クローゼットをワークスペースにリフォームする案、工務店から出たプランとは

２軒の工務店にワークスペースが作れるかどうか見積依頼をして数週間。

参考：［リフォーム］我が家のクローゼットにワークスペースを作るのは無理！？

１軒はこれまでもちょこちょこお世話になった工務店Ａ。
もう１軒は、今回初めてコンタクトを取った工務店Ｂ。

先に工務店Ｂから回答がありました。

工務店Ｂのプラン

ワタシの要望の「既存の扉や棚はなるべく活かす」というプランは作りにくそうだったので、それなら女子が「これだ！」と思うやりたい放題プランと両方出してみてよ。と、依頼しました。

出てきたプランはどうだったかというと、女子オススメのやりたい放題プランが全面押しでした。
間取り図はもちろん、パースも壁紙や机の天板を色々変えてヴァリエーション豊富です。

いやまあ、そりゃ壁も床も机もちゃんと選びたいけど、それは後でいいことなのよ。
まずは使い勝手と総費用が重要なんであって。
壁なんかはとりあえず一番高いクラスの金額を突っ込んでおいて、後から調整すりゃいいのよ。

と、大量の壁紙サンプルを持って現れた、目をキラキラさせた女子を見て、おばちゃんは遠い目になりました…。

んで、やりたい放題プランはどんなだったかというと、まあこれならそりゃ使いやすいよねというカンジ。
既存のクローゼットを全部壊し、可動棚入りの扉つき収納を新たに設け、その横に机と飾り棚を入れる。
「おっと…」と思ったのが、クローゼット部屋の扉も外して、引き戸に入れ替えるというプランでした。

元々は、部屋のドアの干渉を嫌ってクローゼットの開口部に袖壁をつけています。

参考：【間取り図】新築マンション設計変更 Before→Afterを大公開！

なんでこんな造りにしたかというと、ワタシがドアを開けっ放しで生活したい・ドアを閉めないと開けられない収納扉なんて絶対イヤというタイプで、設計変更を担当してくれたインテリアコーディネーターさんが壁の位置やらを配慮して苦肉の策でこうしてくれたのです。
袖壁の奥は使用頻度の低いアイロン台や軽いストレッチポール・ヨガマットなんかを入れているので、特に困ってはいませんでした。

しかし工務店Ｂの女子的にはこの袖壁がどうにも気に食わない。
でも、ワタシがドアの干渉は絶対イヤと言い張る。
そこでクローゼット部屋のドアそのものを変えちゃおうぜ！ というアイディアだったらしいです。

うーむ、それは設計変更のときには考えなかったわ。
ドアって高いからなるべく既存のモノを使いたかったんですよね。トイレの開き戸はどうにも邪魔で引き戸にしてもらったけど、あとは開く向きや位置を変えるに留めていました。
それにクローゼット部屋のドアを引き戸に変えると照明のスイッチに干渉するんだけど、それはどうするつもりなんだ、女子よ。

 

さて、肝心の金額です。

このプランでいくと、壊したり廃棄したりするモノが多くなるので工事費が上がります。棚も何もかも作り直しなのでそれも高い。電気やLANもあれこれするのでその費用もかかります。
諭吉が100人とは言わないけど、それに近い金額になりました。
クローゼット部屋にエアコンを設置したら、総額諭吉100人というカンジ。最近届いた椅子も含めたらえらいこっちゃです。

参考：イトーキ vertebra03（バーテブラ03）は腰痛持ちにはありがたいワークチェア！

さすがにそこまでは払えないわあ…。
「ずいぶん高い家具だなあ」くらいの金額だったらやっちゃおうかと思っていたけど、これは無理ですわ。

収納や照明や壁の位置やドアの変更や有償オプションや、諸々突っ込んだ設計変更ってこれと比べるとすごく割安に感じます。
あの頃より建具なんかの価格が上がっているということもありますが、やはり壁を壊すという作業がないって大きいですね。
新築マンションを青田買いする人は「後からリフォームすればいいや」じゃなくて入居前にできる工事は全部やっといた方が得ですよー…と言いたい。
参考：新築マンションの設計変更、ここまでできちゃう！

んで、もうひとつのワタシが要望する「既存の収納や扉を活かす」ヴァージョンは「違う、これじゃない」というプランが出てきました。
これも既存の扉と収納と袖壁を取っ払い、中にどーんと机と飾り棚を入れ、新たな扉を設置するという案。
既存分を全壊しというのはもう一方のプランと同じなので、料金的にはクローゼット部屋のドアを引き戸に変える分と、新規に作る収納棚分くらいしか変わりません。
うーん、明らかに収納が足らなくなってテンションが下がるプランでこの料金か…と思わざるを得ない。というか似たようなカンジで扉を追加するのに、既存の扉を廃棄する意味とは。

