2012~2013年の年末年始の旅の記録。
行先はヨルダンでした。
今となっては気軽に行けませんねえ。
なぜヨルダンに行きたかったかと言いますと。
事の起こりは、遡ること30ン年前。姉の学習雑誌かなんかを読んでいたワタシは、死海の記事を発見しました。
腹の出たおっさんが水にぷかぷか浮かびながら新聞を読む写真のキャプションに「誰でも浮けちゃうゾ☆」みたいなことが書いてあって、当時海がイマイチ好きになれなかったワタシは「へーっ! こんなところならワタシも平気かもー!」とワクワクしたのでした。
思えば人生2番目くらいに「行きたい!」と思った秘境?ですが(1番目は多分エジプトのピラミッド)、そのときは死海なんて世界の果てのように思えて「行きたいけどこんなところ行けないよね…」と幼少期からネガティブ思考全開だったのでした。実際のところ、当時は中東なんてドンパチばっかりでしたしね。
ところが、湾岸戦争も終わりイスラエルとの戦争状態も落ち着いてしばらくすると、ヨルダンへの旅情報が入ってくるようになって、「死海でぷかぷか」が現実味を帯びてきました。
そんなわけで数年前から行く機会を伺っていたところ、2012年春のCREAトラベラーで大爆発です。
死海でリゾートしたい! ペトラでインディ・ジョーンズごっこしたい! と、鼻息荒く検索してみたところ、ヨルダンやイスラエルへのツアーが山ほど出てきて驚きです。いつの間にそんな一般的な旅先になっていたんだ! これは行かない手はありません。2012年の夏にはうまいこと航空券が取れずに断念しましたが、2013年の冬に決行です。
カネさえ払えば世界中で行けない場所などほとんどないのだなぁ、としみじみしました。
そして三つ子の魂の執念深さ。30年経っても決行するとはね! 娘さんを旅好きにさせたくないお父さんは、秘境系の記事が載っている本を与えないように気をつけてください。
実際のところ、行ってみるとヨルダンはフツーに安全な国でした。
もちろん、要所要所で武装兵士が居たりするので、何かあれば即戦闘地域になるんだろうな~とは思いましたが、そういう国は珍しくないですしね。フツーに気をつけて観光地を巡る分には何の問題もありませんでした。
それに、英語がだいぶ通じるのもラクだったです。まぁ観光地ばっかりに行ってりゃ当たり前かもしれませんが、空港やホテルでも通じない国もありますからね…。
また、ヨルダンっ子もどっちかっつーと朴訥で気のいいカンジです。
日本から来たよ~と言うと、何人かからは「津波は大丈夫だったのか」と心配されて、ホロリとしました。
それに石油がないヨルダンでは、観光客は大事な金蔓です。ずいぶん気を遣われているように感じました。街中に山ほどモスクがあるのに、ヨーロピアンの多いリゾート地ではアザーン(イスラムのお祈りの声)がまったく聞こえません。アザーンを聞くのを楽しみにしていたので、ちょっと残念なほどです。しかし、いろいろ気を遣われるのはやはり快適で、おかげで旅をしっかり満喫できました。
追記:
この記事を書いた当時は実に安全な国でしたが、あれから情勢が変わっていて、特に国境付近は迂闊に行かない方がいいエリアになってしまいました。
渡航の際は、外務省のホームページで安全情報をご確認ください。
この旅は、久しぶりに持ち物に苦悩した旅でした。
何しろ砂漠でキャンプもすれば海(というか死海)で水着にもなるし、昼はそこそこ暑いだろうけど夜はそれなりに冷えるだろうし、とにかく「服や靴をどうしよう~」というのが2012年暮れの最大の悩みだったのです。
まずは悩まないところから。
- パスポート
- 航空券控え
- クレジットカード
- 現金
実はこの旅では、生まれて初めて現地通貨に両替しませんでした。いつぞやかの旅で余ったUSドルで何とかなってしまったのです。
ゴハンは大抵ホテルのレストランで食べていたからカードが使えるし、そこそこいいホテルに泊まったから毎日部屋に水が用意されるし、砂漠に出ちゃえばおカネを使う機会なんてないし、チップや買い物もドルでOKだしで、過ごせちゃいました。
そんなわけで、ヨルダン・ディナールの紙幣には一度も触らずじまい。それはそれで淋しい気もしますが、旅の最後に余った現地通貨の始末に悩むことがなかったのでラクでした。
