ブリ男の夕方のルーティン

仕事中にうっかり手を出すと、腕泥棒に持っていかれます。

猫

こうなると右手のマウス操作しかできない…。

在宅勤務が始まって半年、家で仕事をする日にゆとりを感じられるのは夕方です。

出社した日の夕方は帰宅してすぐ「ブリさん、お留守番ごめんね〜。ありがとう!」とか言いながら慌ただしくブリ男の夕食の支度をし。
それが終わったら自分も簡単に食べてキッチンの掃除をして。
留守番で退屈していたブリ男が暴れ始めるのを見て猫じゃらしを振り回し。
ブリ男の遊び相手をしつつ、部屋に掃除機をかけて洗濯物を片づけて風呂の準備をしてと、怒涛のようなひととき。

それが在宅勤務の日は、夕方仕事を終えたらブリ男に「早く早く」と言われながら夕食を出してやり、それからのんびり自分の夕食を作れます。何なら煮込み料理とかは仕事している最中から作り始めちゃう。
昼休みにワタシに遊んでもらったり、ワタシの仕事中に開いている窓から外を観察したり、ワタシが在宅しているとブリ男もそれなりに忙しいので、夕方はあまり暴れません。
その代わり、ワタシの夕食中にテーブルに乗って、洗顔した後に眠り始めます。

そういえばブリ男が仔猫のとき、ウェットフードを食べさせ始めた頃、食べるのを中断して満足そうに寝て、しばらくしたらまた食べるのを再開して、というのを繰り返していたなあ。なんてことを思い出しました。
あのときから体重は倍以上になって夕食は一気に完食するようになったけど、満腹になると幸せそうに眠る姿は変わりません。
と、まるまるもちもちのブリ男を眺めながら夕食を摂っています。

夕食を終えたら椅子をブリ男の近くにずらし、ブリ男の頭を撫でてやります。
普段は「触んなよ」という態度を取るブリさんも、満腹で眠いときは上機嫌。ワタシの掌に顔をぐいぐい押しつけて気持ちよさそうに眠り続ける。
可愛いなあ、いつもこれくらい撫でさせるといいのになあ。と、もう片方の手で背中やお腹を撫で続けると、なでなで嫌いのブリ男は後ろ脚でワタシの手をガシッと挟んでなでなでを阻止してきます。
片手はブリ男の頭、片手はブリ男の後ろ脚に捕まり、またしても腕泥棒によって身動きの取れなくなるワタシ。
「猫が膝の上で眠って動けなーい」なんて現象とは無縁ですが、これもまあ亜種みたいなものよね…と、変則的な猫飼いあるあるを楽しんでいます。

これが半年前までは休日だけのお楽しみだったのが、在宅勤務のおかげで平日でもかなり楽しめるようになりました。
時間にゆとりがあるってホントいいことだわ…と幸せを噛み締めています。

猫

このブリ男の夕食後の午睡は長くは続かず、20分ほどするとブリ男は大欠伸をして洗顔を始めます。

ちっ、もう正気に戻ったか。と、ワタシは心の中で舌打ちし、まだぐんにゃりしているブリ男を抱き上げます。
ちょっと寝惚けているせいでおとなしく膝に乗るブリ男に「ブリさん、ちっちゃい頃はお母さんのお膝で寝んねしたんだけど、忘れちゃったかな?」なんて話しかけているとブリ男の目が覚めてきて、膝から降りようとジタバタし始めます。
「いいじゃん、もうちょっと抱っこさせろよー」とか言いながら強引に抱っこを続けようとすると(こういうことをするから余計に抱っこを嫌がる)、ブリ男はワタシの腹を蹴って逃げ出します。幸せなうふうふタイム終了…。

 

貴重なうふうふタイムが終わったら、皿洗いや掃除の開始です。
毛まみれになったテーブルを拭いてー食洗機に皿を詰めてーブリ男のケージを掃除してーとあれこれやるので、ブリ男用品が入っているキャビネットの扉は一時開けっ放し。
すると、ワタシの抱っこから逃げてクローゼット部屋の爪とぎで「アイツのせいで毛並みが乱れた!」と毛繕いをしていたハズのブリさんがすっ飛んできます。扉の中にはオモチャやカリカリなどブリ男のわくわくアイテムが揃っているから見たいのです。

猫

以前はオモチャを引きずり出すくらいしかしなかったのに、最近はカリカリが入ったタッパーを叩き落とす技を覚えました。
「これにいいもの入ってるって俺は知ってるぜ…!」みたいな顔して叩き落としたタッパーをちょいちょいと触っていますが、さすがのブリさんもタッパーを開けることはできません。なので大きな目を見開いてワタシに圧をかけてきます。
それが面白くて「ブリさんは狩りが上手ですね〜」とか言いながらタッパーからカリカリをひと粒取り出して食べさせてやったらそれがクセになったらしく、夕方キャビネットの扉を開けるといそいそと走ってきてタッパーを叩き落とすのが定例化してしまいました。狩るのはいいけど、夜食がひと粒減りますよ…。

