2022年、初の旅行に行ってきました!
行き先は、城崎温泉。
城崎温泉観光協会
温泉でのんびりしたい。美味しいモノが食べたい。行ったことのない場所へ行きたい。
ということで城崎温泉にしました。
名古屋からだと結構遠いので、今まで行けなかったんですよね。兵庫って広いですね…。
城崎温泉は、いかにも古くからの温泉街という風情です。
7つの外湯があり、宿で借りた浴衣を着て、下駄の音をカラコロ鳴らして温泉をハシゴするなんて素敵。
7つ巡るとまあまあの料金になりますが、一日入浴券なんてものもあるし、旅館では入り放題のパスポートをもらえたりします。
城崎温泉 入浴料金
といっても、城崎温泉は遠いし途中でいろいろ遊んじゃったしで、外湯は御所の湯しか行かなかったんですけどね…。
なぜ御所の湯にしたかというと、宿から近かったのと、「美人の湯」と言われているから。よーし、美人にしていただこうじゃないですか。
御所という名だけあって美しい建物で、また滝を眺めながらお湯に浸かるなんてこともでき、なかなか素敵なお湯でした。
泉質も、もっちりむっちりすっべすべというカンジ。クセがなくて入りやすいです。
こういう古い温泉街の外湯ってシャワーとかシャンプーとかなくて、ホントに湯舟に浸かるだけというところも多いけど、ここはちゃんと洗い場があるので便利です。近所にあったら通い詰めたい。
ほかの外湯は外観を眺めるだけに留めました。
外湯の周りはお土産屋さんが並んでいて、古い温泉街という雰囲気で楽しいです。
湯上りプリン。湯上りじゃないけど食べました。
滑らかで美味しかったです。レトロな瓶が可愛い。
最近は、このいかにも昭和なカンジが新鮮でいいのか、若い子の姿も多かったです。
昔ながらの和菓子屋や純喫茶がある横に、今どきのオシャレなカフェもあったりして、なかなか興味深い温泉街でした。
一泊じゃなくて、もうちょっと長く滞在したかったな。
さて、今回の宿は三木屋でした。
有形文化財ですよ! 志賀直哉の宿ですよ!
昭和初期のクラシカルな建物が好きなうえ、志賀直哉といえば「城の崎にて」のイメージがあるので、ぜひ泊まってみたかったのでした。
おおお、いい雰囲気。
ロビーも、美しい庭が見えて素敵です。
ロビー横のライブラリがまたいいんですよ。
「本」に関する本がずらずら並んでいて、なかなか興味深いラインナップでした。
ライブラリにはデロンギのコーヒーメーカーもあったので、風呂上がりに水やコーヒーを飲みながら、本をちらちら眺めつつひたすらお喋りしていました。楽しかった…。
廊下の木の格子。
床にはばあちゃんチのような古めかしいタイルが。
部屋は、これぞ和の旅館という風情。
なのですが、数年前に改装したのでトイレや洗面台は新しいし、ハンスウェグナーの椅子やヤコブセンの時計など北欧アイテムもあったりして、古き良き和風旅館でありながらモダンな香りもちょっとするという、実にワタシ好みの宿でした。
洗面所にあったタオルウォーマーが嬉しい!
寒い地方だからというのもありましょうが、何度もお風呂に入る温泉宿にはあると嬉しい設備です。おかげでお風呂に入る度にキチンと乾いたタオルを使えました。
肝心のお風呂はどうだったかというと、清潔で泉質もよく良かったのですが、熱い!
宿に到着した直後に入ったときは「熱めかなー」くらいだったのが、夕食後に入ったら「江戸の銭湯でもこんなに熱くないでしょう!」というレベルで熱い。
雪がドカドカ降っている露天風呂ならいいかもしれないけど、いやそれにしたって熱いってくらい熱かったです。
まー、湯温なんて日によって違うものなんだろうけどさ、夜まったり長風呂をするつもりだったのでちょっと残念でした。
温泉でのお楽しみのひとつは、食事です。
三木屋の食事は部屋食ではなく、ダイニング。とはいえ個室になっていたのでプライベート感があって寛げました。
まずは先付と前菜。
よもぎ豆腐や茄子と穴子の流し物、但馬鶏のもろみのせなどなど。
この季節は蛍烏賊ですよねー!
