普段はワタシが入浴準備を始めても、気が向いたときにお湯張りの観察をするくらいで、大抵は「デカい生き物が居なくなるなら寝るか」的にバーテブラの上に陣取るブリ男さん。
参考:vertebra03(バーテブラ03)その後 ~レイアウトと猫との奪い合い~
なのですが、ワタシの帰宅が遅かったり、家に居ても遅い時間まで仕事をしていたりすると、ちょっと様子が違います。
ワタシが入浴前に洗面所で歯磨きをするときから、ずっと傍について離れません。
洗面台に乗って、鏡に映るもふもふのイケメンにうっとりしていることもありますが。
浴室に入り込んで「見ててやるからお湯出せよ!」的に、期待に満ちた目で浴槽を凝視することも多いです。
ワタシは湯船に入って長風呂しないと気が済まないタチですが、平日遅くなったときは睡眠時間を優先してシャワーだけで済ませます。
普段、フツーにお湯を張るときは「ブリさん、お母さんはお湯張りに行くけど、ブリさんも見に来る?」と誘っても知らん顔して寝ていることが多いのに、シャワーだけで済ませる気の日に限って「お湯出せよ」と訴えてくるので困ったものです。
昼間はデカい生き物が相手してくれなくて退屈して、それを取り返すように今ここで一緒にお湯が出る様子を眺めながら「ブリさん、お湯ザバザバだね〜。うふふ」とコミュニケーションを取りたいんだろうなあと思うと胸が痛むのですが、睡眠不足になると胸の痛みどころではないので「今日はお湯張りサボるのよ。ごめんね」なんて謝って、ブリさんには浴室から退場してもらいます。
ワタシのシャワー中、浴室から追い出されたブリさんはどうしているかというと、洗面台からすりガラス越しに浴室を覗いたり、洗面所につくねんと座って待っていたり、待つのに飽きて部屋に戻ったりしているようです。
騒いだりせず静かにしているので、洗面所に居ないかと思って浴室のドアを開けたらブリ男がお行儀よく座って待っていてビックリ、ということもしばしば。
なのですが、先日はワタシが「はい、お母さんはシャワーを浴びるからブリさん出てちょうだい」とブリ男を浴室から追い出そうとすると、「絶対ここから動きません!」的に浴槽の中に立て篭もりました。
仕方ないので浴槽の蓋を半分閉めてそこにブリ男を乗せ、そのままシャワーを浴びることにしました。
浴室のドアを閉められて、目を真っ黒にするブリ男さん。
毎朝歯磨きから逃げるときに浴室のドアの陰に隠れ、そのときも浴室のドアを閉められるのですが、ガッチャンと完全にドアを閉じるわけではありません。
ブリ男が浴室の中に居てガッチャンとドアを閉めちゃうのは、ブリさんがシャンプーされるとき…。ちょっと嫌な記憶が甦ったようで、おおお…という顔をしていました。
おまけにデカい生き物がシャワーをざーざー流し始めるものですから、これはマズいと思ったようで、そわそわしています。
ドアの方に近づこうにも、シャワーざーざーが怖くて洗い場に降りることができないブリさん。
仕方なく、浴槽の蓋の上の隅に寄って、デカい生き物が頭からシャワーを浴びているのを「信じられん…」みたいな顔をして眺めていました。
「毎晩お母さんが何しているかというとね、ブリさんの嫌いなシャンプーをしているのよ〜」とか何とか言いつつ頭やら顔やら身体やら洗っていても、ブリ男は蓋の上でちんまりおとなしくしていました。
最後に、ブリ男に水がかからないように気をつけながらシャワーを浴び、さて風呂掃除をするかというところでブリさんの我慢の限界です。
シャワーが途絶えたのがチャンスとばかりに蓋から降り、手足が濡れるのを嫌そうにしながらドアを開けろと目で訴えてきました。
開けると手をぴゅぴゅっと振って水を飛ばし、慌てて洗面所から出ていきました。
ブリさんが風呂の中まで付き合うのって久しぶりだな。
と、ブログを検索してみると、2年前のことでした。
参考:一緒に風呂に入る猫
そうか、去年は一度もシャワーに付き合ってくれなかったんだな…。
そんな珍しい出来事なのでワタシは楽しかったのだけど、ブリさんはどうでしょう。
というか、もう少しするとブリさんも抜け毛のピークを迎えてシャンプーされちゃうシーズンなんですけどね。