間取り図拝見【シティタワー大井町】

大好評？ の間取り図拝見シリーズ。今回は、シティタワー大井町です。

いやー、住友だの三井だの野村だの全国的に有名な大手デベロッパーのサイトは楽しいですね！
住む予定なんてない土地のマンションまで全部チェックして、夜毎「ふふ、マンション楽しい…」と呟いています。

北海道や九州のマンションを見ても楽しいけれど、やはりウキウキするのは東京です。狭小物件大好きなのです。

というわけで、今回気になったのは52平米のMM’タイプ。
大好物の１ＬＤＫです。

ワタシの好みが「どーんと広いＬＤＫで生活して、１部屋物置にしたい」というものなのです。
２ＬＤＫも好きなんだけど、結局「うーん、リビングと洋室との間の壁を取っ払いたい」という欲求が頭をもたげてくるので、まずは１ＬＤＫをチェックするというカンジ。

52平米はちょっと手狭なような気がするんですけどね。狭小物件大好きなくせに、大きなソファもベッドも置きたいという性分なので、60平米くらいは欲しいのです。
それに住宅ローン減税を受けられる広さなのかちょっと微妙というのが気になる。内法面積は50平米あるんでしょうねえ。

という心配はありますがMM’タイプはかなり住みやすそうな印象を受けました。

何がいいって、収納が充実しているところです。
トランクルームはあるし、物入は玄関にもキッチンにもあるし、キッチンには食品庫もあれば、リビングには0.8畳の納戸まである。
しかもシューズインクローゼットまで！ 素敵！ 惚れたわ！
衣類を収めるクローゼットは気持ち小さい気もしますが、これだけ収納が充実していれば「クローゼットの中にブーツやスーツケースを収納」なんてことをやらずに済むのでイケる気がします。

一回り大きな55平米のMC1タイプならもっと住みやすいのかしら。

と思って見てみると、案外そうでもないんですよね。納戸みたいなスペースがないから。
掃除機は洋室(2)のクローゼットに入れるのかなあとか、キッチン横の物入は食器を入れるには動線がアレだからカップボードが要るなあとか、収納にちょっと悩みそう。

とはいえもっとどうしようもない収納の狭小物件も多いので、かなり優秀だと思われます。
狭小物件には大きな収納家具を持ち込みたくないですものね。

 

ところで、今回住友のマンションを絨毯爆撃的にチェックして、ひとつ気になったことがありました。

何かというと、どの物件もパウダールームが狭いのです。

件の50平米台の物件だと「そりゃこの狭さも納得」というカンジですが、70平米のMD1’タイプを見ると「えっ、こんだけしかないの！？」とビックリします。

そりゃ洗面台があってリネン庫があって洗濯機が置ければ充分といえば充分だけどさ、洗濯カゴは一体どこに置くんだい？
と、今の部屋の洗面所収納計画に頭を悩ませたワタシは思ってしまうのです。
参考：【提案！】理想のランドリールーム

これがシティタワー大井町だけなら「そういうコンセプトのマンションなのね」で済むけれど、どのマンションでも割と狭いパウダールームばかりでした。洗濯カゴを置いたら動線が著しく悪くなりそうな部屋が多い。

こういうのを見ると、マンションの企画を立てている人は普段家事をやっていないんだろうなと鼻白みます。
クローゼットや収納はどこにどのサイズを設置したら部屋が片づくのか。
洗面所・物干し・クローゼットの動線に無理はないのか。
濡れたタオルが詰まったカゴはどこに置いたら見苦しくなく邪魔にならないのか。
そんなことを脳みそが茹で上がるくらい真剣に考えたことがないんだろうな、と。

そりゃゴージャスで素敵な内装とかもいいんだけどさ、正直なところ普段の生活には壁紙のクオリティよりもパーフェクトな動線と収納があった方がよっぽど暮らしの質が上がるんですよね。

マンションや住宅設備を設計する人には、まずはご自宅を徹底的に片づけて管理してみてほしい。
１日とか１週間とか１カ月ではダメ。最低でも１年間は、誰の手も借りずひとりで家事をこなしてほしい。
家族全員のシーツをこまめに洗うとか、季節によって飾り物を替えるとか、毎日シンクを磨くとか、そういうことを全部こなしたら「なんでこんな作りになっているの？」という間取りや設備を作る気は失せるでしょう。

と、浴室の乾きづらい排水口に毎日イライラしているワタシでした。

参考：浴室の機能の進化と退化 ～大歓喜な進化ポイントと残念な部分～