 

片づけが終わったらブリ男の夕食の続きです。今度はカリカリです。さっき食べたウェットフードはどこへ消えたってくらい「早よ出せ」と請求されます。
カリカリを食べ終わったら、以前はお風呂のお湯張りを見に浴室へ直行していたブリ男ですが、最近はクローゼットの扉の前でちんまり座ります。
クローゼットの中に入るのがちょっとしたブームになっています。

猫

一時的に何かモノを置くために空けてあるスペースを、ブリ男はすっかり自分のものにしてしまいました。あなたキャリーケースとか似たようなお篭り用の場所があるじゃない。なぜわざわざクローゼットの中に入りたがる。
中に入っても服に爪を立てるわけでもなく「ふふーん」と得意げな顔をするだけなので要求されたら扉を開けますが、服はまあ毛まみれですね…。念入りにコロコロをかけないととても着られない状態です。
「んもー、お母さんの服を毛まみれにしないでちょうだい」と一応文句を言ってみますが、ドヤ顔のブリ男が可愛くてつい扉を開けてしまいます。そんで「困ったわね〜」とか言いながら服にコロコロをかける時間と心のゆとりがあるのも、在宅勤務のおかげ。

気ままに旅に出られないのも外出にマスク必須なのも嫌な世の中だわ、とか思いつつも、毎日のようにブリ男とゆっくり向き合えるこんな日がずっと続けばいいのに、と思う自分もいます。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

4 thoughts on “ブリ男の夕方のルーティン”

  1. りんむさんとブリさんとの相変わらずのラブラブっぷりに通勤電車の中で赤面してしまいました(笑)
    5月に隔日で在宅勤務していた時が懐かしいです。
    あの時に戻りたい…なんて不謹慎にも思ってしまったり。

    我が家の姫もクローゼットに入るのが大好きで、クローゼット前でちんまり座ってニャーニャー言っているとつい開けてしまいます。今朝もうっかり開けてしまって遅刻ギリギリになってしまいました。

    こちらは引越しまで3ヶ月を切っていよいよバタバタしてきました。
    りんむさんの過去記事に本当にお世話になっています。引越業者とのトラブルのくだりは何度読んでもドキドキしてしまいます(*_*)

    1. sakikoサマ
      実際のやり取りは「ブリさん、抱っこさせろよ~」「触んなよババア!」みたいなカンジで、あまりラブラブという雰囲気ではないです笑
      でも、ワタシが1日留守にする日よりずっとPCに向かっているといっても在宅している日の方が安心するようで、見ているこちらもホッとします。在宅勤務ありがたしです。

      クローゼット、猫は入りたがりますよね~…。
      初めのうちはブリ男が中に入る度に服にコロコロをかけていたのですがキリがなくて諦めて、さてこれを着るかと取り出すともっさり毛がついて仰天、みたいなことになっています。
      いっそ全部の服にカバーをかけてやろうか…。でもそうするとカバーについた毛を取るのが面倒くさい…。

      お引越、もうすぐですね! 3カ月を切った頃は各手続きが始まってバタバタだった覚えがあります。
      sakikoサマは妙な業者に当たらず、スムースに新居に移れますように。
      寒くなってからのお引越も大変でしょうからご自愛くださいね。

  2. ( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪

    在宅ワークも慣れて…どうでしょう?
    昔に戻って毎日出社…(ΦωΦ)フフフ…
    辛いかもですね。
    在宅はメリハリ無いかもですが。

    ニャンコは同じ部屋に居ても、常にペッタリと言う訳もなく最初の頃は愛想ないよなぁ…と思ったけど慣れました。
    昼間は置物の様にずっと寝てます。
    チョットは起きて相手してよ〜と思う時もありますよ。

    クローゼットとか押入れとか好きですね〜!クローゼットは閉めてますが物入!湿気防止…風を入れるのに開けていると間違いなく飛んできます。
    置物になってても飛んで来ます。
    猫取りホイホイです。
    1番奥の暗い隅っこに、目をキラキラさせて鎮座してますよ。

    1. まだむサマ
      家で仕事をするとなると、割と放っておいてくれる猫はラクですね。
      特にブリ男はPCにはあまり関心を示さないので、仕事中にテーブルに乗ってもそのままぐーぐー寝ているだけで邪魔にならず、ありがたいです。

      クローゼットの奥の隅っこで目をキラキラ! ブリ男も同じです!
      なぜ猫はああいう空間が好きなんでしょうね~。
      そのくせ猫専用に作ってやったおこもりスペースはあまり使わず、床のど真ん中で転がっているから困ったものです。

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