旅ログ ~ヨルダン、エヴァンソン・マインで贅沢シックスセンシズスパ~

7~9日目:ハママート・マイン

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熱気球が終わったら移動開始。
今度はデザート・ハイウェイをひたすら北上しました。信号のない道を120km/hペースで飛ばすので、気持ちいいです。
4時間ほど走ると、今回の旅の終着地・マインに到着です。

岩山ばっかりの風景の中、谷間に突如緑が現れて、なんとあちこちに轟々と滝が流れています。しかもこの滝、温泉なんですよ。
砂漠も異国情緒満載で楽しいですが、やっぱり温泉ラヴです。水と緑が多い土地の方が落ち着くなーワタシ日本人だなーと思いました。

最後のホテルは、エヴァンソン・マイン・ホットスプリングス&シックスセンシズスパです。

エヴァンソンの滝

海抜マイナス360メートル以下という、ひっじょーに低い位置にあるリゾートホテル。
低いので冬でも温暖と聞いていましたが、谷間にあるので日照時間は短く、暖かいというよりは寒くないというカンジでした。日中は18℃くらいになって快適です。

座る場所にも困るキャンプの後に贅沢なリゾートホテルに移ると、急にお姫様になった気分でした。砂漠→お姫様という順序の日程にして良かったです。

ホテル内のスパは憧れのシックスセンシズスパ

シックスセンシズスパ

利用者だけが堪能できる滝温泉。

滝温泉

絶景ですねぇ。こんなステキなスパで温泉が楽しめるなら、と公共の温泉に行く気が失せました。
スパのどこに居ても滝の音が響いて、それだけで癒されます。水の音って落ち着く。

夜も迫力がありました。

夜の滝温泉

そこに仄かな音楽と、すごくいい香りと、心地よい照明と、スパイスティーとオーガニックのデイツ・レーズン・アーモンド…。
まさに五感・六感で堪能するスパでした。

シックスセンシズのランプ

施術室がとても広くて、大きな部屋だと6畳くらいの更衣室が付いていました。広すぎて落ち着きません。

到着日は時間がなかったので、スウェーデン式マッサージにしました。すごく良かったです。
ZARA SPAで「ちょいと乱暴なのがヨルダン風なんだろうか…」と思っていましたが、その考えは吹っ飛びました。やはり気持ちよさ・快適性と金額は比例するようです。もうオトナだから払って気持ちいい思いをします。オトナになるって楽しいです。

と、すっかりシックスセンシズスパの虜になったワタシ達は、滞在中毎日スパに通っていました。
2日目は、死海の泥を使ってボディとフェイシャル。マッサージとトリートメントでまるっと3時間、贅沢に堪能。
3日目(最終日)は長時間のフライトに備えて、ボディもフェイシャルもトリートメントを。オーガニックのミルクや蜂蜜などのパックの後、いい香りのオリーブオイルをしっかりすり込んでもらいました。
はー、新年から贅沢しました。最初の3日で年間エステ予算を使い切ったカンジです。

マインは、当初の予定では1泊するだけでした。が、帰りのフライトが取れず、延泊したのでした。こんなステキなホテル&スパが1泊では、もったいなかった気がします。フライトが取れなくて神様ありがとう! て気分でした。

エヴァンソンは、敷地内に畑があります。

エヴァンソンの畑

ここで栽培したオーガニックな野菜やらフルーツやらを食べて、エステでも使って、内から外からキレイになるというコンセプトらしいです。贅沢です。
ということで、朝食から大興奮でした。見よ、このリッチな朝食を。

朝食1

朝食2

朝食3

朝食4

朝食5

最後のは定番のアラビア料理らしく、どのホテルでも見ました。
味のない豆に、スパイスやオリーブオイルを加えて食べるそうです。スパイス次第で味が大きく変わるとな。
加減がわからないので作ってもらうと「んー、もう少し塩が欲しい」とか「んー、もっとオイルを減らしてほしい」とかなかなかヒットしなかったので、好みの配合に到達するには1週間程度ではムリでした。
外国人から見ると和食もこれくらい不思議なゴハンに見えるんだろうな~と思うと、パン・オムレツ・コーヒーみたいな朝食って偉大です。
世界中でまずまず味の見当がつくって素晴らしい。世界征服に成功したのはコンチネンタル・ブレックファストではなかろーか、と下らんことを考えていました。