- カメラ
- iPhone
- これらの充電器
- ハンカチ、ティッシュ、ウェットティッシュ
- 本
- ガイドブック
- 最低限の基礎化粧品や日焼け止め
- 歯磨きセット
この辺りまでは機内に持ち込みます。がっつりとリュックで背負いました。
ヨルダンのガイドブックは、めぼしいものは「地球の歩き方」しかありませんでした。しかもシリアやレバノンと合本なので、ムダに分厚いです。
ドバイもクロアチアも自分が行った後に「るるぶ」や「ことりっぷ」が出たので、そろそろヨルダンも出るんじゃないでしょーか…。
追記:なんてこと書いていたらペトラ遺跡とヨルダンに特化したヤツが出てましたわ。
今回、iPadにしようかとも考えましたが、「歩き方」よりiPadのが重いのでやめました。iPadを背負ってラクダに乗るというのもシュールですしね。こういうときはminiが欲しくなるなぁ。
ここからはスーツケースに詰めるモノを。
- 基礎化粧品や化粧品(乾燥するのでシートパックなど必携)
- スリッパ(いいホテルだとありますが、キャンプ地ではムリ)
- 洗濯グッズ(紐やピンチ、洗剤、ファブリーズなど。ファブは超活躍)
- ハンカチやタオル
- 食べ物や飲み物
飲食物は好みによりますが。
ワタシは現地のモノを飲み食いしたい派なので一切持っていきませんが、一緒に行った姉は昔は鍋や素麺までスーツケースに詰めていた人です。今回も煎餅や飴やあたりめを持って行っていました。
しかし、今回ばかりはこれが正解。キャンプ地で朝食を食べ損ねたので、移動中に煎餅などで小腹を満たすことができました。移動が多い旅だと持って行ってもいいもんだわね~と認識を改めました。
さて、悩ましい服です。
- 下着や靴下 ほぼ日数分
- 長袖Tシャツ ほぼ日数分
- デニム 3本
- 登山用のハーフパンツとスカート
- 登山用のタイツ 3本
なぜ登山用かというと、機能的だから。山より旅で使っています。冬でもペトラで歩き回ると汗びったんこになったので、高機能の下着やシャツにした方がいいかと思います。
あ、デニムは余りました。1本履いて・1本持っていば充分でした。ちっ。
登山グッズはちゃんと山でも使ってるよ。
旅ログ ~ゴルナーグラート展望台からマッターホルンを望む~
- ダウンジャケット
- フリースジャケット
- 手袋
- レッグウォーマー
これらは日本での移動で着るので、まぁいいです。
朝晩はダウンがないとやってられませんでした。寒がりな人は、日中でも薄いフリースが要ると思います。
- ヤッケ
これまた登山用のゴアテックスを。ワタシはシャツ+ヤッケで日中は過ごせました。夕方になると、シャツ+フリース+ヤッケってカンジです。
- 水着
- ラッシュガード
- パーカー
- ショートパンツ
- ビーサン
この辺りは、死海とスパ用です。
- 帽子
- サングラス
- ストール
- マスク
- トレッキングシューズ
- 喉飴
これらは遺跡と砂漠グッズ。
砂漠では砂がスゴイので、マスクがないと死ねます。なんならゴーグルがあってもいいくらい。
トレッキングシューズは嵩張るので悩みましたが、持って行って正解です。岩場が歩きやすかったし、ハイカットなので靴に砂が入るのが防げました(それでも靴下が砂っぽくなりましたが)。通気性のいいスニーカーだと隙間から砂が入りまくるので、その場合は捨ててもいい靴と靴下にしておいた方がラクだと思います。
- おしゃれワンピース
- おしゃれサンダル
- ちょっとしたバッグ(ホテル内移動用)
スパに入り浸っていたので、結局ワンピの使用頻度が一番高かったです(なのでデニムが余った)。
しかし、さすがに夜はサンダルでは寒かった。寒くなくて、かつ嵩張らなくて軽量な旅先のおしゃれ着をどうするかが今後の課題です。
これで一応足りないモノはなかったのですが、スーツケースがぱんぱんでした。
幸いヨルダン内は車での移動だったので、旅の最中は飛行機に耐えうるパッキングをしなくていいのが救いでした。
ホテル内やスパのときはエルベが大活躍でした。
やっぱりエルベが好き!