今年は確定申告であれこれやらなきゃいけなくて、こんがらがっていたワタシ。
税金に強い人からして見たら「何を初歩的なことでつまづいて」と鼻で笑うレベルなのでしょうが、働き出してこの方ずっと会社員をやっていた人間は普段税金の計算なんかしないから疎いのですよ。
経理部って偉大だわ。
そんな迷える子羊たるワタシに救いの手を差し伸べたのは、税理士の知り合いがいる知人でした。
前回のお話:【確定申告はお早めに#1】マンション購入と売却、いろいろあってややこしい!
えー、このクソ忙しい年度末に個人の(しかも個人事業主じゃなくてサラリーマン)確定申告なんかやってくれるのかなあ。
と懐疑的でしたが、知人が打診してみたところ受けてくれるということです。
それなら細かい話になるからとその税理士さんの連絡先を教えてもらい、早速指定のアドレスに「これこれの案件があって、どれをどう揃えればいいのか」という疑問を明確にしたメールを送ってみました。
んで、必要な書類さえ全部教えてもらえれば自分で申請書を書くのはやぶさかではないし、通常の案件として申請書を代筆してもらえるなら書類を揃えて持参するのも厭わない、やり方については税理士さんのスケジュールに合わせてよろしいように、ということをお願いしたのですね。
すると、その返信が
「国税庁のサイトを見れば?(意訳)」
というもの。
えっ?! 知人からは「やってもいいよ~って言ってもらえたよ~」と聞いているのですが?!
そして国税庁のサイトを散々見てもなお疑問が残るから依頼したんですが?!
受けるつもりがなければ最初からきっぱり断ってくれればいいのに、何この仕打ち!
とビックリしたんですね。
そういや、抵当権を抹消するために司法書士を探したときも、事務所のサイトの問合せフォームに沿って連絡したにも関わらず「受けません」の一言すら梨のつぶてだったところが何軒かありましたわ。
参考:住宅ローン完済後にやること
何それ、士業にはワタシみたいなサラリーマンには知りえない依頼の礼儀みたいなもんでもあるの?!
予め黄金色の饅頭を渡さなきゃいけないとか、歌って踊ってご機嫌伺いしなきゃいけないとか。
そんな慣習があるなら問合せフォームに書いといてもらわないと困っちゃうわよねぇ。
というわけで激しく戸惑いながら件の知人に「こうやって断られたよ…」と報告すると、知人は「えー、そんなハズないけどな。もう一度確認してみるね」とのこと。
いやもういいっスわ…と話していたのだけどホントに確認してくれたらしく、後日知人から「やってくれるってよ! この書類とこの書類を用意してだってさ」と連絡がありました。
えっ、何それ。
超人見知りで件の知人としか喋れない税理士さんとか?
細かいことがわかんないから人を介してやるのはイヤなんだけどな…と思いながら、それでもご厚意に甘えて指定された書類を用意して送ったわけです。
そしたら案の定スムースにはいかなくてですね。
知人からは五月雨式に必要書類について連絡が入ったのですが、それがまあ頼りない。
戸籍謄本が要るってよ。やっぱ要らないってよ。やっぱりやっぱり要るってよ。
登記事項証明書が要るってよ。原本じゃなくてコピーでいいってよ(←そんなハズはない。どうも登記簿謄本のコピーで税務署が受けてくれたケースはあったみたいなんだけど、たまたま税務署が優しかっただけらしい)。
住民票の写しが要るってよ。やっぱ要らないってよ。
どっちやねん!!
とどやしたくなる連絡が次々入るものですから「やっぱり面倒くさいことになった」とブルーになっていました。
するとある日、その知人から「申告書ができたってよ」との連絡が。
ん? まだ源泉徴収票が出てないのに何の申告書ができたんだ?
