【賃貸vs購入】マンションを買う前に【得？ 損？】

あなたは働き出して数年。
貯金ができた、結婚をした、さまざまな理由で「そろそろ家が欲しいかな」なんて思うお年頃。
しかし、安い買い物ではありませんから「欲しいかな、ハイ買いましょう」とはいきません。

ワタシは20代でマンションを１部屋、30代でもう１部屋買いました。

１軒目を買っちゃったのは若いときだったから周囲に驚かれたし、その部屋に何の問題もないのに10年後に買い替えたのも我ながらビックリでした。
マンションを買うと決める過程でワタシが何を考え、何を決断していったかを紹介していきます。住宅購入に悩める方のご参考になれば。

住まいを考えるに当たって、まずぶつかる壁。賃貸vs購入！

そもそも家は買わなきゃいけないものなのか。別に一生賃貸でもいいんじゃないか。
というのは永遠のテーマで、ちょっと検索するだけで「賃貸が得だ」「買った方が安い」なんて記事がわんさか出てきます。

ワタシが子どもの頃はバブル全盛期で、家は買うものでした。だって値上がりするから。
買って、購入価格より高く売って、より広くてグレードアップした家をまた買うという時代です。
バブル期にオトナだった世代（ワタシの親くらい。戦中～戦後生まれで）は、貧しい子ども時代に家やモノに対する猛烈な飢餓感を経験していて、高度経済成長期に暮らしがどんどん豊かになるのを味わっています。
なのでウチの親はどちらかというと倹しいタイプでしたが、そんな人達でも家を建てるのは当たり前といった感覚でした。

それに比べて現代はどうかというと。
景気は悪い、給料は上がらない、人口が減って空き部屋率が高い、モノはたくさんある方が幸せという価値観は崩壊、そんな時代です。そんなときに家を買うなんてバカらしい。

しかし、それでも家を買う方が幸せになる人もいます。

なぜワタシがマンション購入を決意したのか

ワタシが初めて「マンションを買いたいな」と思ったのは、25歳頃でした。

激務だった職場から脱出して生活が落ち着き、転勤の心配がなくなったことがきっかけです。
それまでは自分の部屋には寝に帰るだけ、ひどいときは出張ばっかりで週の半分は家に居ないなんて生活だったので、家を買うなんて発想はこれっぽっちもありませんでした。むしろホテル住まい＋トランクルームの根無し草な生活をしようかと真剣に考えていたほどです。

とは言え欲しいと思ってすぐに買えるわけではなく、ホントに買っていいものかもわからなかったので、賃貸住宅に住みながらいろいろ考えていました。

賃貸住宅の暮らしは気楽ではありましたが、常に「なんだか落ち着かない」という感覚がつきまとっていました。
立地や設備に気に入らない点が見つかる度に「引っ越したい」と思い、物件を検索しては「引越も面倒だしおカネかかるし」と躊躇ってしまい、という繰り返し。
いつかはマンション欲しいと思っているけど一体いつになるのかなあ、ともやもやしていたのです。

思い返せば、大学卒業まで住んでいた実家も、仮暮らし感がどうにも拭えませんでした。
実家はあくまでも親の家で、ワタシはいつかは出ていくべき立場。腰の落ち着け具合としては、賃貸暮らしとそんなに変わらない感覚でした。
なので四半世紀も「何だか落ち着かない」感覚がつきまとっていたわけで、それが一層もやもや度を上げていました。

そんなときに空き巣に入られるという事件が起きました。
空き巣のバカヤロウ！

そのときのゴタゴタやアパート退去時のあれこれで、もう賃貸に住むのはイヤだ！ と強く決意したのです。

住宅購入は損得で考えるものじゃない

お金が貯まれば貯まるほど幸せだという人は、賃貸vs購入を損得で判断した方がいいです。

ワタシの場合は、お金は幸せになるために使うモノと考えているところがあります。
だから賃貸暮らしでは「何だか落ち着かない≒すごく幸せではない」というのがハッキリしていたので、多少高くついても家を買う方がいい！ という結論に至りました。

お金を出して買える幸せなら、惜しみなく払うべし！

お金を使わずに悶々と暮らすのが得？
お金を使って憂いなく暮らすのが損？
いやいや、そうじゃないでしょ。
なので「賃貸が得だ」「買った方が安い」という議論は、ワタシにとっては何の意味もなさないものでした。

とはいえ薄給の万年平社員ですから、住宅購入によって家計が破綻するなら思いとどまらなきゃいけない。
なので、生涯で使う住居費が賃貸と購入でどう違うかは一応確認しました。
その結果は次の記事で。
家を買うリスクと、それでも買う理由