ヴェネツィアの後は、車で北イタリアの街をいくつか周りました。
まずはパドヴァ。
お目当てはスクロヴェーニ礼拝堂です。
ここはジョットのフレスコ画で有名。青い星空が印象的です。
残念ながら内部は撮影禁止なので写真がありません。どんなフレスコ画かはGoogle先生に訊いてください。
スクロヴェーニ礼拝堂に入るのは、完全予約制です。しかも観覧予約時間の1時間前に来いという厳しさ。
なんで1時間も前に? という疑問は現地でもよくわからず…。博物館が併設されているから観なさいということっぽいけど、ワタシが行った日はあいにく博物館が休館でした。フレスコ画の解説室みたいなところへは入れたのでそこを観て、あとはバールでカフェを飲んでました…。
礼拝堂へは、予約時間の15分前に入れてもらえます。そしてさらにフレスコ画の解説ビデオを見せてもらえます…。
ナレーションがイタリア語・字幕が英語という実に緊張感溢れるビデオでした。ヘタにイタリア語と英語の整合性を取ろうとすると解説が理解できません。おとなしく字幕だけ追っときゃよかった。
礼拝堂の内部の見学自体は15分間くらいです。かなりの描き込みっぷりなので、15分では足りないカンジ。入念に予習させられるのもわかるような気がします。
イタリア・ルネサンスまでの絵画の潮流を超雑に説明すると、古代ギリシア・ローマは写実的な表現方法が発達→あれこれあってのっぺりしてヘタくそな画風に衰退→ジョットが自然な人間の表情や空間を描く→これいいんじゃね!? =ルネサンス てなカンジです。
というのを念頭に置いてスクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画を見ると、中世ののっぺり宗教画からよくぞ一足飛びにここまで活き活きとした絵に行きついたな~ということに驚嘆します。そしてその後の華やかなイタリア・ルネサンスの作品群を思い浮かべるとしみじみします。一見の価値あり!
お次はマントヴァ。
湖に囲まれた風光明媚な街…のハズですが、霧のせいでよくわかりませんでした。霧、憎い。
この街でのお目当てのひとつはドゥカーレ宮殿。
チケット売場は意外と行列していたのでご注意を。あと、敷地が広いのできっちり周ろうとすると結構大変そうです。
ワタシは狙いを「夫婦の間」に絞りました。見たかったのはこの天井画。
覗き込まれています! なんかシュール!
ドゥカーレ宮殿の次はテ宮殿に行きました。
ここは部屋ごとのテーマがはっきりしていて、装飾が面白いです。
下から見て面白いシリーズは流行だったのか、こんな天井画もありました。
馬の間にはたくさんの馬ちゃんが。馬好きの人が居たんでしょうねえ。
中でも圧巻なのは、巨人の間です。
写真だとよくわかんないけど、天井と壁すべてにひとつの絵が描かれています。中に居る人間は絵の世界に入り込んでしまったような錯覚に陥る。
ちょっとしたアトラクションのようで面白かったです!
マントヴァには1泊しました。
ホテルはカーサ ムゼオ パラッツォ ヴァレンティ ゴンザーガ。
17世紀の美しい建物に宿泊できます。
宮殿みたいな部屋で朝食が食べられて、お姫様気分を味わえます。
晩ごはんはLo Scalco Grassoにて。
最後にヴェローナです。
ここは飛行機に乗る直前に2時間立ち寄っただけ。でも、その2時間だけは霧が晴れてくれました。
ヴェローナは、ま~~~可愛らしい街でした。ディズニーランドそのまま!? とビックリです。次に行くときは、時間を気にせずゆっくり散歩したいなあ。
ジュリエットの家にも一応行きましたが。
この状況で恋の成就に思いが馳せられる人は、そりゃ恋を掴み取るだけの握力があるだろーよ…と思ってしまいました。
ヴェローナは霧がかからないのかしらと思ったら、この後に視界2メートルの深い霧に覆われてしまいました。可愛い街を見られてよかった。
2 thoughts on “旅ログ ~北イタリアの小さな街;パドヴァ・マントヴァ・ヴェローナ~”