どれもこれもよろしい味付けで、この後の食事への期待も高まります。
夕食に備えてこの日はランチをスキップしたため、凄まじい空腹だったから余計に美味しかったです…。
お椀の中は。
のどぐろのしんじょうです!
のどぐろしんじょうって初めて食べたかも。美味しい!
完全に滑らかにすりつぶしてあるのではなく、ちょっと食感が残っていて、余計にのどぐろの風味が際立っていました。
お造りは何が来るのかなー。この時期の旬って何でしょうね。とか思っていたら。
鮑がてんこ盛り!!
食べても食べても鮑があるって、これまた初めての経験です。数年分の鮑を一気に食べたんじゃなかろうか。
ワサビ醤油もいいけれど、ライムと塩もサッパリしていいですよとのこと。鯛とか烏賊は、ライム塩で食べると非常に美味しかったです。
酢の物は蟹となっていたので「ああ、小鉢に茹で蟹がちょっと入って胡瓜なんかと一緒に食べる系ね」とか思っていたら。
なんか違った! 蟹だ、蟹!
まあこの時期ですから冷凍モノとかなんでしょうけど、昨シーズンは北陸に蟹を食べに行くということができてなかったので夢中で食べましたとも。
蟹は人類を無言にする…。
焼き物はのどぐろの塩焼きとなっていたので「ああ、切り身が来るのかな」とか思っていたら。
なんか違った! 丸ごと来た!
居酒屋とかで複数人でのどぐろ丸ごと塩焼きをつついたことはあったけど、ひとり占めするのは初めてかも。
そしてふっくらジューシーで美味しいのどぐろだったので夢中で食べましたとも。
焼き魚は人類を無言にする…。
そしてお口直しについていた赤紫蘇のゼリーがめちゃくちゃ美味しかったです。
甘酸っぱさがちょうどよく、弾力もワタシ好み。このゼリーならバケツ一杯食べられる。
海の幸を散々堪能した後は、肉ですよ。
但馬牛の部位三種食べ比べ!
テンション上がり過ぎて、野菜を網に乗せてから「あ、撮影してなかった」と気づきました。
肉は人類を狂わせる…。
いい光景ですね~。
お腹と背中がくっつきそうなくらい空腹だったのが、この辺りだとだいぶ満腹になっています。
なので肉の量もこれくらいが美味しく頂けるといったカンジでした。歳を取った…。
更に但馬牛の炙り握りですよ。
そしてコレがデカい!
シャリなんて「肉にちょっとまぶしてある」程度でいいのに、一口で頬張れないサイズでした。
お品書きを見ると、この後ご飯・赤出汁・香の物となっているけど…。まだご飯が来るのか…。
と戦々恐々としていたら、仲居さんに「この後のご飯は、白いご飯をお出しすることもできますが…」と言われたので「えー、『白いご飯以外にも炊き込みご飯を選べますよ』とか言われたらどうしよう! お腹いっぱいだけど食べるしかないじゃん!」とドキドキしました。
が、満腹だったら白いご飯はキャンセルして炙り握りを〆にできますよー、とのことだったのでホッとしました。
そんなわけで、握りと赤出汁。
香の物の昆布がすっごく美味しかったので白いご飯が欲しくなりましたが、満腹だったので諦めました。
握りがもう少し小さかったら、一口白いご飯も頂いていたかもしれません…。
満腹といいながら、デザートは別腹。
抹茶の葛餅にオレンジ、クッキーです。
ここまでくるとコーヒーが欲しいなあ。となりますが、ライブラリでデロンギが待っているから大丈夫。
これだけ夕食を食べ散らかしたにも関わらず、朝食もしっかり食べられるのが不思議ですよね。
いやーん、朝から豪華。これぞ正しい日本の朝食だ!
