相も変わらず、近所で気になる中古マンションが出たら見に行ってしまいます。
最近は古いマンションが多いですね。ワタシの財力で買えるのは古い物件しかなくて…。
今回も築40年と、古い部屋でした。
古い部屋ですがリノベーション済みで、写真を見る限りではオシャレな雰囲気です。
某大手デベロッパーの高級マンションシリーズで、高級住宅地にあるマンションですから住み心地はいいのかもしれん。と思って、内見を申し込んだのでした。
しかし、運の悪いことに内見当日は猛暑日。
午前中から30℃に迫ろうかという気温で、アスファルトの舗道を歩くと体感的には体温超えの暑さです。
不動産屋さんからは「営業所に来ていただければ、物件までお送りしますよ～」と言われていたのですが、物件は自宅から徒歩圏内で、営業所の方がよっぽど遠かったのでお断りしていたのでした。
当日はついでに朝食を食べに行ったりブリ男の動物病院に薬を取りに行ったりなんかしてちょっと遠回りしたものですから、余計に暑い。マンション前に着いたときには汗だっくだくでした。
待ち合わせの時間の少し前に着いて、しばらく風抜けのイマイチなエントランス前で待っていたところ、営業マンはなかなか現れません。
なんか…最近は待たされるパターンが多いな…。最近の不動産市場のトレンドなのか…？
参考：築四十余年のマンション、住人のクセが強過ぎるかも…？
と、たかだか数キロメートルのウォーキングでも暑さに耐えかねて買った水をごくごく飲みながら待つと、時間ちょうどにマンションの中から営業マンが現れました。
古いマンションは、オートロック機能がついていないことが多いです。
しかし、さすが高級マンション、この物件はついていました。
いまどきの「鍵を持っていればハンズフリーでエントランスに入れます」みたいな鍵ではないですが、ちょっと安心感があります。
その代わりといっては何ですが宅配ボックスはナシ。ブリ男グッズを通販に頼っているワタシには、少々残念です。
今回の部屋は70平米ちょっとの広さでした。
80平米の部屋だと間取りにもよりますが広過ぎると感じることもあるので、62平米の今の部屋より少し広い場所に住み替えたいなーと思っているワタシにはぴったりの広さです。
２ＬＤＫに広めのクローゼットやパントリーがあって、生活スタイルにも合致しそう。
何より！
ペット可なんですよ！
古い物件では珍しいので、これは嬉しい！
しかも、ブリ男のかかりつけの動物病院から近いので（今のマンションも10分歩くかどうかという距離だけど）、今後のことを考えると立地もありがたいです。
が、部屋の中を見るとブリ男と暮らすには工夫が要るなあ…と思いました。
その部屋は、高級マンションの割には価格はかなりお安めです。フルリノベーションした後でこの値段？ というくらい安い。
なんでも、リノベーションのモデルルームとして使用していた部屋らしいです。
そういえば、前に見に行った部屋もモデルルームの払い下げで割安でした。
即入居可で、シャレオツな部屋を安く買いたい人は、元モデルルームを狙うのが上策なのかもしれません。
参考：築40年、フルリノベーション済みの中古マンションの共通点#1
そう、モデルルームだからやたらとオシャレです。
その部屋も、タイルや天然石や無垢材が使われていて、壁もビニールクロスなんかいっさいナシの漆喰仕上げ。
オリジナルシステムキッチンには海外製のコンロ・オーブン・食洗機なんかが入ったりして贅沢です。
そして、間取りも個性的。
２ＬＤＫと言いながら室内にトイレ以外のドアはなく、玄関を開けたらワンルームが広がっている、というカンジです。
一応クローゼットに壁はあるけどドアはないし、パントリーも一見壁で囲ってある風に見えて天井がありません。完全オープン棚と変わりゃしない。
ワタシはどちらかというとちまちま部屋を区切られているよりワンルームの方が好きで、今の１ＬＤＫの部屋もトイレ以外のドアは開けっぱなしで生活しています。
なのでこの部屋は「きゃっ、すごく好き（はぁと）」となったことでしょう。そう、数年前までなら。
今はブリ男に玄関の三和土に入ってほしくないから、玄関前にドアが立てられないのはちょっと厳しいな～…と思ってしまいます。
