えー、先日というか一カ月前ほどに「やっぱりダメだ、手術します…!」と決意したわけですが。

決意してから手術にこぎつけるまでに、それはそれはもうビックリするくらい時間がかかったんですよ…!
かかりつけのペインクリニックの先生と手術しましょうと決めると、先生から「じゃあまず僕から紹介先へFAX入れるから、その後先方から日程の相談の電話がりんむさんに入るので診察日を決めて、そしたら僕の作る紹介状を持ってって」と教えてもらいました。
電話して「今週どっかで行きますわ」とかじゃないんだ。へー。
と、とりあえず先方からの電話を待ってみるのですが、週末を挟むとここでもう数日間待たされるわけですよ。
何日か経ってようやく電話が鳴り、待ってました! とばかりに張り切って出ると「では3週間後に来てください」だそうな。
さ、3週間後!?
ぐわー、もう歩けない! となってから一カ月、ぶっとい注射を打ちまくって様子を見ても全然ダメで、これならあらゆるリスクを負ってでも手術に踏み切った方がいい! と決意してから、そこから激痛を抱えて更に3週間待てと言うのですか!?
と絶望でくらくらするものですから、一応「あの…もう少し早くは…ならないんですよね…」と言ってみましたさ。
でも、先方の事務の方はそれこそ事務的に「ええ、先生のご都合で、最も早い日程がそこで」とけんもほろろ。
こちらとしては為す術もないので、血の涙を流しながら3週間後の診察を予約したのでした。
後日、ペインクリニックに紹介状を受け取りに行きがてら鎮痛剤を処方してもらいに行き、診察まで相当待ちますわーと先生に報告すると、先生も「そうですか…」と暗い顔です。
「でも、注射効かないですもんね…。打っていかないですよね…」と先生。
「そうですね…。効かないですからね…(高いし)」とワタシ。
てなわけで、せっかく殺される決意を固めたのに全然殺されないという、これこそ生殺しなカンジで過ごすことになったのでした。
せっかくヒマなので、この3週間の間にセカンドオピニオンってことで、別の病院にも行ってみることにしました。
知人や同僚から「あそこ、新しいけど評判いいみたいよ」「知り合いがすっきり治ったって言っていたよ」と聞いた病院があったのです。
聞いたときは「へー、手術することになったら行ってみるかな」と考えていたのが、割とすぐに手術になるとは…。
病院の情報は普段から集めておかなきゃいけませんね。
問診とMRI検査を経て先生の診察を受けてみると、ここの椎間板がこうなっていてこうだから手術した方がいいだろうね、とのこと。
今日予約したら一カ月半後くらいには手術できるよ、とのことで、診察だけで3週間待たされているワタシは「えっ、そんなすぐやっていただけるんですか!?」と、それだけでキュピーンとときめいてしまいました。
しかし、その先生によるとワタシは術後スッキリサッパリ治るどころか「いったーーーーーい!」と酷くなるタイプじゃないか、というではないですか。
えっ、なんで? と思ったら、精神疾患をやったことのある人は、神経が過剰に真面目に働き過ぎる傾向があるようで、フツーだったら何も感じないところが、過剰に感じる人は「うわっ、内視鏡が入ってきた! 異物だ異物だ!!」とパニックになる可能性が高いらしいです。
あー…、神経根に麻酔をブチ込んだはずなのに歩行が困難になった日のことを思い返すと、「あれのことかあ」と納得せざるをえません。
そういう術後まずいことになるかもね〜という人は、でっかい病院で、全身麻酔で、スタッフが揃ってきっちりケアをしてもらえる環境で、ちゃんと入院した方がいいよ。と教えてもらいました。
儲けを捨ててそういうことをちゃんと説明してくれたその先生には好感度しかないので、何かサクッと終わる手術が必要になったらお願いしたいと思いました(どんな手術だ)。
と、セカンドオピニオンが頓挫して、3週間耐えるしかないか…と諦め気分でペインクリニックに行き、粛々と鎮痛剤を処方してもらって帰ろうとしたら、先生に「りんむさん、別の治療も試してみる気、ある?」と訊かれました。
硬膜外腔や神経根に局所麻酔だの神経破壊剤(怖い名前だ…)だのを打ち込むのは失敗に終わったのですが、それに加えて、電気刺激を神経に与えるという方法があるそうです。
なんだそれ? と思ったのですが、後から鍼灸師さんに聞くと、ワタシの場合神経が変な信号を出して痛くなくていいのに痛みが出たり、指示してないのに梨状筋をぐいぐい締めたりと勝手なことをやらかしているものですから、それを打ち消すような信号を与える、的なカンジなんですって。
問題は痛いことと、お値段が張ること。
渋沢さんがパッと消えるレベルですね。でもそれで数日でもラクに過ごせるなら払いますよ。
痛いのは、もう常に痛いので、今更ですよ。
それより、もう後は手術待ちで流しているような患者だと思っていたのですが「これだと手術まで相当待つだろうからねえ…。なんとかしてあげたくて」という先生にホロリとやられて「もう、先生が試したいと思ったことは全部やっちまってくだせえ!」という気分だったのです。
と、ドドーンと施術台に上がって治療を受けたのですが、これがまあ痛い。
麻酔も痛いのですよ。その後薬を流し込むのも相当痛いです。
が、神経にガツンと電気信号を送るのは「ああああああ!」という痛みでした。
「痛いです!」と言えば弱めてもらえるかと思いきや限界まで頑張った方が効果がある系らしく、治療の6分間を耐えられるギリギリの強さで設定されました。
うわあ、痛みって上には上があるんだなあ…と耐えていたら、なんだかそのうち慣れる系だったようで、終盤はひと息つける程度には落ち着いていました。
終わってみると、ふくらはぎの筋肉がないので違和感はあるのですが、尻から腿の痛みはありません。
また帰宅困難になるかと思いきやそれもなく、帰宅後はご機嫌でブリさんのオヤツを出してやり、午後は自宅でバリバリ仕事ができました(麻酔は疲れるので夕方にやることが多かったけど、この日は麻酔しないと思っていたから朝病院に行った)。
これはいいね!
