しばらくブログを放置している間、何をしていたかというと、新型コロナウイルスに感染して寝込んでいました☆
流行し始めて早や数年、これまで潜伏期間中の人と濃厚接触してもなおまったく発症しなかったので「もしかしてインフルエンザと同じで、ワタシはコロナと無縁の体質…?」くらいのことを思い始めていましたが(インフルは今まで一度も罹ったことがない)、そうではなかったようです。
第1日目
この日は「あれー、なんか嫌な疲れ方しているな。風邪引きそうだな」という感覚があっただけ。
第2日目
ちょっと喉がイガイガするので、自宅でおとなしく過ごしていました。
それ以上の症状はなく、食欲も普通にありました。
第3日目
午前中、用事があったので仕事を中抜けして外出。
このときも喉がちょっと痛いような気もしたけど、喉飴を買うつもりで入ったドラッグストアでほかの買い物に気を取られて肝心の喉飴を買い忘れる程度の症状でした。
ところが、午後になると脇や鼠蹊部など関節が痛み出すではないですか。
神経痛対策で鎮痛剤を飲んでいるのに痛むって、相当なタマですよ。これは発熱しますわ。
というわけで仕事しながらあちこちに「ワタシ、発熱しそうです。明日休んだらごめんなさいね〜」と、業務連絡したのでした。
夕方、仕事を終える頃には38℃近い熱が出ていましたが、これくらいだとワタシの中では「ちょっと高い微熱☆」扱いなので、普通に風呂に入って汗を流したのでした。
第4日目
キタキタキターッ。出ましたよ、熱が。
朝っぱらから39.2℃と、飛ばしています。
38℃台でもまあまあしんどいのに、39℃を超えるとしんどいですね。
そんなデカい生き物にお構いなしに、朝3:30に叩き起こしてくる元気なブリ男をよそに、へろへろふらふらとブリさんの朝食を用意しました。
その後、会社のPCを立ち上げて「やっぱり発熱しました。休みます」と関係者に連絡し、休務の手続きをして、どうしても片づけておかなきゃいけない作業をちょろっとやって、これ以上は熱のある頭ではミスするわ…ってところで諦めてPCをシャットダウンし、ああっそういえばあそこに連絡してないわっと思い出して上司のスマホにチャットして…とひと通りやっつけて、さて休める体勢に入れます。
ひと昔前だと在宅勤務ができる環境ではなくて、誰かがオフィスに来たであろう時間を狙って「休みます」連絡を電話でして、その後も「あれが心配…」と悶々としたり、結局電話やメールでやり取りしたりと、おちおち休んでいられなかったものでした。
それが今ではPCでザザーッと片づけられるもんなあ。
と、後顧の憂いなく布団に潜り込んだのでした。
憂いはないけど、体調は最悪です。
関節痛のほか、悪寒が酷い。まだまだ熱が上がるぞ〜と全身が訴えています。
喉の痛みも酷くなって、唾を嚥下するにも痛いといった状況。
目を覚ましたついでに熱を測ると、39℃台、たまに38.8℃とかに下がっている、みたいなカンジです。
まあ40℃まで上がらないなら大したことないか…。と、肺炎で42℃を叩き出したことがある人間は強いです。
喉が痛いのと怠さで食欲はなく、ポカリスエットをガブ飲みしていました。
粉ポカリ、神…。
汗をかきたいから水分を摂っているのに汗が出る気配はなく、ガブ飲みしたポカリはそのまま尿へというカンジで、身体がバキバキなのにしばしばトイレのために起きるという過ごし方でした。
ついでにブリさんにカリカリを出してやっていたので、ブリ男は特に不満はなかったらしく、爪とぎの上でおとなしく昼寝をしていました。
夕方、ブリ男のゴハンは出したのに自分は食べず、風呂にも入らずベッドでゴロゴロしているデカい人間を見て、ブリさんはようやく「こいつ、いつもとなんか違うな…?」と察したようで、その後は添い寝モード。
自分が熱のせいで熱いからブリさんの温かさはイマイチわかんないけれど、モフモフな子が枕元で寝てくれるのは癒しです。
ブリさんの夕方のカリカリを出す時間もすっ飛ばして、そのまま数時間ふたりでぐーぐー寝ていたのでした。
第5日目
この日は、朝は38℃ちょっとまで下がっていました。
39℃の後だと38℃なんて軽い軽い!
喉は相変わらず激痛で、ゼリーとアイスくらいしか受けつけず、声が出ないからブリ男に話しかける度に「なに、その鳴き声?」みたいな顔はされますが、身体はだいぶ元気です。
そういえば、がっすがすの声で無理矢理ブリさんに話しかけても「誰、あんた」という顔はされなかったので、猫は声で人間を判別しているわけじゃないんだなーと思いました。
寝起き前にちょっと汗をかけたのでシャワーを浴びて、そのまま仕事開始です。
年度末ほどではないけれど、年度始めのこの時期もいろいろあるので、仕事は溜まりまくりなのです。
また熱が上がったら休みに切り替えよう…と、あれこれを急いで片づけていたら、来ましたよ、発汗が!
