吐くのが苦手な猫

ある日の夜中。

猫
暑くなってからは一緒に寝てくれず、一晩中椅子に居ます…

ブリ男のトイレの方から「カコカコカコカコッ」と音が聞こえてきました。

あー、ブリさんが吐きそうになっているな。
スマホを見ると時刻は2:30でした。
ブリ男は吐いた後に「なんか、やらかしちゃったぜ…」みたいな顔をするので、ひとりじゃ不安だろうと布団から身体を起こしました。

すると、ブリ男が目をキラッキラにしてトイレから飛び出してきます。
トイレを見ると吐いた形跡はナシ。
どうやら「デカい生き物が起きた! 朝ごはんじゃん!!」と浮かれてゲーが引っ込んじゃったらしいです。

ブリ男はあまり吐かない子です。
オモチャを誤飲したときも、催吐剤を飲ませて吐かせようとしたけど吐かず、内視鏡手術になってしまいました。
なのでこのときも慣れないゲーを試みたもののなかなか吐けず、そうこうしているうちにデカい生き物が起きてきて「やった!」となったと思われます。
参考:【猫の誤飲】ブリ男、オモチャを飲んで大ピンチ#1

そしてたまに吐くときは、きちんと自分のトイレで吐こうとします。

別に教えたわけじゃないのに、仔猫のときからそうでした。
初めて吐いたときも「なんか変だな…」みたいな顔して徐にトイレに入り、カコカコッとやってました。
それでもシーやウンチと違って間に合わないときもあって、先日ワタシの留守中に吐いたときは「椅子で寝ているときに催し、床でちょっと吐き、残りはトイレでしっかり吐いた」という形跡が残っていました。
これくらいなら、布張りの椅子には涎的な水滴がちょんと乗っていただけで、ほとんどはトイレの砂と一緒に処分できるので片づけはラクです。
猫を飼い始める前は、帰宅したら布団が大惨事に! というのを想像していたので、ブリさんはお利口さんだなあと感心します。

さて、2:30にカコカコしていたブリ男さん。
さすがにそのまま朝ごはんというには早過ぎるのでデカい生き物はもう一度布団に戻りました。
ブリさんもちょっと早いと思ったのか30分間くらいはワタシの寝る様子をじーっと見るだけだったのが、3:00頃になると我慢できなくなったようで、あぁあん…とか言いながら肉球でワタシの頬をぐいぐい押してきます。
3:30になると、うわぉあーん! と叫びながら走り回り出したので、根負けして朝ごはんにしたのでした。

その日一日、事あるごとに「ブリさんのゲー、どこいっちゃったんだろうねえ?」と聞いてみましたが、本猫は涼しい顔をしています。
この時期、抜け毛がスゴいから毛玉を吐いてスッキリしたいだろうに、上手に吐けないというのも可哀想ですね。
それ以前にブラシをさせてくれたらお腹に毛は入りづらいのに、ブラッシング嫌いなのでなかなかさせてくれません…。

 

それから数日。
また夜中に「カコカコッ」と音が聞こえてきました。

先日の失敗を教訓に布団の中でじっと堪え、そろそろ吐いたであろう頃を見計らって起きてみると、やっぱりまだ吐けていなかったようで、またしても「朝ごはんだぜ!」とウキウキでトイレから出てきました。
時刻はまたもや2:30頃。
同じように布団に戻って、またブリさんに叩き起こされ、と朝からバタバタし、この日も寝不足になりました…。

更に数日。
今度は夜中の2:00にブリさんがカコカコしています。

なぜこんな時間なのに目が覚めちゃうんでしょうね…。
猫の「カコカコカコカコッ」という嘔吐の気配は結構盛大なので気づくのも分からんでもないですが、それにしたって夜中の2:00…。

この日は、ブリ男はめでたく吐けて、スッキリしたのかトイレから出てすぐお気に入りのオモチャ(ストロー)を蹴り飛ばして遊んでいました。
いつも吐いた後はシュンとしているのに今日は珍しいな。と思いながらデカい生き物はお掃除です。
今回はちょっと間に合わなかったようで、半分くらいはトイレの外でゲーしていました。

掃除を終えて手を洗い、部屋に戻るとブリ男がキラキラした顔で見上げてきます。
「ブリさん、ゲーしたばっかりだし時間は早いし、まだゴハンじゃないよ。あーとーで」と言うと憮然とした顔になって(「あとで」を理解している)、うるるぅうん! とか唸ってワタシの周りをウロウロしていました。
そしてワタシが布団に戻ると、ワタシの頭の上を飛び跳ねたり「電子レンジの上に乗るとか悪いことしてるぜ!」アピールをしたり、何とか起こそうとしてきます。
最後は奥義・ウンチを繰り出し、3:00にはデカい生き物を起こすことに成功したのでした…。