またやってもらおうかね!
と、唸るほどの痛みと渋沢が消えた悲しみを忘れていたのですが。
…夕方、やっぱり痛みが出ましたよ。鎮痛剤を飲んでいなかったからギリギリと痛い。
後日、ペインクリニックに行って「やはり半日しか持ちませんでした…」と哀しい報告を先生にすると、先生は「ダメでしたか…。ちょっと待ってね」と便箋に何やら書き出すではないですか。
それに印鑑を押して「パルスもダメだったから早めに手術が必要だと思うって一筆書いたから、これも紹介状と一緒に渡してね」とくれました。
先生…! ありがとう…!!
と、ホロリときまくったという話を鍼灸師さんにしたところ(3週間も待たされているので鍼も何度か行っている)、ああいう紹介は「で、なんでこの人を繰り上げて手術しなきゃいけないの?」という根拠が必要になってくるから、検査結果とかにプラスして「痛い」とか何かがあった方がいいんですって。
「だからりんむさん、大丈夫って言っちゃダメですよ」と再三念押しされたのでした。
さて、ようやく3週間が経ちました。
長かったですよ。
生涯で最も長い3週間でした。
その間、手術日がいつになるのかさっぱりわからないけれど、とにかくいつかどこかで入院するであろう…という曖昧なカンジなものですから仕事の算段がつけがたく、そういう意味でもストレスフルな日々でした。
そして痛い。やっぱり痛い。
とにかく座っていられないものですから湯船に入っているのも痛くてもじもじしてしまうので、この長風呂のワタシが毎日シャワーで済ませているというくらい痛かったです。
紹介してもらった病院は、名古屋界隈の人なら誰でも名前は知っているでっかい病院です。
当日は終日有休を取っちゃおうかなーと考えていたのですが、どうしてもその日にやらなきゃいけない仕事があって午前中に片づけ、昼に慌てて病院に駆けつけるという羽目になりました。
それでも「診察予約時間の30分前には来てね」と言われていた時間には充分間に合わせ、書類の記入やカルテの作成、問診などをサクサクと済ませました。済ませたのです。済ませたはずでした。
予約時間には該当の科の手続きも終わり、呼ばれるのを待つ状態にしていたのですが、そこから待たされましたよ、1時間以上も。
慌てていたので本を持ってくるのを忘れ、ていうか鎮痛剤も朝飲んだヤツが切れてきて、しまいにゃ座っているのも苦痛になって、呼吸を荒げて待合室のソファで半分横たわるような状態になってしまいました。
これならペインクリニックの先生や鍼灸師さんが心配していたような「むだにハキハキと応対して大丈夫だと思われる」てな事態には陥らないに違いない…。
ようやく呼ばれてよたよたと診察室に入ると、先生は開口一番「痛いですよね…」と言うではないですか。
そして、手術するかどうかではなく、いかに早い日に手術を捻じ込むか、というポイントで話が進んでいきます。
えーっ、ワタシ北島マヤばりに「先生、痛いんです…! なんとか早い日に…! お慈悲を!」とかやらなきゃいけないかと思ってました。
紹介状と、一筆添えていただいたのが奏功したようです。
先生は「うー、空いてないなあ」とモニターを食い入るように見ている先生も、合間合間に「痛いですよね」「大変ですよね」と労ってくれるものですから、この数カ月、特にこの2カ月は猛烈な激痛をひとりでひっそりと耐えて疲れていたワタシは、マヤぶらなくても涙がじんわり出るレベルでホロリホロリと来たのでした。
しかし、無慈悲にも大病院の手術の枠なんぞ空いていません。
そこで、先生が非常勤で診察している別の病院で手術するという、トリッキーな方法を提案されました。
その別の病院は、ワタシはまったく土地勘のないエリアで、自宅からはちょっとというか結構遠いです。
が、そちらなら「来週そっちで診察して、再来週手術できると思うよ」みたいなスケジュール感なので、この際距離なぞどうでもいいです。
一も二もなく「お願いします!」となったのでした。
そんなわけで、診察券のコレクションを増やすべく、新しい病院の門を叩いたのでした。
