書斎やワークスペースが欲しいなあ…。
なんて妄想を繰り広げて1年余り。
参考:狭小マンションに書斎やワークスペースを作れるのか?!
今の部屋だとスペースとワタシの気持ち的になかなか難しいので、もう少し広いマンションを買っておけばよかったなーなんて思います。
参考:クローゼットをワークスペースにリフォームする案、工務店から出たプランとは
んじゃマンション買い替えちゃう!?
と近隣物件を探しても、近年の価格高騰でとてもじゃないけど手が出ません。
今のワタシの部屋の広さくらいでも「これなら郊外であれば余裕で戸建てが買えるよ…」的な価格帯になってしまっていて、築古マンションや戸建ての情報も漁りつつ妄想を続けています。
参考:【マンション買い替え】築30年超、昭和時代の中古マンションの魅力
参考:ひとり暮らしで戸建てを買う、アリかナシか
今まで「戸建てなんてないわー」と切り捨てていたので真面目に戸建て物件の情報を見たことなかったのですが、改めていろいろ探すとなかなか面白いものですね。
そもそも、子どもの頃に将来住みたい家として描いたのは、広い庭がある平屋住宅でした。
庭には四季折々の変化が感じられるように樹木や花をいっぱい植えて、犬が走れる芝生のスペースを作るの。
と、家の中というよりは庭のどこに何の木を植えるかということを熱心に妄想していました。
その頃は、マンションという選択肢は皆無でしたね。
実家があるのは田舎の新興(といっても昭和時代の)住宅地なので、近所にマンションというものがなくて想像がつきませんでした。
んで、近所の素封家は平屋に住んでいたので「平屋=お金持ち」というイメージがあって漠然とした憧れがあったのだと思います。さすがに当時は「階段はしんどいから」という発想はなかったと思う…。
しかしいざ自分で稼ぐようになってみると、その頃には虫がダメになっちゃったしエクステリアの手入れまでしているヒマはないし、庭がある戸建てなんてムリムリムリムリという状態に。
広い庭より駅までの距離が大事! という考え方になって、街中の小さなマンションを買うに至ったわけです。
参考:マンション選びの決め手;一番大事なことは何?
そんなわけで実家を出て以来四半世紀近く、自分が戸建てに住むことをまったくイメージしていませんでした。
そこへ四十も半ばを過ぎて「こんなに在宅時間が長いなら戸建てもアリかもねえ」という考えが浮かび、初めて「もしワタシが戸建てに住むのなら」という妄想をするようになったのでした。
元より家好き間取り好きなので、戸建て情報を漁るのは楽しいです。
さすがに近所では建売住宅なぞないので名古屋市以外も含めた広い地域で検索しているのですが、探せば探すほど今住んでいるエリアは便利だし地盤もいいし「この街を選んだ若い頃のワタシ、グッジョブだわー」と改めて今の場所に惚れ直すという効果もありました。
なので実際に引っ越す可能性はほぼゼロなのですが、妄想だけならいくらでも可能なので新築の建売や中古住宅を見て「もしワタシがここに住むのなら」と具体的に考えてみると、真面目に考えれば考えるほど既存の住宅だとしっくり来なくて「ワタシ、注文住宅じゃないと無理なんじゃない…?」と思えてきました。
そもそも建売住宅は「戸建て=ファミリー」色が強過ぎる
戸建て住宅を買うのは、ファミリー層が一般的だと思います。
賃貸マンションに住んでいたけど子どもが大きくなってきたから気兼ねなく暮らせるように家が欲しい、みたいな若いファミリーがボリュームゾーン。
なので建売住宅を見ていても、ワタシみたいに「初老のオンナひとりと猫1頭」の暮らしには合わない家ばかりです。
いやー、それは理解できますよ。
そりゃ近年はおひとりさま率が上がっているといっても、一人でちまちま稼いでいる人間より共働きでジジババの援助も期待できる世帯へ売りつける方が高く売れますもん。
宅地の開発をするにしても、似たような暮らしをしている人達を集めた方が安心感はあるだろうから、わざわざ一人しか住めないような狭小地なんか造成しないでしょうよ。
戸建て漁りをし始めたときは、大は小を兼ねるじゃないですけどファミリーが住むであろう家の間取りを見て自分の暮らしを想像していました。
今のワタシの課題がスペース不足ですから、広い分にはいいじゃんと思ったんですね。
でも「将来子ども部屋を仕切れるようにドアがふたつある部屋」なんてワタシには絶対要らないのに一生懸命使い方を想像しているうちに、なぜワタシが家に生活を合わせなきゃいかんのだ! と苛立ちを覚えました。
そもそも、マンションも売られている状態そのままでは住みづらいってことで、壁を取ったり収納を変更したり洗面所に手を加えたり、いろいろしているわけですよ。
ここまで変更したらのちのち売りづらいだろうなーという懸念はありましたが、いつか売ることを優先して毎日の生活が不便になるのはイヤだということで設計変更を敢行しました。どうせ内装なんて後からどうとでもできるし。
参考:新築マンションの設計変更、ここまでできちゃう!
