こんなに氷に頼った夏は、初めてかも。

お彼岸でようやく秋めいてきましたが、つい先日まで熱帯夜が続いてエアコンつけっぱなしの夜を何度も過ごし、毎晩「9月ってもう少し涼しくなかったっけ～…」とげんなりしていました。

早朝に散歩に出るときも、9月半ばともなると「ある程度歩いて温まった後ならともかく、家を出た瞬間は長袖が欲しい」と思ったような記憶があるのですが、今年はいつまで経っても「玄関の扉を開けた瞬間に、むあっとした熱気に包まれる」となって、これまたげんなりです。

夏生まれだし、夏は好きな方だけれど、暴力的な暑さが長期間続くのは勘弁してほしいわ…。

ここ数年、家で仕事をする日も増え、ランチは適当ながらも自炊する機会が多くなりました。
そのときにビックリするのが、水道水がお湯になっていること。

もちろん、昔も夏になると水道からぬるま湯が出ましたとも。
でも、猛暑の日に一日中外出していて、夕方帰宅してキッチンで水を使うとぬくい、というパターンだったと思うんですよ。
今は、在宅勤務で終日家にいて、トイレにも行けば水道水を飲むこともあって、割とちょこちょこ水を使っているというのに昼には蛇口からぬるま湯が出てくるというのに驚きます。

いや、何なら昼じゃなくて早朝でもぬくい。熱帯夜過ぎて、夜に水が冷える間もなし。
そしてトイレの水もぬくい。ウチのトイレの手洗い部分、温水が出るような高性能だったっけ。
このぬるま湯加減が冬まで保持できればどれほどエコか。と、太陽のパワーに思いを馳せずにはいられません。

蛇口から出てくるのがぬるま湯になると、何が困るかって素麺とか冷やし中華とか冷たい麺をしめるときです。

茹で上げて流水でザーザーしめるつもりが、その流水が人肌くらいのぬくさですから、ちょっとコレ余分に茹でているんじゃない！？ と心配になります。
仕方ないので冷凍庫から氷を取り出し、それを麺に混ぜながらしめていました。

いや、麺だけじゃなくて炊飯のときも困りました。
米を研いですすぐときは冷水を使いたいのに、水道水がぬるま湯だからたまったものじゃない。なので、米を研ぐときも氷を放り込んでいました。

昭和、いや平成の夏も、しばらくの間水を流しっぱなしにしていればぬるま湯は出なくなったと思うのだけど…。
米を研ぐときに氷が欲しいなんて、半世紀近く生きていて初めて思いました。

そんなわけで、今年の夏は冷凍庫の氷を切らさないように、というのを初めて意識しました。

家で何か飲むとき、氷を入れる習慣がないので、氷をまったく作らない夏も今まで何度かあったのです。
そんなときに急に友人が遊びに来たらコンビニでブロックアイスを買えばいいや。くらいの精神でした。
それが米や麺に必要となると話は別なので、生まれて初めて氷の在庫量に神経質になる夏を過ごしました。

在庫も気になるけど、氷ができて製氷室に入るときの「ガラガラガラッ」という音も気になる。あれが寝入りばなに鳴ったらイヤだわ。
と、タンクに水を入れて製氷を開始するタイミングにも気を遣うってことも初めてでした。

飲み物に氷は不要。
とか思っていたけど、あれば使いますね。
家でジュースは飲まないし、水も常温で飲んじゃうけど、今年の夏はアイスカフェラテをよく作りました。

ネスプレッソで毎年夏になるとアイスコーヒー用のカプセルが出ます。
何が違うのかよくわからんなーと思いつつ毎年買い、適当に冷えたミルクを追加して飲むだけでした。
それが今年はちゃんとオススメレシピ通りに氷の入ったグラスにエスプレッソで抽出し、ミルクを追加して飲んだところ、これが美味しいのです！ 今までアイスコーヒー用をホットのルンゴで飲んだりして、損していたんだなあ！
と、今年の夏はアイスラテにはまったのでした。

 

というわけで、今年は「こんなに氷を使うのは初めて」という夏になりました。

今年初といえば、製氷室の氷とは別に、冷凍庫の隙間埋めと災害時の対策ということで、ジップロックに水道水を入れて大きな氷も作りました。
冷凍庫に災害時に飲み水に使える氷が控えているのは安心感はあるけれど、いざ使うとなると大きな氷の塊は使い勝手はイマイチですね。
割って麺にも米にもアイスラテにも使えばいいんだけど、アイスピックはないし、麺棒で叩き割るのも失敗しそうで怖い。結局、終日在宅する予定の前夜に冷凍庫から取り出して解凍し、翌日の飲み水にしました。
使い勝手がよくなるように、製氷用のケースでも買おうかなあ。