【httpからhttpsへ】WordPressのブログのSSL化に成功！ 気になるアクセスは…

えー、今回の記事はブログを書いたりしている方には多少なりとも面白いかと思いますが、そういうのにまったく興味のない皆様にはつまんない記事になります。ごめんなさいね。
とはいえこのブログ的には一応ビッグイベントだったのでメモ的に書き記しておきます。

どんなビッグイベントがあったかというと、このブログを常時SSL（Secure Sockets Layer；データ暗号化の仕組み）化させました。何かというと、サイトのセキュリティを強化したのです。
ちょっと前までお問合せフォームなんかの入力画面だけ情報を暗号化させていたのを、どのページも（常時）SSLに対応させたのですね。

セキュリティ強化っつってもさ、個人情報を入力しなきゃいけないショッピングサイトならともかく、駄文を連ねてあるだけのブログなんてセキュリティもへったくれもないじゃん。
と、今までSSL化させずにスルーしていたのですが、諸々の事情で重い腰を上げてやってみることにしたのです。

発端は、ブログのアクセス激減

2019年の３月、突如このブログのアクセスが減りました。なんと半減です。
ブログ立ち上げ初期、まだ誰もこのブログの存在に気づいていないような頃の「昨日は10人のアクセスがあったけど、今日は５人…」なんて時期には「半減なんて誤差誤差」ってカンジでしたが、１日に数万人が訪れるビッグサイト（←え）となった今では半減ってものすっごい変化です。
一体何があったのかとググッてみたら、当のGoogle先生が検索のアルゴリズムを変更したらしい。企業や法人のサイトの評価を上げて、個人のブログみたいなのは価値がないから検索順位を下げる、てなことをやったらしいです。

えっ、ちょっと待ってよ、ワタシのブログに価値がないとか……！ ………否定はできんけどさ。

元々、個人的なメモを人様に読んでいただいても問題ない程度にマイルドにしてwebに上げているという位置づけなので、アクセス数が半減したからといってブログをストップさせるつもりはありません。
アクセス数が落ちると広告収入も落ちるけれど、これもブログ運営の経費（サーバのレンタル代とか）を賄える程度稼げればＯＫと思っているので、まあ別にいいです。
いいですが、実際にアクセス半減してみると「あー、せっかく書いたのに読んでもらえないのかあ…」とガックリするのも事実。やはり読んでもらうというのはモチベーションアップに繋がるものです。

さらに、ここ最近Google先生は常時SSL化していないサイトは評価を下げるなんてことを言われてます。
SSL化していないページを開くとURLを表示するアドレスバーに「このサイトは安全ではありません」とかわざわざ書いてくれちゃったりなんかして、自分のブログを開く度に「ちっ」と思っていました。
個人の与太ブログで、かつセキュリティに問題があると見なされる、ときたら評価が落ちるのはやむなし。というのが最近のトレンドらしいですね。

いつかは常時SSL化させなきゃいけないなーとは思いつつ今までやっていなかったのは、ヘタにいじってそれこそアクセスだだ落ちになるのがイヤだったからです。
だがしかし！
今はどうせアクセスだだ落ちなんだから、むしろいじるチャンスじゃね！？
と思うことにして、ようやく重い腰を上げたのでした。

常時SSL化の何が面倒って、URLが変わっちゃうこと

ちょっと前は常時SSL化させると費用がかかったりしたものですが、最近は無料でやってくれるレンタルサーバ会社が多いと思います。ワタシが使っている会社もばっちり対応してくれています。
なので常時SSL化ってのはそんなに難しい作業ではなくて、サーバの管理画面でボタンをポチッとやれば済むというのが実態。

ところがですね。常時SSL化するとサイトのURLが変わっちゃうんですよ。

このブログは、今までこんなURLでした。
http://lingmujingzi.com/

それが常時SSL化するとこうなりました。
https://lingmujingzi.com/

http「s」になるだけですが、ありとあらゆる場所で「http://lingmujingzi.com/」といういわばサイトの住所を使っていたので、それらをぜーんぶ住所変更しなきゃいけないのです。それが面倒で今まで常時SSL化させていなかったのです。ええ、面倒くさがりなのです。

常時SSL化の手順

面倒がっていても終わらないので、先人達の知恵や経験談を検索しまくりつつ次のような手順でSSL化しました。
ブログの構築はWordPressを、レンタルサーバ会社はエックスサーバーを使用しています。
なお、ワタシには専門知識がないのですごいいい加減な手順です。そしてWordPressを使っていない人にはすごく不親切な記述もあると思いますがご容赦を。

バックアップを取る

何かをちょっといじるとサイトが全部吹っ飛ぶ可能性があります。
このブログも１度吹っ飛んだことがありました…。エックスサーバーのヘルプデスクの対応が早くて、すぐに復活できましたが。

なので何かあったときのために、まずはバックアップを取ります。
WordPressのツールにデータをエクスポートする機能があるので、それを使いました。
FTP（File Transfer Protocol）でサーバのデータをダウンロードしようとしたら失敗したんですよね。なぜだ。