一人や二人で住む想定の狭い部屋ですら自分に軸を置いてカスタマイズしているのに、ファミリーが住むであろう戸建てにワタシの生活がフィットするハズがないのです。
もしワタシが建売住宅を買うとしたら、今の近所で売り出されて「家なんてどうでもいい、この土地が欲しい!」という場合だけのような気がします。
建売住宅あるあるな仕様で、ワタシには要らないモノ
いつか仕切るために、ドアが2つある部屋
先述した通り、いかにも子ども部屋用のスペースですね。実家もこの仕様になっていました。
しかし、長年住んでみてこの仕様には懐疑的です。
確かに小さい頃は親戚や友達大勢と集まってわいわい遊ぶにはよかったけれど、そんな時代はほんの数年。
子どもの年齢ときょうだいの年齢差によると思いますが、ウチでは姉が中学に上がってすぐ仕切ってしまいました。
んで、壁ではなく収納で仕切ったのでビミョーな隙間があり、かすかに光が漏れるし音は聞こえるしプライベート感は低いです。
しかもその間仕切り収納はワタシの部屋側はドアの近くに位置していたため、すごく使いづらかった。そのせいで部屋のドアと収納の扉が干渉しているのを毛嫌いしています。
リビング横の和室
腰が悪くて床座の生活が無理なので、和室があっても困ってしまいます。
茶室的にきちんとしつらえて素敵な空間にできればいいんですけどね。
多分今和室がある家に住んでも、ブリ男の巨大な爪とぎにしかならない気がする。それはそれでブリさん大歓喜かもしれません。
カーポートにしか出られない掃き出し窓
素敵な庭に面した掃き出し窓ならいいけど、開けても車しかないという位置にある掃き出し窓は「?」となりますね。
大物家具・家電の搬入経路にはなるのかもしれないけど、そのためにわざわざ気密性を下げるのか…。
リビングダイニングのスタディコーナー
小さい子どもの宿題の進捗を見守る場としてはいいけど、ワタシはPCや本がズラズラ並んでいる横でゴハンを食べたくないので不要です。
それよりスッキリ空いた壁が欲しい。
洗濯物干し場としてのバルコニー
長年室内干しで済ませているので、バルコニーは要らんです。
というか今のマンションのバルコニーも、掃除が面倒なだけで何にも活用できていないです。たまにブリ男のトイレを洗うくらい。
マンションは避難経路や室外機置場としてバルコニーは必要だけど、それだけだなあ。
ドアのないウォークインクローゼット
ごちゃごちゃしたモノを隠すためのクローゼットなのに! ドアがないなんて! 埃も溜まるじゃん!
あれはホントに理解できない仕様です。建具を減らすため?
複数の狭い部屋
住む人の人数が多けりゃ子ども部屋とか趣味の部屋とか使い分けるために4LDKだの5LDKだの必要でしょうけど、空間を区切りたくないがためにキッチンの横で寝るという暴挙に出ているワタシにはしっくり来ません。
「ワタシ」はどういう生活をしたいのか
では、どういう家ならワタシの暮らしに合うのか。
まず、外部からの視線を遮るための高い塀や壁と、採光のための庭が欲しい。
庭といっても草木の世話を丁寧にできる気がしないので、手入れのラクな樹と低木で一塊作ったらあとはタイルでいいや。
理想としては完全に外から見えない部屋にして、カーテンを開けっ放しにしたいです。
そして広めのLDK。
今みたいに3シートのソファや大きめダイニングテーブルを置ける広さが欲しいです。
映画やテレビを眺めながら料理したり食事したりするので、LDKはちまちま分断せずひとつの空間にしたいところ。
それから寝室。
一人だと独立した寝室の必要性を感じずLDKの隅で寝る生活を長年続けていますが、ブリ男が来てみると業者の出入りなどのときにケージ代わりにできる個室として寝室が欲しいです。
ダブルベッドが置けて、ベッドメイキングに必要な動線を確保できるスペースがあれば充分。
布団や寝具カバー類を収納できる押入的スペースがあればなお良しです。
そしてワークスペース。
ブリ男の悪戯からコードを守るために個室があればベストだけど、仕事以外のときにモニターだの本だのルータのチカチカだのが目に入らなければ廊下の一角でもいい気がします。
できれば北向きの窓で採光したいなあ。
肝心なのが、水回りと収納です。
ワタシの洗濯動線は、洗濯機から取り出す→洗面所でハンガーに吊るす(乾燥済みのタオルはリネン庫へ収納する)→浴室で乾かす→翌日クローゼット部屋に放置する→クローゼットに収納する、という流れ。
なぜ翌日放置するかというと、湿気を完全に飛ばしたいがためです。
