さて、今回も旅行中お留守番をさせられたブリ男さん。
シッターさんのレポートによると、ご機嫌にゴハンを完食していつも通りに過ごしたようでした。
旅行から帰る日は、ブリ男が心配で夕方早めに帰宅してしまいます。
とはいえブリさんは普段から塩対応なので、デカい生き物が帰宅したからといって特別喜ぶことはしない。
今回も、フツーに「帰ってきたじゃーん。ゴハン出せよ」とオラついていました。
でも一晩ひとりでいたから、夜は淋しくなっちゃってベッドに来るよね…?
と淡い期待を抱いていたものの、暑くなってからは一晩中ひとりでぐーぐー寝ているのでお構いなしだったようです。
東京から戻った日も、消灯と同時にブリ男は椅子に行き素直に寝て、早朝起こしに来るまでワタシのことは放置だったようでした。
前にも放置プレイをかました後に甘えに来たから、翌晩こそはデレデレするよね…?
参考:甘えるまで、時差がある猫
とほんのり期待したけれど、翌日もやっぱりひとりで寝るブリ男さん。
大人になっちゃったなあ…と、頼もしくもありますが淋しくなってしまったデカい生き物でした。
ブリさんは、お母さんにとっては永遠の赤ちゃんなのよ……。
ところが、東京から戻った翌々日、出社してまた一日家を空けた日の夜、ブリ男の甘えん坊っぷりが炸裂しました。
いつも通り「お母さんは寝んねしますねー」と消灯して布団に潜ると、しばらくするとブリ男が乗るときの椅子の軋みが聞こえるのがお約束なのに、この日はベッドサイドに置いてある椅子の上に乗る気配がします。
一緒にベッドにいるのは鬱陶しいけど、デカい生き物を近くで観察したい。てときにはこの椅子に乗ります。
闇の中から視線を感じながら寝るのも落ち着かないな。
と思っていましたが、疲れていたのでそのまま眠ってしまいました。
ふと、夜中に目を覚ましてみると、ベッドの足元でブリ男が伸びているではないですか。
今となっては夏はベッドに寄りつかないブリさんですが、仔猫のときは夜も昼もベッドで一緒に寝たのですよ。
枕元でイチャイチャベタベタするときもあれば、こうやってちょっと距離を取って、でも離れないときもあって。
懐かしくなってブリ男の方に腕を伸ばすと、ブリさんも腕を伸ばして、ワタシの手をそっと握ってきました。
なんて可愛いんだろう。と、うっとりしながら再び眠りに落ちかけました。
しばらくすると、びよーんと伸びていたブリ男が身体を起こす気配がします。
あー、ベッド飽きちゃったかな。椅子に戻っちゃうかな。
と内心ガッカリしていたら、のしのしと枕の方にやってきて、喉をゴロゴロ鳴らしながらデカい生き物の二の腕や胸を踏みまくりました。
お腹とか脚じゃなくて、毎回二の腕なんですよねえ。たまに鳩尾をぐいーっと踏んだまま仁王立ちされるので、一気に目が覚めます。
踏み終わるとベッドから降りちゃうことが多いので今回もそのパターンかと思いきや、枕の横にどっかりと座り込んで、これまた喉ゴロゴロでデカい生き物の顔を覗きこんでいます。
お互いの鼻息を感じられるくらいの距離感で、ご機嫌でババアの顔を眺めるブリ男…。可愛い…。
と、レアなブリさんのデレデレ度合いにうっとりしていたら、柔らかい肉球でワタシの頬にそっと触れてくるではないですか。
んまー! ブリさんもお母さんのことが好き好きなのね!
と感激していたら、ブリ男の手にぐいっと力が入りました。
そのままワタシの身体を勢いよく飛び越え、「うぁーん」と鳴き、タワーに乗っていたオモチャを叩き落して、それでサッカーして部屋中を走り回り…と大運動会が始まってしまいました。何きっかけだったんだ。
スマホを見ると、夜中の2時半です。
ブリ男はお腹が空いたようで、「おわーん!」とか「ぅおあぉあーーん!」とか吠えながらデカい生き物の背中を蹴り飛ばすという暴挙に出ました…。
そんなわけでこの夜はあまり寝ていないものですから、朝ゴハンを食べた後、4時半にはもうこんなまったりモードだったわけですね。
ブリさんはお昼寝できるけど…お母さんはお仕事でお昼寝できないのですよ……。
しかし、ブリ男の甘えるタイミングがさっぱりわかりません。
長い時間留守番させてもすんっとしていれば、一日中在宅していても「お風呂に行っちゃやだ」という態度のときもあるし、気紛れ過ぎる。
そして、ワタシが起きているときには決して甘えてこないというのも不思議です。