ワタシが眉間に皺を寄せていると、女子が不安そうに「やはりお高いですか…？」と訊いてきました。
お高いのはともかく、ワタシが要望する「既存の扉と収納を活かす」プランがどの程度使いづらくていくらくらいになるかがわからないと、何とも言えないかな。
壁紙の種類や机の天板の色をどうするかとかは、その後でいいかな…。

という話をしたら「あっ…」という顔をする女子。
既存のクローゼットを机に改造すると狭いから使いづらいとは自分でもわかっているけど、資料を広げながらPCをパチパチやる仕事ではないからある程度狭いのは構わないんですよね。
という話は最初の現地調査のときに伝えたつもりなんですけどね。
そのうえでパースというより細かい寸法を確認して、どの程度使いづらいか想像したかったんだけどな。

自分のイメージを伝えるって難しいものですね。
設計変更のときは担当のインテリアコーディネーターさんがすごくチャキチャキしていて、ワタシのやりたいことを盛り込んだうえで更にいい案を出してくれたし、照明やカーテンも好きなイメージを伝えたら的確に提案してくれたので、何の苦労もありませんでした。
あれは幸運な事例だったようです。

というわけで、女子には当初お願いした「既存の扉や収納を活かす」プランがどの程度の料金になるか概算を出してもらうことにしました。
後日、女子から既存のクローゼット部分に机と飾り棚だけを入れる場合の見積と簡単な図面が送信されました。
金額は、想像よりちょっとお高いかな…というカンジ。このプランは女子的にはどうもイヤみたいで、図面には「間口が狭いです」と書いてありました。知ってる知ってる。

工務店Ａのプラン

うーん、どうしたものかなあ。と悩んでいると、工務店Ａのお兄さんからも見積と図面が送られてきました。

お兄さんにも「ワタシがやりたい既存の扉と収納を活かすプランと、お兄さんの考える使いやすそうなプラン、両方提案してよ」と伝えたハズなのですが、ワタシの要望プランはありませんでした…。

お兄さんのプランは、既存の扉は残すけど可動棚や枕棚などは全壊しして、机と袖壁の中に可動棚を新設という形です。
このプランだと、今使っているダイニングテーブルより幅が広いデスクが誕生します。

参考：【Artek】アルテックのテーブル82Bがやってきた！

いやいやいやいや、そんなに広いデスクは要らんのよ。
図面を見ると、モニターの横にノートPCが２台並べてありました。
確かにウチにはノートPCが２台あるし、会社貸与のを含めたら３台になると言いましたが。同時に使うことはまずないし、デュアルディスプレイにもせずクラムシェルモードでばっかり仕事しているとも伝えたハズなんですけどね。
紙の資料も広げないし、とにかくモニターが置ける幅さえあればいい、という話はしたつもりなんだけどなあおかしいなあ。

ワタシは幅はあまり心配していなくて、奥行が取れないことへの懸念の方が大きいです。
奥行のないクローゼットをワークスペースにしようとすると、ノートPCにはちょうどいいかもしれないけどモニターを置いたら近過ぎる。スライダーや補助テーブルで何とかしようかな…と悶々としていたわけですが、プロはそれよりも幅！ とにかく幅！ という雰囲気でした。

そしてこのプランだと収納力が格段に落ちます。
今可動棚に入れてある消耗品のストックだの非常時持ち出し用袋だの脚立だのが全部迷子になります。
いくら机やPC周りがスッキリしても、それらが全部床に並べてあるんじゃ意味がなさそう。

工務店Ａの見積は、ちょっと高い家具だわねというカンジです。
ただし、有線LANを引っ張ってくる工事は入っていませんでした。

お兄さん的には「えっ、無線でいいじゃん」という風で乗り気ではない様子でした。
確かに無線でいいんだけど、某アプリでweb通話をするとネットワークがブチブチ切れるんですよ。
通話をしてないときには起こらないし、スマホやタブレットやテレビでブチブチを感じたことはあまりないし、ブチブチはここ数カ月起きるようになった現象だし、多分PCとアプリの問題だとは思うけど有線で繋げば回避できるので線を引っ張ってきたいんですよね。
しかし、ダイニングのルータの位置からクローゼット部屋に線を敷こうとすると、壁に穴開けて～管通して～と大事になるから工期的にも金額的にもどうよ、無線があるのに、ということらしい。

壁の中の穴がどうなっているか、設計図書で電気なんかの配線図も一応確認したけど記憶にはありません。
コピーでももらえばよかったな…。
参考：マンションを買うときに確認しておくべきもの；設計図書

 

というわけで、ワタシが妄想していたプランに難色を示され、かといって「ああ、こっちの方が断然いいわ！」ともならず、これは下手にリフォームしない方がいいかな…という気になっています。
部屋の広さなんて最低限でいいと思っていましたが、こんな変化に対応できるように多少は余分なスペースがないとダメですね。