今回は目先を変えて男子のワードローブ、しかもスーツに特化してお送りします。
対象としているのはスーツを着て働くビジネスマン。しかもお客さんに会う人や社内のドレスコードが厳しいお堅い企業にお勤めの方です。
個性とオシャレが命な業界人や、服装なんて何でもOKの内勤オンリーの人、制服や作業着でのお仕事の人なんかはこの限りではございませんので悪しからず。
まず大前提として、ビジネスシーンでの服装で大切なことは「相手ありき」ということです。
自分が快適だからとか自分が好きだからとか、俺目線のオシャレは一切不要。
あなたが仕事の席で会うお客さんや上司や同僚が興味を持つのはあなたの生き様や個性ではなく、ビジネス上でどれだけのパフォーマンスをあなたが発揮してくれるかということです。
そもそも他人と関わるということは、マナーでも接遇でもおもてなしでもどんな言葉でもいいですが「相手にいかに自然な形で気持ち良くなってもらうか」ということが根底にあります。
俺目線の独りよがりなオシャレをぶっこむということは、「相手が気分良かろうが悪かろうがどうでもいいと考えている」と表明していることにほかなりません。
相手の感じ方を無視している人間を、ビジネス上で信頼する人はいません。
スーツはあなたの戦闘服です。
戦闘服だから、最小限の装備で最大限の効果を発揮するべきです。
ビジネスを成功させる第一歩として、あなたのスーツ姿を完璧に仕上げましょう。
と言っても、男子のスーツ姿なんて超簡単
なぜなら、欧米の男性のビジネスファッションはとっくに定型化されているから。
参考にすべきは、サミットやG20などの席の各国首脳や、デカいプレスリリースでの企業トップ。
あ、スティーブ・ジョブズは参考にしちゃダメですよ。あれは個性が重要な業界人のカテゴリーに入れてください。あのスタイルを貫きたいなら、まずは世界を変革してからにしましょう。
パターン化されている男性と違って、女性のビジネスファッションは歴史が浅いせいで全然固まっていません。
かっちりしたパンツスーツが流行ったかと思えば、極端にフェミニンに走ったりするし、会議と会食で求められる服装が異なる場合もある。
それで苦労しているオンナからしてみると、男子は制服化されていてせっかくラクチンなのに何故わざわざそこから外れるヤツがいるのか理解ができなさ過ぎてイライラするレベル。
あなたの顧客や上司も内心「なんで敢えてこんな格好をしてるんだ」とイライラしているかもしれませんから、基本を確認しておきましょう。
まずはスーツ
礼服の黒はもちろん用意。
普段着るスーツは、ダークグレーと濃紺だけでいいです。それ以外はNGだと思っていい。
基本的には、色が淡くなればなるほどカジュアル度が増します。
あなたがカジュアル度が高いスーツを着て顧客に会ったら、相手は「ああ、この人は自分を軽んじてるんだな」と感じるはず。高級レストランにビーサンを履いていったら店員さんに嫌われるのと同じことです。
カーキとかベージュとかイカレポンチな色で商談に現れるビジネスマンがいたら、ワタシならその場で椅子を蹴るレベル。
目立つストライプとかが入った生地もダメ。
近づいてよーく見たら織りが凝ってるのがわかる程度のモノにしてください。
シャツは白と薄い水色のみ
どんなシーンでも許される白シャツという便利なアイテムがあるんだから、それ以外を着る意味が分かんない。
白ばっかりだとつまらない気持ちもわかるので、薄い水色は許容。場合によっては薄い黄色や淡いピンク、ごく軽いグレーなんかも似合えばOK。
ただし、カラーシャツを着る日は白シャツを携帯してください。突然の来客や弔事に対応できるようにね。
シャツもスーツと同様目立つ柄はNG。よくよく見るとストライプがうっすらと、くらいが上品です。
あと、シャツの腕まくりもダメです。
なんでだよー女子は腕まくりする男子にきゅんきゅんするんじゃないのかよーと勘違いしているあなた。
アレは普段かっちりシャツを着ている人が、どうしようもない場面でようやく腕まくりをするから萌えるのであって、365日腕をまくってる人には「汚い腕毛を見せるなよ」としか思ってないから要注意。
女子の谷間がチラッと見えるからドキッとするのであって、常に乳モロ出しではつまんないのと同じです。
まくってばかりいるとシャツが傷むし、いいことないです。
暑くて耐えられない人は素直に半袖シャツを着てください。
ネクタイも限定するよ
ごくごく細かい柄のネイビー、これまた細かい柄のグレーやシルバー、自分に似合う明るい色(赤とか黄とか似合う勝負色)の3本でOK。
とっかえひっかえしたい人も、もうあと2本持っておけば一週間毎日違うネクタイを締められます。それで充分な気がする。
間違っても妙に派手なペイズリー柄みたいなふざけたネクタイは締めないでください。
飲み屋でねーちゃんがべったり近づいて「アラ、この柄って実はエルメスなのね」くらいがちょうどいい。
ネクタイを買うときは、ぜひエルメスかブルガリで。
生地の張りが群を抜いて素晴らしいです。3~5本の少数精鋭で回すなら頑丈なモノを選んでおいた方が長持ちします。
そのうえ発色がとても美しいし、エルメスはデザインの遊び心も満載です。
そして、ネクタイ選びのときは女性に任せてください。
似合う似合わないを忌憚なく言ってくれるパートナーと買いに行く。そんな人いないっつーなら美人の店員さんがいる店を使いましょう。
男性より女性の方が色に対する感受性は高いので(「なんだこのダサい配色」と思う資料を作るのは大抵男性。先天的に色弱になりやすいし、これはもう体質だと思うしかない)、あなたの顔色に映えるモノを選んでくれるはずです。
あ。礼装用の白と黒も忘れずにご用意を。
安っぽい生地だとみっともないのでいいヤツを買ってくださいね。
靴も1種類でよし
黒のストレートチップの紐靴。メダリオンはなし。以上。
慶事から弔事まで全場面対応可能の万能アイテムです。
茶色の靴なんか絶対に履かないでください。
あれはイギリスの田舎のオッサンが履くもので、間違ってもビジネスで履くものではないです。
1足だけを履いていると臭くなるので、2~3足用意して順番に回していきましょう。
といろいろ書き散らしてみましたが、その根底にあるのは「男子のビジネスウェアってミニマムでいいよなー!」という羨望です。妬みです。嫉みです。僻みです。
なんというか、様式美とでもいいましょうか、着物のオシャレに近いものがありますよね。限られた型の中でいかに魅力的に見せるかという。だからこそセンスの有無が露呈しちゃうんだけど。
体型が変わらなければ10年使えるんだから、スーツはちゃんとオーダーしましょうね~。
スポーツジムはやはり効果あり。でも、もっと効果が出るのは。
女子のワードローブはこちらをご参照くだされ。
40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【初冬編】
40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【真冬編】
40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【春編】
40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【初夏~夏編】
40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【晩夏~秋編】
40代オトナ女子のワードローブ 総集編!
4 thoughts on “【女子目線】デキるビジネスマンのスーツは○○だけ!”