ちょっと怖かったのが、そこでの診察は予約を取ったわけではなく、先生が口頭で「じゃ、来週のこの日、10時くらいに来てね〜」と言っただけなので、相当待たされるだろうな…ということです。
…はい、待たされました。
10時に行って、診察室に入れたのは12時ですよ。お腹空きましたよ。
だがしかし、手術までもうすぐとなってウキウキのワタシは空腹くらいはどうってことないですよ。呼ばれたら明るく診察室に入りますよ。
おっと、明るく振る舞い過ぎたらアイツ痛くないとまた誤解されてしまいます。
先日はあちらの病院でどうも〜と挨拶し、持ち込んだMRI画像を改めてまじまじと見て、早めにやった方がいいですね、やりますよね、やりましょっか。と手術をすることは決定。
はい、では今から検査に行ってきてください。となりました。
えっ、今からなんだ。手術前日に入院して、とかじゃないんだ。
と困惑している間に「はい、採血ですよ」「はい、肺活量を測りますよ」「はい、心電図を取りますよ」とあっちこっちに連れ回されるではないですか。
レントゲンだのCTだの撮影し、麻酔科の問診票を記入して、麻酔医の問診もありました。
麻酔科でなんかしきりに歯のことを訊かれると思ったら、全身麻酔の間喉に挿管するけど、途中電気ショックで筋肉の痙攣を起こさせる時に管を噛んで歯が折れたりするから、ぐらついたりしている歯があると危ないんですって。
ひええ、全身麻酔こっわーとビクついていると「まあ、この歯なら大丈夫ですよ。はい、口腔外科に行ってね」と、まだまだ盥回しにされます。
口腔外科ではちらっと口の中を見られるだけかと思ったら、結構しっかり掃除して手術中に使うマウスピースの作成までありました。
そんでようやく、脳神経外科に戻ります。はい、今回手術するのは脳神経外科にて、です。
戻ってきたのは16時。飲まず食わず…はさすがにしんど過ぎるので途中で水は飲みましたが、ランチは食いっぱぐれました。
しかし、担当医は午前枠の診察のはずなのに、なぜ16時も普通に診察しているのか、意味がわかりません。
医者ってタフじゃないとやれませんね…。
再び診察室に入り、今までの検査結果をわーっと見て、内科的にも問題ないし手術OKでしょって話になりました。
んで、レントゲン写真とかCTの画像とか見ながら、改めて今回どんな手術になるかの説明を受けました。
しかし、ペインクリニックでもセカンドオピニオンで行った病院でも聞いている内容なので「はあはあ、なるほど」というテキトーな反応になってしまいます。
説明の後に改めてスケジュールの話になり、「じゃ、来週はどう?」と先生が言い出すではないですか。
「あれ、先週伺ったときは、もう1週間ほど後じゃなかったでしたっけ…」と困惑するワタシ。
「あー、それでもいいけど、来週でもできるよ。早い方がいいでしょ」と先生。
早い方がと願いつつ、いざ早くなると「そんなに早いと仕事の調整がつかないではないか!」と思ってしまいました。
が、ここまでの道のりを思うと仕事なんかどうでもいいです。「では来週、お願いします」となったのでした。
「はい、よろしく。じゃ、前日に入院して、この日に手術ね。この後、入院の案内を受付で聞いてね」と先生に言われ、めでたく手術日が確定したのです。
当初聞いていたハナシでは、仕事はキリのいいところまでは自分でやっちゃって、その後は人に任せてもなんとか、みたいなことを頭で組み立てていたのですが、手術が早まって、キリの悪いところで人に押しつけるのを数日でやらなきゃいけない羽目になり、まあまあ大変でした。
が、手術日が決まってみると不思議と痛みが軽くなり、ガリガリと引き継ぎ書を作り、会議でも滔々と喋ることができたのです(喋るのは寝ながらだけど)。
鎮痛剤が効いているときはほとんど痛みがなく、しかも効いている時間が長いというカンジで、ワタシ本当に手術するの? と思いました。
病は気からというのは、ありますね。
これなら「手術したからもう平気☆」とか思い込んでいれば手術後もラクかもしれません。
手術や入院生活についてはまた後日。
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