滝のような汗とはまさにこのことで、アウトドアメーカーの、洗濯機で脱水をかけたらもう着られる状態になるような超速乾性のTシャツがびちゃびちゃになるくらいの勢いで汗が出ました。
着替えても着替えてもTシャツがダメになるので、家中のTシャツがなくなるかと思いました。
そんなわけで、仕事を開始して2時間もすると、すっかり平熱まで下がってしまったのでした。
仕事のチャットのついでに職場の人に「発熱外来に行った方がいいかなーと思っていたけど、平熱まで下がっちゃった。平熱で発熱外来って…てカンジだよね〜」なんて話していたら「動ける今のうちに行っておいた方がいいんじゃない?」と言われてそれもそうかと思い、近所の病院に電話。
「今から来てもいいよ」とのことだったので仕事を中断し、また着替えて、病院に向かったのでした。
病院に着いたら中に入らず電話せよと言われていたので架けると、駐車場の一角にパーテーションで区切られたブースに案内されました。
中の椅子に座って待っているとスタッフがやってきて問診票をワタシに手渡し、書き終わったそれと保険証を持っていったのでした。
そう、発熱外来は院外で済ませるから電子機器が使えない!
マイナンバーカードの読み取り機など外に持ち出せないので、昔ながらの保険証じゃないと用を成さないのでした。
読み取り機の不備に備えて古い保険証はいつも持ち歩いているから問題ないけど、これって単に荷物が増えただけだよなあ…デジタル化とは…とがっくりしたのでした。
ついでにクレジットカードも院外では読めないので、ニコニコ現金払いのみでした。
しばらく待っているとがっちり防護服を来た医師が現れ、ワタシの鼻に綿棒の親玉みたいなのを突っ込んで去っていきました。
検査結果を待つ間、高熱だと外で待たされてつらいんだろうな、今のワタシは平熱だし、薫風の5月だし、平気だけど、真冬は泣けるよね。と、ぼーっと考えていました。
再度現れた防護服の医師に検査キットみたいなのを見せられて「インフルエンザはAもBも陰性。コロナは陽性ね」と教えてもらいました。
おおっ、ついにワタシも初コロナ…! としみじみしていると、さっさと血中酸素濃度を測られて、97バーセントとまったく問題ない数値。喉も診られて「ああ、大したことないね。軽症軽症」と言われました。
ええ、唾の嚥下もしんどいのに、大した腫れではないのか…。と軽く絶望するワタシ。
というわけでめでたくコロナデビューしたワタシに、医師は薬の説明をしてくれました。
コロナと無縁だったのであまり興味はなかったのですが、知らぬ間にあれこれ薬が出ていたんですね。
医師によると、値段は高いけど飲んだ方が早く症状が軽くなるし、後遺症も出づらくなるよ、高いけど。とのこと。
保険適用で一万五千円くらいするんですって。えっ、ワタシ動物病院に来ちゃったのかな。
しかし、体力のない大人にとっては「早く治る」は魔法の言葉。10万円とかならともかく1.5万円なら払ったるわー! ということで処方してもらったのでした。
その後最寄りの薬局に行ってみると、処方箋をろくに読まずに渡していたので、出された薬の量にビックリです。
まず、コロナの薬はゾコーバってヤツを処方されました。
軽症者が発症後すぐに飲むのに向いているようで、コロナの薬の中では安価な部類だそうです。一万五千円で安価か…。軽症でよかった…。
それで終わりかと思いきや、喉の炎症、鼻の症状、発熱時の頓服と、フツーの風邪用の薬もどっさり出されました。
大量の薬を持って向かった先は、コンビニです。だって家に食べられるモノがないんだもん〜。
マスクはしているし入口で手指消毒はしたし着替えもさっきしたばかりだけど、ウイルスは撒き散らしているんだろうな…。
こうやって広まっていくのね、ごめんなさいね。と、無言でゼリーやアイスなど食べられそうなモノを買い込んだのでした。
さて、帰宅して仕事再開です。
そういや、発熱外来といいつつ熱は測られなかったな。と思い出して測ってみると、まだ平熱です。
よーし、今のうちにバリバリ片づけちゃうぞ。
と、張り切りかけたのですが、インフルエンザとか感染症のときは出勤はもちろん在宅勤務も制限がかかっていたような…と、普段無縁過ぎてまったく頭に入っていない社内制度をイントラネットで検索したのでした。
そしたら、やはり今朝まで発熱していたような人は仕事をしちゃダメなんですって。ええ、今のワタシ、元気なのに。フツーの風邪なら微熱があるまま在宅勤務しても文句言われないのにな。
しかし後から問題になってもイヤなので社内ルールに従うべく休もうとしたのですが、上司が捕まらないではないですか。
結局その日は上司の時間が取れたのが夕方で、それまでの間あれこれ片づけながら「コロナっすわ、明日は多分働けないっすわ」と緊急性の高いモノを人様に押しつけてと終日仕事をしていました。
