オンナ40代、服や靴の捨てどきルール

リクエストを頂いたので、服や靴、バッグをどんなタイミングで処分しているかという捨てどきルールについて書いてみようと思います。

ワタシが「この服・靴・鞄はまだまだイケる」と思う基準は何かと考えてみると、「ホテルのラウンジや劇場のロビーで『ふふふ、今日のワタシ綺麗』と気分が上がるかどうか」というところな気がします。

不特定多数の、ちょっとオシャレした人が集まる場所で、胸を張って闊歩できるかどうかという点ですね。
女子会やデートで人と会うときももちろん、ひとりでウロウロするときも「気分上がるわー」とウキウキしながら颯爽と歩けるかというのは大事です。

もっとも、ホテルだの劇場だのといった場所では、「まだ使える服かどうか」というよりTPOの方が大事な気もします。
いくら新品でも全身ユニクロではバーやレストランでいい席に通してもらえるかどうか。…ま、バッグとコートは良いモノだから! とユニクロで突撃するときも多々あるのですが。
とはいえいくらバッグとコートで誤魔化すにしても毛玉だらけのニットでは誤魔化しようがないので、「まだ使えるか」というのも重要かと思われます。

具体的に、どういう状態になると「こりゃもうダメだ」と感じるのか、挙げてみました。

  • ニットのあちこちに毛玉ができている
  • ニットやシャツの襟や肩や袖口が型崩れしている
  • パンツのシルエットが崩れている
  • スカートに取れない皺がついている
  • 生地がヨレッとした雰囲気になっている
  • 淡い色は何となく黄ばみ、濃い色はうっすら色褪せている
  • ブリ男の爪で大穴が空いた

ニットの毛玉は毛玉取りで取りゃいいといえばそうなのですが。

アイロンがけといい、生地の手入れがあまり好きではないので億劫なんですよ…。

あと、お高いカシミヤとかだとそれでも毛玉取りでガーガー取りますけど(ブラシを使うなんて繊細なことはしない)、ユニクロのニットだと「所詮ユニクロだしなー…」と手入れせずに過ごしてしまいます。

そんでユニクロみたいなファストファッションのニットだと、すごい勢いで毛玉ができるんですよね…。
デスクワークでずっと椅子に座っているから背中にボロボロできるし、つい腕組みしちゃうから胸元もスゴいし、バッグを小脇に抱えるから脇もなかなかな状態になる。
まー、値段が値段だから仕方ないね。ワンシーズン使えれば御の字。
ということで、おしゃれ着コースにもせず洗濯機でガンガン洗うので、余計に毛玉まみれになります。

これがドイツやイタリアで買ったカシミヤのニットは全然毛玉ができない。
年に一度目立つ毛玉をちょいと取る程度で、洗濯も手洗いではなく洗濯機でやってしまうけど(さすがにおしゃれ着コースで)首も袖も全然型崩れしないまま、10年くらい着続けています。
ワンシーズンで使い捨ても気楽だけど、頻繁に買い物するのも段々しんどくなってきたし、長い間着られる丈夫さって大事だと思いました。

なので、パンツやスカートに関しては生地の良さを重視しているかもしれません。
歩いたり座ったりしゃがんだりしているとどうしても傷むので、多少のことでは動じないしっかりした、それでいて着心地の良いモノを探してしまいます。
そんなことを言っているから何年もスカートを買い替えられない羽目に陥るわけですが。
参考:5年探し続けて、ようやく黒(っぽい)スカートを買ったぞ!

あとは色!
特に夏物は汗や紫外線ですぐに残念な風合いになるので、色の劣化が目立つ真っ白・真っ黒の服はなるべく避けるようにしています。

  • 修理しようがない傷がついていないか
  • 靴底がすり減って安全に歩けなくなっているかどうか

ピンヒールを履いていた頃は、よくタイルの目地や側溝の蓋に引っ掛けて、ヒールの革をびろーんとさせがちでした。
革が残っていればびろーんとなった部分をびよーんと戻して修理できるけど、革が削れちゃうと中が露出しちゃってどうにもなりませんね。
ヒールだけ違う革に張り替えるという手もありますが、違う革になっちゃうのはデザイン的にイヤな場合もあるので毎度使えないのがネック。
最近はピンヒールを履かない(体力的に履けない…)から目地でびろーんはないとはいえ、ヒールや爪先は雑に扱っていると傷だらけになるので、補修しても「あーあ」という印象になったら処分するようにしています。

いや違うな。
「あーあ」となった靴は雨の日用にして、中敷から何から何まで「もうダメだ!」となってから捨てています。
最近は晴雨兼用のパンプスも充実してきたので、雨の日用に格下げするという機会もだいぶ減りましたが。
参考:[レインシューズ]銀座かねまつのAQUA BELL(アクアベル)がスゴい!

靴底については、かなりしつこく貼り替えて補修します。
そもそも靴底がつるんとした革の場合、おろす前にゴム底を貼ってもらってしまう。
んで溝が消えるまで履き倒し、消えたら貼り替えて、と繰り返します。
スニーカーの場合は、革靴のように数万円とか十数万円とかのモノを買ったりしないので、底がツルツルしてきたら買い替えます。

バッグ

バッグは、ハンドルや角が擦れて残念なことになったら処分します。

…というつもりでいるのですが、バッグに関しては偏愛が過ぎるので残念なカンジになっても捨てられないモノがいくつかあります。
参考:バッグ好きのバッグコレクション大公開!