あ、クレープはイマイチでした。クレープだと思うと「?」てカンジで、薄いパンケーキと言われると「ああ、なるほど」というカンジ。オムレツが美味しかったから、まあいいです。

初日に食べ終わった瞬間から「明日は何を食べよう!」と苦悩してしまいました。こんな悩みなら大歓迎。毎日でもこの朝食が食べたいです。

朝食7

ヨルダン旅の最後の晩餐は、死海を見下ろすレストランへ行きました。

ここもエヴァンソンの一角です。もちろん車を出してくれるし、料金もルームチャージでOKでした。こうやって現地通貨に両替しない旅が完成したのです。

あいにく雲が多いですが、日の光で玄妙に色が変化する風景を楽しめました。

死海と夕日

死海が鏡のように空を映しています。まるで雲の上に居るみたい。

と幻想的な景色を眺めていましたが、いかんせん寒いです。薄着なワタシ達は夕暮れショーが終わったら即レストランに入ってしまいました。ヨーロピアンは、ダウンを着込んでテラス席で食事していました。元気だな。

まずはすっかり馴染みになった薄いパンから。

薄いパン

温かいのが何よりのご馳走です…。

ポテトサラダと何やらペースト。

ポテトサラダ

ペースト

酸味が強くてスッキリ。ポテトと一緒に食べると「ポテトの甘み⇔ペーストの酸味」で永久運動状態でした。ポテトとペーストのベスト配分を研究しているうちに、パンが3枚くらいイケました。

メインは珍しく魚介類。

メインの海老

メニューを見て「魚の種類は何なの?」と訊くと「これくらいの大きさだよ! 美味しいよ!」と言われました。うーん、日本人ほど魚の種類に対して細やかではないようです。出てきたら海老だし。でも旨いからいいです。
これはちょっと珍しい味付けで、レモンが効いて苦酸っぱ旨いってカンジでした。タイ料理に近いかもしれません。付け合せのソースも、正体は不明でしたがほろ苦くて旨かった。アラビア料理や洋食が続くと、こういうパンチの効いたアジア風が欲しくなります。

デザートは、ピスタチオをまぶしたアイス。

ピスタチオアイス

ヨルダン、アイスが美味しかったです。空港で食べたのも旨かったです。

美味しいゴハンに満足すると、旅の終わりが一層淋しくなりました。あーもう終わっちゃうよ~とめそめそしてしまいます。

海抜-300m

ヨルダンは、チャンスがあれば再訪したいと思っています。

ちょいと遠いし、中東情勢を睨みながらじゃないといけないし、少々ハードルが高いと思っていましたが、行ってしまえばラクな国でした。国土が狭くてしかもほとんど砂漠なので、主要な見どころが固まっているからです。ヨルダン北部の空港から南端のワディ・ラムまで車で4時間で済みましたからね。その移動で「全部周ってやった!」感があるうえ、見るところがペトラなど見応えありなので満足度が高いです。

それに、エヴァンソンのアクティビティのショートトリップがかなり充実しているのを発見。死海でぷかぷかももちろんできるし、ワディ・ラム1泊キャンプもあるし、ペトラの日帰りツアーもあるし、エルサレムへのワンデイトリップもありました。なんだー、こんなことならノープランでエヴァンソンに乗り込めば何とかなった。
もちろんエヴァンソン価格だからお高いんでしょうが、安心と快適料だと思えば納得です。滞在中、スーツケースをとっちらかしたまま暮らせるのはラクチンですし、(ショートトリップで宿泊しなければ)毎日温泉ってのはものすっごい魅力的です。

というわけで、今度ペトラが見たくなったら、フライトとエヴァンソンだけ確保して旅立とうと思います。そして「今日はペトラな気分」「今日はシックス・センシズな気分」と気ままに楽しもうかと。

皆様もぜひヨルダンを楽しんでみてください。ああ、でもエヴァンソンに日本人が増えるのはイヤかも!(←自分は棚上げ)

追記:
などと2013年時点では書いていましたが、ちょっとの間にすっかり情勢が変わってしまいました。
またいつか安全に楽しめるようになるといいな。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

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