若いカップルの、男子が女子のバッグを持ってあげるという行為、アレがワタシは昔から好かんのです。
買い物袋を持ってあげているのを見るのは「優しいなー」と思うのですけどね。
それが重い物がどっさり入ったスーパーのエコバッグでも、新しい服がぎっしり詰まったショップの紙袋でも、マシュマロしか入ってなくて空気のごとく軽いコンビニのビニール袋でも微笑ましく見えるけど、でも女子のバッグを持っているのを見ると「あひゃー」と思ってしまう。
というのも、ワタシはコーディネートを「バッグとシューズが揃ってやっと完成するもの」と考えているからです。
だから「黒のニット・黒のフレアスカート・黒のパンプス」なんて格好を平気でします。
その代わりそういうときは派手な色柄の個性派バッグを合わせて「バッグが主役のコーデ」に仕上げる。
バッグじゃなくてスカーフやシューズを主役に据えることもあるけど、とにかく小物も含めてバランスを取るわけですね。
なので靴を脱いで鞄を置いてしまう室内では「ちょっとお間抜けな格好」とか「かなりプライベートな状況で、人様にお見せするような状態ではない」とか、そういう認識。
お座敷に上がる料亭なんかの例外もあるけど、その場合はシューズが主役になるようなコーディネートは避けます。
だから、男子が優しさを発揮して「そのバッグ、持ってあげるよ」と言ってくれても「えっ、イヤだ」となってしまう。
せっかく今日はこないだ買ったばかりの真っ黄色のハンドバッグなのに、それを取り上げられたら葬式かっつーくらい真っ黒コーデなのに、バッグがなくなったら形無しになっちゃう、というカンジ。
逆に、男性だってトータルでカッコよくなるようにコーディネートしている(ハズな)んだから、そこに女物のバッグを持つのはいかがなものかと思うのです。
すンごい爽やかイケメンファッションなのに、フリルとリボンがもりもり付いたショッキングピンクのショルダーバッグなんて持っちゃって大丈夫? とオバチャンは心配してしまう。
男子が女子のバッグを持つカップルを見て違和感を抱くのは、オンナの子の鞄を持ってあげているオレって優しいぜという男の自意識過剰っぷりのせいでもなく、オトコにちやほやされているアタシってカワイイ(はぁと)という女の勘違いさ加減でもなく、男女ともコーディネートがおかしなことになっていて「君ら、それでええんか?」と思ってしまうせいなんですね。
買い物袋はコーディネートを度外視して外で増えてしまったアイテムなので、それで調和が取れてなくても問題ない。なので、女子が買った化粧品の紙袋を男子が持っていてもさほど違和感はないのです。
ま、そのカップルが納得してりゃいいわけで、余計なお世話以外の何物でもないけど。
よそのカップルのことはどうでもいいけど、ワタシ自身のことになるとそういうわけにもいきません。
今までデートしたお相手の中には「鞄持ったげようか」と言ってくださるイケメンもイケメンじゃないのもいましたが、心底惚れた人はワタシが「コーディネートが崩れるからいいのよ」と言うと納得してくれるような殿方ばかりでした。
ところで、ワタシは荷物の多い男性が嫌いという性癖もありまして(オシャレビジネスマンへの恋が終わる瞬間)。
できれば、旅行でもない限りデートには手ぶらで来てほしいんですね。
かといって男性の外出がいつでも手ぶらで成立するわけじゃないのは承知しています。
暑い日にはペットボトルを買うときもあるだろうし、雲行きが怪しい日には折り畳み傘を持ち歩きたいでしょう。
その場合、ワタシはどうしているかというと、お相手の荷物も自分のバッグに入れてしまいます(小さいバッグのときはやらないけど)。
2人分の水分や傘を持ち歩くわけだから、それなりに重量はあります。
それでもワタシは自分のバッグを手放したくないし、男性は手ぶらでいてほしい。
その代わり、買い物荷物を容赦なくドッカンドッカンと持たせているのでまあいいかというカンジ。
というわけでワタシとデートする奇特な男性は、ワタシが大きなバッグを提げていても生温く見守ってやってください。
共感してコメントしてみました。
昭和の男としては女性のバックを持ってるってありえない!
重い買い物は別ですけどね。
バックを腕に女の子持ちしてる男に
ゾゾってしてるオヤジでした。
でも私はセカンドバック持ったりしてない手ぶらオヤジですよ~
女の子持ち!
それはダメダメだ!笑
そういえば、セカンドバックっつー物もありましたね。あれもなかなか不思議なアイテムでした。
何が入ってるんでしょう。札束?