この秋のワタシのメインエベントは、俵屋旅館での宿泊でした。
何年も前から憧れていた旅館。でも高過ぎておいそれとは手が出せませんでした。
第一、京都に行くといつも貪欲に遊んでしまって、宿でゆっくりすることがなかったのです。だから高い宿に泊まるのはもったいないなーと思っていました。
しかしテレビで紹介されているのを見て行きたい欲が沸騰し、「もういいオトナなんだから泊まってやる!」と何の祝い事でもないのに泊まることにしたのです。
出迎えてくれたのは、薄や栗。
秋ですねえ。
ところが、ちょっと外出して帰ってみると一変。
見事な紅葉になっていました。
ちょうど月替わりのタイミングで行ったので、表情の違う2つの中庭が見られたようです。ラッキー。
館内はどこもかしこもキレイに磨かれていました。
築年数の古い建物ってフツーはどこかしら粗が見えるものなのに(例えば壁紙の端がめくれているとか)そういうのが一切ない。それはもう丁寧に手入れされているなあというのがひしひしと伝わってきます。
古いばかりじゃなくて、照明や家具などちょっとモダンな要素があるのもまた良し。
こちらが今回泊まった竹泉の間。
床の間にさらっと狩野探幽が掛けられていて驚愕しました。美術館か。
驚愕といえば、ギャラリーも。
これまたしれっとウェグナーの椅子。ヴィンテージだと数百万円するんですが…! それに座り放題って!
と、贅を尽くしたものばかりに囲まれて、非常にシアワセでした。これだけ贅沢ならこの価格はむしろ安い。
もちろん料理も大変贅沢で美味でした。
仲居さんによると、板長も年齢を重ねるとともに少しずつ料理が変わってきているそうな。お若い頃のも食べてみたかったなあ。
たった一泊でしたがすっかり俵屋の魅力にノックアウトされてきました(そしてタオルを買ってしまった)。
がんばって俵屋旅館貯金をして、全季節全月制覇したいものです。
9 thoughts on “旅ログ ~俵屋旅館の魅力~”