京都御所に続いて建物シリーズ。
西本願寺へ行ってきました。
東本願寺は行ったことあるけど西はないので行ってみたいナーと思っていたら、ライトアップのイベントのポスターを発見。
たまたまイベントの開催中に京都に来たのもご縁。親鸞上人のお導きだと思って、日が暮れてから繰り出しました。
さすがデカい寺だけあって、こういったイベントの際の人回しは手慣れたものです。
周辺の交通規制やら誘導やらほぼバッチリで(一部誘導が足らなかったけど)、境内の中もほどほどに賑わっていてほどほどに空いているという程度にコントロールされていました。
三脚を持ち歩くほどでもないカメラ女子なワタシが撮影するとこんなカンジ。
夜景の撮影は難しいですね……。
さて、プロジェクションマッピングもいいけど、本命は国宝・飛雲閣です。
金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つ。秀吉が建てた聚楽第(じゅらくだい)の一部ともいわれており、三層からなる楼閣(ろうかく)建築です。
というこの建物、普段は公開されてないとか。今となってはある意味御所よりも貴重な建物です。
西本願寺もそれはよくわかっていて、飛雲閣は撮影禁止!
ま、どうせ夜でワタシの腕じゃキレイに撮れないからいいんだけどさ。
建物の中から照明を灯しているので、障子の格子がくっきりと浮かび上がります。
凝った窓枠のデザインがハッキリするのでなかなか見事。
寝殿造や書院造が混ざったエキセントリックな建物が、これまたちょっと変わった造りの庭に浮かぶ様は圧巻。
奥の建物もなかなか壮麗で、豪華な借景になっています。
豪奢な建物に対して、庭に遊び心で設置されている門は「めひょおっ」とした鄙びたデザイン。
なるほど、これが安土の粋か…と「へうげもの」を思い出さずにはいられません。
人波を避けて庭の端に寄り、玄妙な景色にうっとり見惚れました。
400年も前の美しい建物を楽しめるとは、幸せなことです。
飛雲閣の隣の鐘楼の傍に居たスタッフに鐘楼の謂れをちょびっと訊ねてみたら、立て板に水とばかりにだーだーと解説してくれました。
京都人のサービス精神にちょっと驚きです(商売っ気がない場面ではあまりサービス精神がないのかと思っていた…)。