SSL設定を行う

エックスサーバーのサーバーパネルにログインして設定を行います。
エックスサーバーのマニュアル「無料独自SSL設定」の通りにやればＯＫでした。

WordPressの設定アドレスを変更する

小一時間もすると「https」のアドレスでブログを閲覧できるようになりました。それを待ってからWordPressの設定を変更します。
一般設定の画面でサイトのアドレスをhttpからhttpsに変えるだけ。

サイト内のリンクをhttpsに置換する

以上で一応SSL化はしたのですが、これだけではまだ「このサイトは安全ではありません」という警告が表示されるページがあります。
なぜかというと、ブログ内に埋め込んだ画像のアドレスがhttpのままだから。

ブログの画像はどうなっているのかというと、サーバ上に画像をアップロードして、記事の文中にはそのアップロードした画像のアドレスみたいなモノを書き込むというカンジでやります。
なので画像を指定したときに使ったhttpをぜーんぶhttpsに変更しなきゃいけないんですね。
これは手作業でやったら途方に暮れる量です。１記事につき数件でも、数百記事になったら…。

しかし記事内の文言を一発で置換してくれる「Search Regex」というプラグインのおかげで、あっという間に作業が終わりました。
（プラグインとはWordPressの拡張機能みたいなものです。）

リダイレクト用のコードを設置する

さて、ここがワタシが最も敬遠していた作業です。
ブログのURLを変えたということは、全国数百万人の読者（←え）のブックマークからこのブログに飛べないことになります。

httpで作成したブックマークやリンクからもhttpsへジャンプできるようにするためには、WordPressのプログラムのファイルをいじってやる必要があります。
この辺の知識が乏しいので「何かあったらイヤだなー」と避けていたのですね。

FTP経由で次のファイルをいじればいいというのは分かったのですが。

¥¥home¥ユーザ名¥ドメイン¥public_html¥.htaccess

さて、上手くいくかなあ。

と逡巡していたら、何のことはない、エックスサーバーのサーバーパネルで.htaccessの編集ができました。
エックスサーバー マニュアル .htaccess

ワタシみたいな素人がヘタにいじって失敗して、問い合わせが殺到したんだろうなあ。と勝手に想像しています。

.htaccess内に「# BEGIN WordPress」という記述があるので、その前に次のコードを追記。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

いわゆる「301リダイレクト」というヤツですね。これでhttpのURLからもhttpsへ飛んでくれます。

WordPressの設定を見直す

ここまでやればSSL化は終了です。
が、ブログをよくよく見るとところどころ不備があります。

記事内のhttpはさっき一括置換しましたが、それでは漏れる設定の諸々があるのですよ。
どこの修正が必要かはWordPressのテーマ（サイトのデザインのこと）や自分で後から設定した内容によります。
このブログの場合はサイドメニューの中にちょこちょこhttpのURLを使っていたので、そこの修正が必要でした。

んで、パッと見はSSL化に成功したように見えたのですが、WordPressのダッシュボードをあちこちチェックすると「Ad Units」というプラグインが死んでました…。

何かというとショートコードを設定するプラグインです。
このブログ内の広告は手動で貼りつけています。自動で挿入する機能もあるけれど、とんでもない場所に広告を突っ込んでくれたりするので使いたくないんですよね。
かといって毎回広告のコードを貼りつけるのは手間なので「Ad Units」で広告用のショートコードにして（ずらずらっと何行にもなるコードを数単語に置き換える）、「AddQuicktag」というプラグインでショートコードをボタンひとつでぺたぺた貼れるようにしていたのです。

「Ad Units」を復活させる方法がわからなかったので、諦めて新しく「Advanced Ads」というプラグインをインストール。
単にショートコードを生成したいだけなのに、いろんな機能がてんこ盛りの優秀なプラグインです。そんなに複雑なことをしたいわけではないのだが…とも思いましたが、ほかに適当なプラグインがあるかどうかよくわからなかったので「Advanced Ads」を入れました。
それで広告用のショートコードを新たに生成し、「AddQuicktag」でボタンの内容を編集。
そして古いコードは「Search Regex」で新しいコードに置換。
という付け焼刃的な処置をしました。

各サービス・ツールの登録変更

あちこちのいろんなサービスにブログのURLを登録しているので、それらを変更します。
よく使うGoogleやAmazonはすぐに修正したけど、登録しっぱなしで忘れているものがいくつかありそう。ま、おいおいやります。

 

ということで、面倒がって後回しにしていた常時SSL化ですが、やってみたら意外とあっさり終わりました。
これでアクセスに変化があったかというと、……うーん、数日では目に見えた変化はないですね。
ま、自分のブログを見る度「このサイトは安全ではありません」と言われてイラつくのがなくなっただけでもよしとしています。

 
追記：
常時SSL化して10日ほど経ちましたが、アクセスは減少したまま横這いです。
うーん、何かなあとあれこれ見たところ、RSSやping送信が上手くいっていませんでした。URLが変わるって恐ろしい。
ブログ村経由でしか来ない、みたいな人は最新記事がいつまでも更新されないからアクセスするわけないですね。

そしてそのことに10日も気づかないワタシ、どうかしてる。

追記の追記：
常時SSL化して２カ月。
あれこれの設定は一通り見直して必要箇所は修正しましたが、アクセスは相変わらず低迷しています。
SSL化云々というより検索アルゴリズムの方が影響大ですね。