なんとか三和土を囲むように壁とドアを後付けで設置できないものかと現地を見てみたのですが、ほら、何しろおしゃれモデルルームですから、ヘタに手を加えてバランスを崩すとダサくなるんだろうな…というカンジでした。
三和土侵入防止と共に、個室もひとつ欲しいんですよね。ブリ男のケージ代わりに。
そのマンションはクローゼットには後付けでドアをつけられそうでしたが、クローゼット内にはブリ男のトイレや水場は設置しないからケージ代わりにするにはキツいです。
となると、また部屋に大きなケージを置くのか？ このシャレオツな部屋に？ と、考えてしまいました。
参考：【猫のケージ】ウッディーキャットルームの使い心地と理想のケージ
オシャレなすりガラスがはまったインナーサッシを開けると、日当たりのいいベランダがあります。
低層階しか建てられない住宅街なので、とても明るい。
嗚呼、普段暮らしているビルの谷間のマンションとは大違い。人間が人間らしく住むには、これくらいの明るさ・静けさがいいのかもしれない…。
と、根っこは田舎者ですから落ち着いた住宅街の雰囲気にうっとりしながら窓を開けると、網戸が閉まり切っていません。
動かそうとしても動かないし、そもそも網が破れて網戸の役割を果たしていない。
古いマンションはこれがなー。サッシをもうちょい柔軟に修理・取り換えできた方がマンションの質は上がるだろうに。と、残念な気分になったのでした。
そして、営業マンに訊ねたところ、パントリーの天井がない理由が判明しました。
その部屋は南向きの中住戸なのですが、北側にエアコンを設置できないらしい。
今どきは中住戸でも共用廊下の端に室外機置場があるけれど、古いマンションにはないんですね。
それで空気の抜けを確保するために、キッチンとパントリーは完全に閉じた空間ではなく、天井のない箱を置く的な設計になっているようです。
パントリーは生活エリアから丸見えにならないからいいといえばいいのですが、閉鎖された空間になっていないとブリ男の毛が入りまくるなあ。
今の扉つきパントリーでも、油断していると米を入れた箱の上にブリ男の毛が積もるんですよ。
オープンなパントリーだと棚の上に乗って遊ぶだろうし、毛まみれになるでしょうね…。
参考：パントリーとお米の話。
ま、ブリ男の毛まみれになる生活は慣れてしまったのである程度許容できます。鍋の蓋に毛が乗っても使う前に洗えばいいのよ。
しかし、オシャレモデルルームはキッチンはともかく、ほかの水回りが使いづらそうでした。
まず、浴室がとても貧弱。
別に高級感溢れるバスルームじゃないとイヤとは思わないし、鏡とか棚とかないスッキリ浴室もいいわよねと思うクチだけど、浴室乾燥機があるのに浴室内に物干し竿が設置されていないのはいただけません。
日当たりがいいベランダだから外干しすりゃいいのかもしれませんが、夜に洗濯することが多いし、日がある時間帯に家にいないことも多いのでね。
そして、洗面台が玄関前に独立して設置されているのはいいんだけど、そこにしかないんですよ。
浴室やトイレの前にあるわけではなく、ただいま手洗い的なオシャレ全振りの、申し訳程度の洗面台しかない。
えっ、この洗面ボウルで顔を洗ったら周りをべちゃべちゃにする自信あるわーってタイプの洗面台で、カウンターとボウルのみの造りです。鏡も収納もない。照明も暗いオシャレペンダントライトだけ。
洗面台の前で化粧したいから、洗面所周りって結構モノが多いんですよね。それらを収納するために部屋の雰囲気を壊さない収納家具を買うとなると、探すのが厄介そうです。
しかも、トイレがタンクレスタイプなんですよ。そして手洗いがついてない。
トイレの後にドアを出るまで手が洗えないってどういうこと。ドアノブを触る前に手を洗いたいのに。
更には洗濯機周りも収納がいっさいなくて、タオルも洗剤もどこに収納したらいいものか、と途方に暮れました。
クローゼットもパントリーも広いから収納自体は難なくできるとは思うのですが、生活動線としてはイマイチです。
と、ブリ男対策はじめ色々手を入れようとするとまあまあお金がかかりそうなのと、オシャレインテリアを損なわないように暮らすのは気を遣いそうなのとで、この物件も見送りました。
あと、今のマンションより駅からちょっと遠くなるんですよ。
検索したときは「これくらいなら許容範囲かな」と思ったんだけど、猛暑日に歩くと「駅からはなるべく近い方がいい…」と考えが変わりますね。