上司を捕まえて翌日休みということにして、それでも人に押しつけられない仕事があれこれあるのでやっつけていたのですが、夕方にはさすがに微熱が出てきました。
そんなわけで早々に切り上げ、食欲はないというか喉が痛いのでゼリーを食べて、入浴して、ブリさんとさっさと就寝したのでした。
そうそう、コロナの薬のゾコーバ。
1日1回飲めばいいというラクな薬なのですが、初日に3錠、2日目から5日目までは1錠ずつという飲み方でした。
初期にウイルスを叩きのめしてやるというカンジで面白かったです。
第6日目
昨日スッキリと平熱まで下がったのでそのまま治癒かと思いきや、この日も38℃くらいまで上がりました。
まあしかし、関節痛も悪寒もないので峠は越した感はあって、素麺を茹でる余裕もあればブリさんと遊ぶ元気もありました。
しかし、素麺を茹でるくらいはできるけど調理らしい調理する元気はなく、この数日で野菜室の食材をずいぶん無駄にしました…。
せっかく仕事を休みにしたので、一日中ひたすら寝倒す気満々だったのですが、あまり眠れずにだらだらゴロゴロして1日が終わったというカンジです。
第7日目
まだ声が出ないのと、たまに派手な咳は出ますが、平熱まで下がりました。
というわけで朝から家で仕事です。
…ホントは社内ルール的にはこの日も休まなきゃいけないのですが、仕事が溜まり過ぎていまして。
資料を真っ白の状態で「コロナで作れませんでした☆」と出しても、偉い人には「はあ?」だよねえ…。かといってこの日休んで週末に仕事しても、タダ働きになっちゃって癪だしな…。と、渋々働いていたのです。
そう、今回休んで改めて、なぜか属人化している仕事があれこれあるよねーと気づいたのでした。
別にワタシが抱え込んだつもりはなく、昔はチームでやっていたのですが、組織変更と称して一人減り二人減り、気づけばワタシひとりでやっている、みたいな業務が結構なボリュームになっていた。
んで、ワタシが抱えているデータや資料が日々の上からのリクエストに対応するうちに複雑怪奇になる一方で、ちょっとした修正も「あー、それ、あちこちに影響するから、りんむさんに任せた方がいいよ」みたいなカンジになっています。
えー、これ今ワタシが突然死んだらどうすんの。…まあなんとかするんだろうけど。
と、病み上がりというか、まだ病んでいる状態で、ぶつぶつ文句を言いながら仕事をしていたのでした。
まあ、まるっと2日寝込んでいたから皺寄せはがっつりありますよね。
お断りできる仕事や人様に押しつけられる仕事は全部押しのけても、8時間で全部片づくわけがありませんよ。
結局、国内の人とはほとんど連絡不可になり、北米の人とリアルタイムで連絡が取れる時間になるまで働いていたのでした(そしてまた仕事が増える)。
さすがに無理をしたのか、ほんのり微熱が出ました。ま、普段から疲れると微熱出るし、その範疇かと思われます。
第8-9日目
週末なので、自宅に引きこもって寝ていました。
早朝ブリさんのゴハンに起こされるも、その後寝ると次に目が覚めるのは昼近く。というカンジだったので、やはり疲れていたのだと思います。
発熱はなく、喉の痛みもほどほどに落ち着いてきました。たまに咳が出るのと、食欲がない程度。
第10日目
なんか、この怠さって、ろくなモノを食べていないから…!?
とようやく気づく元気が出てきました。ポカリとゼリーとアイスと素麺で数日間過ごしたからなあ。
まだ一人前の量を食べるのは困難ですが、おにぎりなど喉越し重視以外のモノも食べられるように。
コーヒーを飲んでみたらコーヒーとわかるので、味覚障害はないようです。
抜けられない用があったので出社しましたが、体力が落ちているからさっさと帰宅するつもりでいました。
が、皆さん容赦なくって、数日間押しのけていた仕事がぐいぐい押しかかってきて、残業する羽目に。トホホです。
初コロナの感想
というわけで一応治って振り返ってみると「なんだ、コロナちょろいじゃん」とちょっと舐めている自分がいます。
ごくごく軽症で薬もいいタイミングで飲めたから、ちょっと熱の高い風邪だったよね〜程度の体感で済んだおかげ。
フツーの風邪と違うといえば、今回鼻の症状がまったく出ませんでした。いつもなら治りかけは鼻水が滂沱と出て、ティッシュを一箱使い切る勢いなのに、今回はそれがなかったので不思議なカンジです。
まあでも、ごくごく軽症で39℃かよって気もするので、罹らないに越したことはないですね。
しかし、どこから感染したのか、さっぱり見当がつかないんですよねえ…。
最近本人や身内がコロナに感染したという人と接触したことはないし、その辺りでゲホゴホやっている人から移ったのかなあ…。