ワタシが子どもの頃、実家で飼っていた犬には母の手作りゴハンを与えていました。
野菜や肉魚、ご飯などの水煮です。
出汁を取った後の鰹節なんかも入っていて、美味しかったと思います。
犬が来た最初の数カ月はドッグフードを与えていた覚えがありますが、ドッグフードの袋はすぐに家から消えました。
当時はネットショップなどあるはずもなければ、ホームセンターに並んでいるドッグフードも今ほど種類がなく、買いづらかったのだと思います。臭いもなかなかのものですし。
なので人間の食材の一部を回す方が手っ取り早かったんでしょうね。
その記憶があったので、長らく犬猫は手作りゴハンを与えるというイメージがありました。
しかし、「猫を飼いたい」と考えるようになって猫の手作りゴハンについて調べてみると、犬ほど簡単ではなさそうですね。
犬はほぼ雑食なので米や野菜で嵩増しだのカロリーダウンだの調整がしやすいけど、猫は肉食だからタンパク質をしっかり与えなければいけない。しかも必須アミノ酸が人間や犬とは違う。
ワタシが普段家で食べているタンパク質なんて、鶏と豚と大豆と少々の魚くらいでヴァリエーションに乏しいです。市販の猫缶なら馬も鹿も七面鳥もあるのに。
しかもキャットフードならちゃんと成分調整済みで、サプリメントで栄養素を補うということも基本的には不要。
えー、それなら猫のゴハンは市販のキャットフードでいいじゃん。
と、早々に手作りを諦めました。
そこでペット用品店をまじまじと見てみたら、ドッグフードもキャットフードも昭和の頃とは桁違いの品揃えで、「こんなに選択肢があるならわざわざ手作りすることないじゃん!」とますます思ったのでした。
今でもネットショップのカートに何十種類もの缶やトレイを放り込んでは「いいわねえ、ブリさんのゴハンは簡単で美味しそうで…」とブリ男に言っても詮無いことを呟いてしまいます。
そろそろ人間のゴハンも「この缶詰だけで栄養バランス完璧! しかも美味しい!」みたいな風に進化してほしいものだ。
参考:[ネットショップ]猫用品、ここで買っています。
そんなわけでブリ男のゴハンは基本的には市販品なのですが、手作りにもチャレンジしたことがあります。
最初に試したのは茹でササミ。
湯がいて冷ましてほぐし、茹で汁と共にブリ男の皿に入れてみました。
ブリ男は「えっ、何か食べられないモノを皿に入れられたぞ!?」という顔をして、茹で汁の中のササミをちょいちょい触って遊んでいました。
ササミをおやつに食べてくれたらラクだな。という目論見は儚く消えました…。
次に挑戦したのは、牛肉です。
普段滅多に牛肉は買わないけれど、たまにどうしても牛肉を食べたくなるときがあるので時々買います。大抵は安い切り落としですが。
んで、トレイに残った肉の切れ端を見て「ブリ男のおやつにちょうどいいサイズかもね」と思い立ち、電子レンジで数秒チン。
冷ましてからブリ男の皿に乗せてやると、これが大ウケだったのです。
ブリ男の食器は瀬戸焼にゃん楽食器。
参考:[猫の皿]瀬戸焼にゃん楽食器を1年間使いました
平皿を使っていた頃はカリカリを床にブチまけたものですが、これに替えてからはカリカリもウェットもほとんどこぼさず(まったくこぼさないわけではない)上手に食べてくれます。
ところが牛肉は咥えて皿から引きずり出し、ワイルドに床から食べていました。
なぜかブリ男はタンパク質の塊みたいなモノを与えると、野性味溢れる食べ方をします。
鹿の干し肉をあげたときも皿の外で食べていました。「俺、ワイルドだぜ!」と変なスイッチが入るのかな…。
ササミと違って牛肉は甚く気に入ったらしく、食べ終わっても皿の周辺やケージ周りをウロウロと探して、ワタシのところに「アレ美味しいね!」と言いたげに目を見開いて報告しに来ました。
それだけ気に入ったなら、また食べようね。ということで、ブリ男が来る前よりも牛肉を買う頻度が上がっています。
ところが、頻度が上がったといってもたまのことですから、先日ブリ男の分を取り分け忘れてトレイの肉を全部鍋に放り込んでしまいました。
酒や醤油にしっかり浸かってから「あ、しまった」と気づいたけど、後の祭り。
幸い、ブリ男はいつものウェットフードを食べるのに熱中していて、牛肉入りのトレイを見ていません。このまま知らんぷりしてやれ、と調理を続けました。
しばらくすると、ゴハンを食べ終わったブリ男がキッチンの端っこに座ってこっちを見ています。
これはまあいつものことで、調理風景が面白いのかワタシがキッチンでごそごそしているときは観察しにやって来るブリ男さん。あの子、多分焼き飯くらいなら作れると思います。ってくらい熱心に観察しています。
なのでそのときも「また見てるなー」くらいに思っていました。
が、コンロの前に居ても響いてくるぐるぐる音…。
換気扇の音にも負けず、しっかり聞こえてくるぐるぐる音……。
シンクの向こうに座っているブリ男に近づいてみると、正体はブリ男の喉の音でした。
「牛肉…これは牛肉の気配ですな……!」と期待に満ち満ちた顔をしています。
ああ、ごめんなさい…。
あなた、そんなに牛肉好きだったの…。
仕方ないので、次にスーパーへ行ったときもまた牛肉を買い、珍しく牛肉祭りの開催となりましたとさ。

なお、仔猫の頃に食べなかったササミですが、水を振ってレンジでチンしただけのササミはばくばく食べるようになりました。
牛肉と同じように皿から引きずり出してワイルドに食べています。

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