ゲーもウンチも済ませてスッキリしてお腹が空いたのか、皿の前から動かないブリさん。

猫

今まで吐くときは割と昼間が多かったのが、この夏はこんな風になぜか夜中に吐きそうになるときが多く、デカい生き物は寝不足です。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

6 thoughts on “吐くのが苦手な猫”

  1. 奥義・ウンチという響きにとってもキュンとしました笑
    ブリさん、スッキリできて良かったですね!
    りんむ様の寝不足にこれ以上の磨きがかからないことを、お祈りしています…

    1. 文香サマ
      奥義・ウンチは割と頻繁に繰り出されるので、果たして奥義と呼べるのかどうか…笑
      ワタシが起きない時と、あとはweb会議中に狙ってやってくれるので困ったものです。
      そんなにウンチのタイミングがコントロールできるなんて羨ましい! と思いながら朝3時にトイレ掃除しています…。

  2. おはようございます。
    先日は思いがけず懐かしい漫画のお話ができて嬉しかったです笑
    猫さんて賢いですよね〜あんなちっちゃくて可愛い頭でいろいろ考えてるんですね笑

    うちのブリちゃんの経過ですが…
    1歳の健康診断でALT157で少し高めと言われ、生後半年くらいからずっと血便も続いていたので(薬は処方されていましたが改善されず)毎月血液検査に通いウルソも飲んでましたがどんどん上がって半年後には513に。普通に遊んで元気でしたがあまり食べなくなりました。考えられるのは
    ①門脈シャント
    ②肝炎
    ③リンパ腫
    基本的に肝臓は原因を特定するには開腹して生検しかなく、その前の段階としてCTを撮って①の可能性の有無を確認という選択肢もあるけどCTも全身麻酔だし獣医大の病院や動物の高度医療センターじゃないと受けられないし高額…汗
    出来れば開腹は避けたかったけど悩んで生検しました。結果肝炎でした。必要な薬を投与して今も(と言うかこれからもずっと)少量の薬は飲んでますが数値は安定しています。
    また、あんなに何やっても治らなかった血便がピッタリ治りました。
    猫は三臓器炎と言うのがあるらしく、肝臓、膵臓、腸の炎症や病気が相互に影響されるとの事です。

    長くなってしましましたが、本当はもっといろいろありまして…汗
    CTするか開腹かの段階で動物病院変えました…人間もそうですが病院(ドクター)って重要だとつくづく思いました。

    ブリ男くん、良い経過であるように願ってます。

    1. ナナさま
      詳しくありがとうございました。
      生検ですか…。それは大変でしたね…。
      経過を拝読して、6歳までのらりくらりとやり過ごして、今も食欲絶好調なブリ男はまだ軽かったんだな…と思いました。
      開腹や全身麻酔は負担になるから避けたいですよね…。でも原因が判明したようでよかったです。
      血便も腸だけの問題ではないんですね! 難しいなあ…。

      情報提供ありがとうございます。とても勉強になりました。
      ナナさまの猫ちゃんも落ち着いて元気に過ごせますように。
      また来月ウルソの効果がどうだったか報告します!

  3. おはようございます。

    ウチのニャンは、Geroは得意です。笑
    ロン毛なので、毛玉の吐き戻しも兼ねて。
    10日〜15日に1回……多いのか?
    と思うけど、本人至って元気でケロッとしてます。
    ただ、ところ構わずGeroするのが困り物。
    フローリングの上でするので、それだけでも助かりますが。
    廊下のど真ん中、人間トイレの入口、階段のど真ん中…
    何度も踏み付けたか…(;;)
    もしかして?わざと?と思う時すらあります。
    Geroするとスッキリするのか?食欲増進…ご飯の催促が凄いです。

    1. まだむサマ
      目立つところで吐いて、すぐに発見してもらおうという狙いなんですかね…?
      布団とかにやられるくらいならフローリングの方が全然ラクですけど、踏んじゃいそうな場所ってのも困りますね。
      ブリ男はそこまで毛が長くないのと、あまり丁寧に毛繕いをしていないのか笑、季節に一回吐くかどうかってところかなあ。
      先日シャンプーした日は、ずっと毛繕いしていたのでさすがに夕方ゲーしてました。
      猫の吐きやすい性質ってのは、もうちょっと進化の過程で何とかならんかったんですかねえ…。

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