手してやろう…」と気を利かせたわけではないでしょうけど、でもデカい生き物的にはブリ男のおかげで気分転換できて、彼の存在をしみじみと有難く感じています。

なぜかブリ男はワタシの帰宅が遅い日も「遊ぼうぜ！」と言ってくる子です。
いや、遊びはシッターさんと済ませておいてほしいのだが…。
とはいえ、デカい生き物不在で淋しかったりモヤモヤしたりしたのを発散したい気持ちもわかるので、リクエスト通りリボンをブン回しています。

早くデカい生き物の仕事が落ち着いて、ゆっくりリボンで遊べる日が戻ってくるといいね。
…なんだけど、ゆっくり遊べる日には遊びたがらないんですよねえ。難しい子だ。