エテガレイの一夜干しや山椒ドレッシングのサラダ、温泉卵など。
鍋の中は豆腐だというので湯豆腐的なアレかと思ったら。
ホントに豆腐でした。
感激したのが、甘酒ヨーグルトです。
甘酒の甘みもありつつヨーグルトのサッパリ感もあり、甘酒もヨーグルトも好きなワタシにはたまらん一品でした。
というわけで、希望通り美味しいゴハンも温泉も堪能しました。
海の幸も山の幸も美味しい温泉地って最高だわね。岐阜や長野もいい温泉はあるけれど、海産物は美味しくないからなあ。
【オマケ】
帰りに宝塚北サービスエリアに寄りました。
トイレやフードコートにシャンデリアがあってヅカ的な雰囲気が楽しいし、お土産も神戸のハイカラなモノが揃っていて楽しかった…。
というわけでベルばらどら焼きをお買い上げです。
こちらのお宿はノーマークでした!
素敵すぎますね〜
古い中でも隅々まで目が行き届いている感じですね。
お食事も繊細な盛り付けでグッときますね!
私も温泉楽しみたいです。
いつかの候補としてメモしておきます。
yumiサマ
さすが古くからの温泉地なので宿がいっぱいあって迷いましたが、城崎といえば…ってことでミーハーに選択しちゃいました。
ゴハンは美味しいし、建物は風情があるし、水回りも清潔だし、スタッフも皆さんカンジが良くて快適に過ごせました!
機会があればぜひぜひ…とオススメできる宿でしたよ。
りんむじんづさま、こんにちは。楽しく拝見しました。
いつも素敵な旅、ご友人と楽しまれていて羨ましいと感じます。
自分も友人はおりますが、金銭的な価値観(これくらいなら、これだけ出してもいい!美味しいなら少々高くてもいい、など)が合う旅友がおらず、最近は割高ですが温泉旅行も一人旅で行ったりしています。一人旅も楽しいですが、食事の時とおしゃべりできないのがちょっと寂しかったりします。
そして、猫を買い出してからは基本一泊2日にしています。笑
今後もブログ楽しみにしています。
cadecoサマ
幸い気楽なおひとりさま友達に恵まれているので「たまのことだから贅沢しちゃおうぜ!」てのが通用しています。
でも「アンタと行くと旅費が高いわ…」とは言われます笑
確かにひとり旅は気楽ですけど、食事に困るときはありますよね。
フレンチのコースとかは場がもたないから、つい避けてしまいます。
特に海外はまだまだ気楽に行けない日々が続いていますが(ブリさんもいますし)、また何か面白いことをしたら報告しますので、今後ともよろしくお願いいたします~。
実にタイムリーなお話、笑ってしまいましたよ。実は今週末から「三木屋」さんに行くのですよ。
土曜日、仕事終わって行けるのは…伊勢、城崎、淡路島、播州赤穂、有馬と近畿圏です。梅雨時期なので風光明媚は諦めて温泉でマッタリとなると…城崎です。笑笑
コロナが治まった?のか空きが中々無くて。実家の母親も連れて行くので…いろいろ探して「三木屋」さんを選んだんです。
まさか、まさか、よもや、よもやですよ。
たっぷりと予習できました。
本当にありがとうございます。
そうか…名古屋圏からは行きにくい場所なんですね。山陰方面は派手では無いですが良い温泉あり食べるのも良いのでオススメなんですけどね。
まだむサマ
おおおおお、なんという偶然!!
ゴハンが美味しくて雰囲気も良くて素敵でしたよ!
あとは長風呂できる程度の湯温に当たることを祈ります笑
名古屋からは山陰は遠いんですよ…。富山・石川・福井辺りはまあ何とか…って感じですが、そこから西は遠いですね。
なので今まで城崎温泉も行けずじまいだったのですが、思い切って行ってみたらやっぱり遠かったです笑