前回書いた通り、ワークスペース作りを諦めきれていないので、「もう少し広いマンションに買い替えるのもアリ…」という妄想もしています。

もっとも、ワタシが今の部屋を買った数年前は「買い替えちゃおうかなー」という気になる価格だったけど、最近はウチの近所のマンション価格は高騰していて、冗談にも買い替えなんて不可能な状況。
とはいえ妄想するだけならタダなので、ネットで検索したり、ときには見せてもらいに行ったり、というマンション漁り活動は継続しています。
参考:マンションは「欲しい」と思ったときが買い時だ!
これだけマンション価格が上がると新築マンションなんてとても買えないので、チェックするのは中古マンションが自然と増えますね。
新築マンションよりお値打ちとはいえ、中古マンションは中古マンションで難しいものがあります。
まず、築浅物件だと高い。
新築物件と同じくらいか、下手すると新築時の売り出し価格より高値がつけられています。近所の新築マンションはすべてチェックしているので、その辺は抜かりないですよ。
築10年を過ぎると「多少手が届くかなー」という雰囲気になってきますが、それでも高い。
今のエリアに住んで十数年、めぼしいマンションはチェックし続けているので「えー、このマンション15年になるのに全然値段が下がってないじゃん!」となります。
十数年前、近所に「いいなあ」と思うマンションが建って、でも高いし現住物件のローンも残っているしで買えなくて、そのうち中古で安く出てきたら買おうかな…なんて考えていました。そのマンションは一向に値下がりする気配を見せず、今も新築時と大して変わらない価格でしか売りに出ず、買えないままです。
それでも思い切って買うことを考えてみても、築年数が中途半端に経っている物件は内装や設備がビミョーです。
給湯器や浴室を取り替えたい。床や壁も貼り替えたい。ドアなんかの建具も趣味じゃないんだよねー。収納も使いづらそうだから作り変えたいしー。
とかやっているとフルリフォームになって、えらく高くつきそうです。そんなことをやっていたら新築マンションを買うのと変わらなくなってしまう。
それならいっそ築30年とか40年とかの古くて安いマンションを買って、内装に資金を集中させれば。
という考えも浮かんでくるのですが、古いマンションは古いマンションでやっぱり不満はあるんですよね。サッシの防音性・断熱性が足りないだの、宅配ボックスがないだの、耐震性が不安だの。
古いマンションの方が立地はいいことはいいのですが。
そういえば、前のマンションを買ったときに新築と中古をどっちにするか悩んで、中古の方がいろいろ考える要素が多いので新築にしたのを思い出しました。
参考:新築マンションを買うか、中古マンションを買うか、決め手はコレだ!
それでも「いいな」と思った中古マンションを見に行くと、物件とは無関係なところでテンションが下がる場合があります。
何かというと、居住中の部屋を見せてもらうと、生活感が溢れていてイヤになっちゃうんですね。
図面では充分そうな広さに見えたウォークインクローゼットに、服や布団がパンパンに詰まっている様子とか。
水垢の残ったシンクによれっとしたスポンジが置いてあるとか。
洗面所に掛かっているタオルが古いとか、シューズクローゼットに汚い靴が押し込まれているとか、浴室にシャンプーも洗剤も一緒くたに並んでいるとか。
そういうのは引越後にはぜーんぶなくなって、掃除もすればキレイになるとわかっていても、「ここに住んで楽しいんだろうか…」という気分になってしまいます。
自分だって自宅が完璧に掃除してあるかというとそうでもないし、収納扉の中は雑然としているし、ブリ男のオモチャがそこら中に転がっているし、という部屋で生活しているくせに。やはり新居というものには「夢」を抱いてしまいがちですね。
なので普通はホームステージングで内装を素敵に演出して、お客さんをその気にさせるという手段を使います。
参考:ホームステージングとは何か
ま、でも居住中の物件ではホームステージングにも限界はありますよね。
生活しているんだからね。生活感が出るのは当たり前。
と考えていました。
ところが、先日見に行った中古マンションで、その考えが改まりました。
ネットで写真を見たとき、素敵な家具が並んでいたので「ずいぶん気合の入ったホームステージングだな」と思っていたのです。
現地に行って、まずシューズインクローゼットを見ると、棚に使用感満載の靴がズラッと並んでいました。
戸惑って営業マンに「あれ、ここって今お住まいの物件なんですか…」と訊くと、セカンドハウス的な使い方をされているので常時居るわけじゃないけど住める状態にはなっているという部屋でした。
完全に退去後の部屋を見るつもりでいたのに、他人が使っている部屋を、しかも家主抜きで覗くことになってドキドキです。
ドキドキしながらリビングに入ると、写真通りの、いや想像以上の素敵な部屋でした。
オーダー家具と思われる部屋にピッタリのスッキリした棚に、和やエスニックが混ざったテイストのテーブルやソファや飾り棚。壁のアートや飾られた小物もオシャレで、アットホームなホテルやレストランみたいな雰囲気です。
キッチンを見るとビルトインオーブンレンジがあってテンションアップ! これ、オプションで設置すると高いんだよねえ!
食器棚には作家物と思われる味のあるカップや茶道具が並んでいて面白い。
窓辺に置かれた大きなウンベラータも素敵だし、狭いベランダにもちゃんとタイルを敷いて小さな観葉植物を飾ってあるのもいい。
洗面所と浴室は「ホントに使っているの?」というくらいキレイな状態でした。
かといって生活感がないわけではなく、掃除道具や服を収納してあるクローゼット内は雑多な雰囲気でした。しかし部屋の雰囲気がいいので「趣味のいい人も生活感は出るんだな」と微笑ましいというか、ホッとしたくらいです。
床や建具の色と質感が好みということもあって、余計にテンションが上がりました。
居住中の物件を見て「わあ、この部屋に住めたら素敵だなあ!」と思ったのは初めてかもしれません。
リビングのオーダー家具やキッチンのデッドスペースに入れた収納棚、シンプルなカーテンなど、もし次の住居に合わなくて不要ということであれば、そのまま売ってほしいな。そんなことを思ったのも初めてです。
これで手の届く価格だったら「か、買います!」となったかもしれません。
そう、高くて買えないとわかっていながら見に行った物件でした。とほほ。
家族や友人の家ならともかく、顔も知らない赤の他人の部屋を見て「この部屋に住みたい」と思えるほど素敵だと思うことはなかなかないので、面白い体験になりました。
こういう部屋なら居住中に売りに出しても印象を損なうことなく、いや好印象になるという、ホームステージングのお手本のような部屋でした。
ワタシの部屋もそんな雰囲気にできるといいけど、ブリ男のオモチャ代わりにティッシュの空き箱が床に置いてあったりするからなあ。
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