高いヤツはそりゃまあ捨てづらいけど、それより処分しにくいのはレア度が高かったり次のモノが見つからない場合ですね。
フェンディみたいに毎シーズンデザインが変わると「気に入っているのに二度と買えない」みたいなことになり、毛が剥げてくったりしたマンマバケットも20年くらい使い続けています。
あと、赤のハンドバッグは安かったけど処分できない。そろそろ傷や擦れが目立つので買い替えたいのですが、赤って難しくて好みの色の革のバッグが全然見つからないのです。

ヨーロッパのTPOに賭ける情熱の思い出

ということで、「こんな傷みの目立つ格好でオペラを観に行ったら恥ずかしいわ」と思っちゃうアイテムは捨てどきかな…という目安にしています。
以前は仕事帰りに急に飲み会やデートなんてこともあり、職場でもパリッとした格好を心がけていました。
近年はこんなご時世でもあるし、ブリ男を置いて急にお出掛けはノーサンキューだし、ということで出社する日も割と油断した服装です。多少ヨレッとしていても着心地の良さが優先ですね。
そんなことを言っていると、ふとしたときにニットの毛玉に気づいて「おばさんがみっともない格好してどうするのよー!」と蒼ざめるときも多々あります。

 

なぜワタシがレストランだの劇場だのを気にするかというと、そういう場面で「あー、やっちゃった」という経験があるからです。

若い頃は高い店に行くお金もなかったのであまり気にしていなかったのですが、社会人になってカネに物言わせて有名レストランや高級ブティックに突撃するようになると「あれっ」と感じる扱いを受ける場面がありました。
いかにも旅行者な格好で行く店じゃなかったよね。と反省し、ドレスアップして突撃してもヨーロッパではアジア人は雑に扱われがちなので、やっぱり「あれっ」となりやすい。
では日本国内なら安心かというとそうでもなく、東京の某ホテルのラウンジへカジュアルな格好で行っちゃったときにぞんざいに扱われたので油断なりません。
ぞんざいな扱いを受けるとやはりイラッとするものですから、はじめからパリッとした格好をして「アンタ達の格に合わせてやったわよー!」と胸を張ってドヤ顔しとくのが精神衛生上よろしいです。

劇場に関しては、カジュアルなミュージカルとかだと気にしないのですが、オペラとかバレエとか有名オケのコンサートとかだと張り切ってしまいます。

ヨーロッパを旅すると音楽に親しむハードルがものすごく低くて、夏は公園で野外オペラ、ホリデーシーズンは教会で音大生がコンサート、なんてカンジにあれこれ楽しめます。
そういう安くて気楽なイベントも楽しいけど、やはり本場ならキラキラした劇場でオペラを観たい!
と、その都市一番の劇場に行ってみると、まー皆さん華やかな格好でビックリするんですよ。
マダムはシックなカクテルドレス。お子ちゃまレディーはふわふわしたワンピース。男性は蝶ネクタイ率も高い。ジーンズを履いた若者が蝶ネクタイを買う風景なんて日本じゃ見ないもんなあ。文化の違いを感じます。

んで、真冬に背中がぱっくり開いたドレスなんて寒くないんだろうか…。と、カシミヤのタートルネックにアグのブーツで劇場に来てしまったワタシは心配するわけですよ。
この格好でも「暑くて仕方ない」ってくらい暖房が効いているわけでもなく、やはり白人の耐寒性能は桁違い…雪が降っていても背中ガバ開きドレス…と感心していたのです。
しかしさすがに雪のヨーロッパは白人にも寒いらしく、舞台がはねた後は皆さんクロークから毛皮のコートだの分厚いセーターだのを受け取って、お子ちゃまレディーはロビーで一生懸命極厚タイツを履いていたのでした。

ヨーロッパの劇場のクロークってなんであんなにデカいんだろう。
と不思議だったのですが、真冬のオペラでその謎が解けて得心が行ったのです。
日本じゃせいぜいコートを預けるくらいだからなあ。寒いときはロビーで着替えレベルに着込んでまで、劇場内ではドレスアップをするという文化と根性に感心したのでした。

そういう文化で育ってきた芸術なのだから、こちらもそれを尊重して綺麗にしよう。
と思うのですが、さすがに日本だとドレスで観劇する人もなかなかいないので、せいぜいワンピースやジャケットでお茶を濁しています。
コロナと円安が落ち着いたら、またヨーロッパの劇場に遊びに行きたいものです。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

4 thoughts on “オンナ40代、服や靴の捨てどきルール”

  1. 捨て時は難しいですよね。
    好きで買ったものだけに思い入れもあると、くたびれてもしぶとく残してしまったり…
    ファストファッションのものは、旬が終わった感あるとサッサと捨てられるんですけどね。
    洋服はそれでもそこそこ捨てますが、食器とか、本当に断腸の思いです。
    今だとクリスマスグッズは旅先の思い出に買ったりしたので尚更です。
    年末に向けて、せめてクローゼットだけはスッキリさせたいです。

    1. yumiサマ
      食器は派手に割れない限り使えちゃいますもんね~。
      だからあまり増やさないように…と思ってもちょこちょこ増えて、食器棚がえらいことに。

      服は確かにファストファッションのものは「今シーズン使えればいいや」で買っているので、処分は気楽ですね。
      最近困るのは、ド定番のアイテムでそこそこの品質・そこそこの価格というのが見つからなくて、いろいろ妥協してユニクロで当座をしのぐものの、翌シーズンもなくてまた妥協…というのを繰り返していて、あまり気分が上がりません。
      流行もへったくれもないようなアイテムは、ちゃんと作ってきちんとした価格で売ってほしいです。

  2. こんにちは
    この度はリクエストを採用して頂きまして、ありがとうございます。
    とても参考になりました。
    私も、今年中には、色々片付けたいと思います。
    また、過去の美味しい情報も楽しく読んでます。

    1. マロさま
      こちらこそリクエストありがとうございました!
      また何かあれば仰ってください。
      今後ともよろしくお願いします。

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