薄手のシャツなんかは前夜に干したら翌朝には着られる状態になっていますが、厚手のデニムやニットはビミョーです。なのですぐには収納せず放置しています。
なんだかだらしなくてイヤだわーと思っていたけど、以前テレビで「湿気が残っている場合があるから1日くらい収納せずに放置するといいよ~」みたいなことをやっていて、自分のだらしなさを肯定するようになりました。
なので浴室の隣に洗濯機置場や洗濯物干し場があり、洗濯物干し場とクローゼットは近い方がいいんだけど湿気の心配が生じるほど密接なのはイヤ。というこだわりがあります。
洗面所内のリネン庫の位置だと、高頻度で使用・洗濯を繰り返すタオルなら「まあいいか…」と我慢できるけど、ここに服を収納するのはイヤだわーというカンジ。
風呂上がりのムワッとした空気が濃厚に伝わる場所にクローゼットを持ってくるのは避けたいんですね。
でも洗濯の手間的には浴室に近いところにクローゼットが欲しいのです。
それと関連して、洗濯機置場と洗面台は必ずしも同じ空間でなくていいと思っています。
というか化粧や手洗いのときに干してある洗濯物を避けるのが鬱陶しいので、別の空間がいい。
広々洗面所ならそんな心配もないかもしれませんが、実家の広めの洗面所でも洗濯物が邪魔だったので、相当広くないと鬱陶しくない洗面所は実現しないと思われます。
逆にワタシは洗面台とトイレが一体の空間でも構わない。
トイレが狭いのがイヤなのと、トイレの後にドアノブに触らず大きなボウルで存分に手を洗いたいので、むしろ洗面台とトイレは一体の方がいいのです。
ついでにブリ男のトイレも置きたいです。そんで強力換気扇を設置したい。
なので「浴室」「ランドリールーム(洗濯機+干場)」「ランドリールームに近い、ただし直結はしていないクローゼット」「洗面台+トイレ+ブリ男のトイレ」という区分が理想です。
そんな水回りになっている家がね、建売住宅であるわけないんですよね…。
そもそも猫のトイレが置ける程広いトイレが珍しい。
ブリさんのトイレは洗面所に置くか。そうなるとその空間に洗濯物を干すのは抵抗があるな。
では洗面所の隣の部屋をランドリールームにするか…と考えても、洗面所ってLDKの隣に配置されがちで、ランドリールームに転用できる余分な部屋はない…と、この時点で挫折します。
たまにLDKと浴室・洗面所が別のフロアの家があっても、数多い個室にクローゼットがちまちまと分断されていて使い勝手が悪そうです。
大体、主寝室に大きなウォークインクローゼットとか要らないんだよー。ワタシは寝室で着替えないんだよー。脱ぐのも着るのも洗面所なんだよー。
ということを考えていると、ワタシが家に求めるのは居住性というより、ストレスのない動線を確保できる利便性の方が優先度が高い気がします。
こだわらなくていい要件もまあまあある
住宅情報を検索していて、ワタシにとって優先度が低いなーと感じたのは床や壁でした。
そりゃ「なんだこの安っぽい床や壁は」と見ていてイライラするレベルはイヤだけど「絶対に無垢材のフローリング!」「珪藻土の壁一択!」とも思わないのです。
実家では絨毯生活だったし、長年集合住宅の安っぽい床や壁で過ごしていたから慣れちゃいました。
床は床暖房対応のフローリングがいいし、壁はゴシゴシ拭けるビニールクロスでいいや。と機能性重視です。
あと、無垢材って結構個性的だから床一面に貼られているとワタシは多分疲れると思います。
使っている家具蔵の椅子の木目や経年変化でも存在感をひしひしと感じるのに、床全体が存在感アリアリになったら魂を吸い取られてしまう。
床や壁など大きな面は、素材感よりもあまり主張しないことの方がワタシ的には重要です。
そのほか、キッチンや浴室などの設備には強いこだわりがないなあと思いました。
そりゃまあ食洗機は要るとかIHコンロがいいとか浴室暖房乾燥機は必須とかそういう希望はありますが、マンション暮らしでも叶う程度の仕様で全然問題ないじゃんねーと思っちゃう。
トーヨーキッチンの「ははは、ご冗談でしょう」みたいな非日常的なキッチンやバスルームは見ていて面白いですが、毎日見ると多分疲れる気がするのです。
シンプルで目にうるさくなく、必要な機能は備わっていて、掃除がしやすければそれでいい。
そのくせ洗面台には変なこだわりがあって、建売住宅でよく見る洗面台は「安っぽい! 許せない!」となっています。
今の部屋でもフツーの安っぽい洗面台を使っているし、手入れしやすいし収納もあって便利だわあと思っているのに、なぜか戸建てを買うのを想像したときにその安っぽい洗面台がついてくるのは我慢できないのです。なぜだ。