と確認してみると、なんとワタシが申告しなきゃいけない案件のうちのひとつしかやってもらえていませんでした………。
……さすがにワタシが税金の素人でも、申告案件1個だけならできるよ。
だって申告書が変わったりとか計算がややこしくなるとか複雑なことなんてないもん。
3つも4つもあって調べ切れないから面倒なんだよね~って知人に愚痴っていたのが始まりだったのに……。
それに、税理士さんにはメールで「これらの案件がありますよ」と明確に伝えてあったんだけど、なぜそのうちのひとつをやりゃいいという話に曲がったんだ。
だからムダな伝言ゲームは避けたかったんだけどな……。
しかし作ってもらってしまった書類は一応仕事の成果なので、それに対する報酬は支払わなきゃいけません。
はーーーーー、ひょっとしたら別の申告書なのかもしれないのに支払わなきゃいけないのか。
これだから仕事内容と目標成果がはっきりしていないやり方ってイヤだ……。
というわけで、誰もが幸せにならない茶番として終わってしまいました。
お金の話は人任せにしてはダメですね。
というわけで結局ギリギリになって自分でイチから確定申告をすることになってしまったのですが、やはり何度調べてもわかんないものはわかんないのですよ。
なので有料でもいいから税理士に相談しないと埒が明かん(市の無料相談は平日なので使えない)と公的機関やあちこちの税理士事務所を調べてこれまた問合せフォームで相談日時予約の希望を出したところ、そこの税理士から電話がかかってきて唐突に「いろいろ確認したいことがあるんです」と言われました。
いや、その確認したいことを明らかにするためにアポを取りたかったのだが。
仕事中なので電話で長々話すのは無理だから、相談前に確認事項があればメールしてくれ。
と答えたら「メールを書くと時間がかかるから」と断られました……。
何なんだよー、ワタシの平日の真昼間の時間を奪うのはいいのかよー。
ホントにもう、税理士ってのはワケのわかんない仕事をするなあ。
と辟易したのですが、後から電話をかけ直してみたらその唐突電話の税理士さんは超親切でした。
ワタシのメールから内容を汲み取ってくださって、わざわざ税理士事務所にワタシが出向いて相談するまでもない、電話で済みますわ、ということで電話をかけてきた模様。
マンションの契約のあらましやらを確認しながら必要な書類についてどんどん説明してくれました。ワタシが途中でアホな質問をしても、匙を投げださずに全案件完了。その電話が約30分間だったので、これは無料相談の範囲でいいですよということでした。
そしてワタシが抱えている案件を見て「これとこれが重なるとややこしくなりますね」とワタシの困惑も共感してもらえました。そうですよね、ワタシがアホで理解できないわけじゃないですよね。ああ、よかった。
しかも、「この件については、この特例を利用すればさらに控除できますよ」などとワタシがまったく気づいていなかったお得情報を教えてくれたりもしました。
そうですよ! これがプロに頼む醍醐味ってもんですよ!
と、ワタシの中の税理士の株が一気に急上昇した瞬間でした。
ま、せっかく教えてくれた控除の方法も、ワタシがそこまで税金を納めていないから活用できない見込みなんですけどね。
細かいことは税務署で訊いてみます。
しかし、その親切税理士さんも「国税庁のサイトのこのページのこの記述を見てください」というフレーズを多用していたので、それが税理士のやり方なのかもしれません。
それならそれでいいけど、それなら素人でも理解できる記述にしてほしいものです。
こんにちは!
私も今年初めての確定申告でドキドキしています…マンション購入だけなので全然複雑でもないのですが。経済学部卒なのに数字が苦手で(笑)
士業に就いている方、友だちにもいますけど、いつも顧客に対する文句ばかり言っています。「こういう書類が要るって説明したのにわかってくれない」「詳細を書いたメール送っても読んでくれない」等々。彼らは自分が専門家で相手が素人だということを正しく認識できない脳みそになってしまっているのでしょうかね、話を聞いてると「それは貴方が不親切よ」って言いたくなる案件ばかりです。
税理士は仕事が忙しい時期に偏りがありすぎるから、士業の中でもより余裕のない人種かもしれませんね。
マルコさま
こんにちは!
確定申告、慣れてないとドキドキしますよね~。
経済学部卒でも数字が苦手と聞いて安心しました。そりゃワタシができないハズだ笑
「こういう書類」が何のことか、記載事項は省略していいのか全載せなのか、そういうのがわかんないからプロに訊いてるんですけどねえ…。
かといって余裕がある(と思われる)夏に質問しようにも、源泉徴収票が出てるわけでもないし結局年明けにならないとあまり動けないという。
お互い3/15までにきっちり片づけられるように頑張りましょうね!