ブリ男のトイレのこともあるし、せっかくなら洗面台は造作したいな。
と妄想し、天板やタイルや照明や凝りに凝った洗面所を頭に描いて、その奥にある浴室はフツーの安っぽいTOTOユニットバス…という落差に、自分でも「?」となっています。
と、個室がほとんど要らず、水回りや収納には変なこだわりがあり、そのくせ床とかは程々でいいや、という妙な要件が揃っていて「そりゃ建売住宅で合致する家があるわけないでしょう」となりました。
しかもワタシとブリ男だけなので広い家である必要もなく、今のマンション以上にリセールバリューのない家になりそうです。
ま、でも遺す相手もいないひとり者ならそれでいいのかもしれません。
戸建のみで一度はマンション暮らしを夢見てるババァです。
確かにね…戸建て、マンションの最大の需要はファミリー層。車も同じくです。
私の実家は交通の利便性は言う事なし都会のど真ん中。若い時も老後も苦になる事はない。ただ住居性はダメですけどね。
今は、ど田舎。広い土地に好き放題に出来ますが、車は必須。平らな道は無し。
建て替え前は、合掌村の様な建屋 笑笑
私の為に風呂はガスにしたと言う、信じられない…江戸時代か?笑笑
建て替えた時は田の字の部屋から脱却、個室作りましたよ。
薄暗い部屋が嫌で南向き大開口、バカでかい吹き抜け。
お陰で南向き大開口が暑くてフローリング、畳も日焼けしてボロボロ。吹き抜けは寒くて寒くて笑笑
言い出したらキリが無い文字数オーバーです。
私はまぁお一人様では無いですが、将来的にはあり得る話。
ファミリー層向けの家の需要は1番の魅力かもですが、もしかして一人暮らしや将来的に1人になる人が多いのでは?と思います。
なので、そう言うプランニングのマンション、戸建があっても良いかなと思うのですが。
理想を書けば文字数オーバーになるわぁ笑笑
まだむサマ
マンションは庭いじりの楽しみはなくなっちゃうので淋しいですよ〜。
でもセキュリティとか断熱とか(何しろ上下に何戸もあるから!)水害があっても床上浸水にならない安心感とか、メリットもいっぱいあります。
おひとりさまのマンションは結構見かけますが、建売住宅で1人用ってのは見ないですね。
子どもが巣立った後減築とか聞きますから需要はありそうなものですが。
理想を書いていくと長くなりますよね〜。
今回の記事、ブログの中で最長かもしれません。文字数見て自分でびっくりしました笑
こんにちは。
アラカンシングルで障害のある(常時車椅子使用)の娘と地方市で二人暮らしです。
離婚後、郊外(田舎)の築22年の持ち家戸建てを売却して町中の狭小地に23坪の平屋を建てました。(5年経ちました)
旧居はローン完済の持ち家でしたが車が無いと生活できない地域だったことと二階部分が不要だったことと庭(雑草)の管理にウンザリしていたんです。
でも50代女ひとりで売却から土地購入に家を建てる?夢物語で終わると思っていましたがご縁で地元の小さな工務店の営業マンと知り合い実現しました。
(マンションと迷いましたが年金生活になってから管理費修繕積立金が負担になるだろうという事とエントランスまで遠いことなどから発想の転換、地面付きのマンション=平屋に行きつきました。)
女所帯なのでセキュリティが気になり、掃き出し窓は作らず小窓、fix窓のみにしました。
眺望はゼロ(笑)ですが採光は窓の取り方しだいでじゅうぶんとれます。
狭小地いっぱいの建物とカースペースで庭はありません。
廊下のない2LDですが全て引き戸なのでほぼワンルームですね。
ちなみに旧居の売却金+不足分の現金(貯金から)でローンはありません。
大変でしたが楽しかったです。
こんな例もあるよ…ということで。
キナコさま
こんにちは。コメントありがとうございます。
セキュリティ採光とに配慮された、廊下なしの平屋とはまさに理想通りで、コメントを拝読して興奮してしまいました!
この歳だと家を建てるとか無理かな…と思う一方、丈夫な家なら大きな修繕ナシに逃げ切れていいかもよ〜なんて妄想もしてしまいます笑
仰る通りマンションは管理費修繕積立金がずっとついて回るので、ウチの母はいまだにマンションないわーと言ってます。
ワタシ的には自分で修繕費やホームセキュリティを用意していればどっちもどっち…な気がしますけどね。
大変だけど楽しかった…と言えるおうちを建てられて羨ましいです!
キナコさまの事例を思い返しつつ妄想続けます!笑