マンションのトイレが詰まったとき、どうする…!?

ある日の夜。

自宅のトイレで用を足して、いつも通りザーッと流すと、何やら様子がおかしいではないですか。

タンクから流れてきた水がぶわっと便器内に溜まり、その後ちびりちびりと流れている様子。
えっ、やだ、ひょっとしてトイレが詰まった…!?

なぜ詰まったのか、特に変なモノを落としてはいないので、紙を多く流し過ぎてしまったのかもしれません。
それかワタシのウンが巨大だったか…。
いずれにしてもこまめに流すようにしているので、詰まったのにはビックリしました。

実家で十数年間、賃貸住宅には数年間、分譲マンションに十数年間暮らしてきましたが、トイレが詰まって大惨事という経験はありません。
そのため、自宅にラバーカップなぞなく、あったとしても上手く扱える自信がない。
そしてないからといって買いに行くには時間が遅い。こういうときにペーパードライバーだと「深夜まで営業している巨大ホームセンターへ駆け込む」という手段が取れなくてツラいです。
タクシーを使うと割り切ってペーパードライバー生活を選んだのだから、ここはやはりラバーカップを抱えてタクシーに乗るべきか…?

と逡巡しながらいろいろ検索し、重曹とクエン酸を入れて置いてみるなんて方法も出てきたので試したのですが、効果なし。
まごまごしているうちに時間ばかりが過ぎるので、「トイレの詰まり」「業者」などのキーワードで検索してみました。

ここで気になるのが「トイレのトラブルで急いで業者を呼んだらウン十万円も取られたうえに便器破損!」みたいな詐欺情報です。
ググって最初に出てきた業者は絶対呼んじゃダメ…なんて口コミを見たことがあるようなないような…。G○○gleは検索機能を管理しているのなら、悪徳業者を検索結果から撲滅してほしいものだわ。
と心の中で悪態をつきながら、「そういえば、自治体の指定業者ならあまり悪さをできない(悪さをしたら市にチクればいい)と聞いたような…?」と思い出し、それで「名古屋市」「トイレ」「指定」などのキーワードに変えて検索を続けました。
すると「名古屋市指定で絶対安心!」みたいな広告ばっかりズラズラ並び、いーーーっ! となりながら名古屋市水道局の情報に辿りついたのでした。

その中から24時間対応の近所の店を探し、ホームページを見て料金の目星をつけ、口コミを検索し、そして勇気を出して電話をかけたのです。

電話口のスタッフとトイレの状況について話して、料金がこれだけかかるよと説明を受け、それから住所氏名などを伝えました。
すると、向こうが「マンションにお住まいなら、管理会社と提携している業者ならお安く作業するということがあるかもしれませんから、それを確認してからでよろしいのでは」と言うではないですか。

管理会社に連絡するという手は浮かばなかったな!

というのも、アシナガバチにロックオンされたときに管理会社に相談したら、結局「名古屋市に相談してね」というカンジだったので、なんかもうアテにするという頭がなかったのです。
参考:滑り出し窓の欠点! アシナガバチが室内に襲来?

電話口のスタッフにお礼を言って、内心で「悪徳業者かもとドキドキしながら電話してゴメンよー! めっちゃ良心的じゃん!!」と謝り倒し、それから管理会社の緊急窓口(営業時間外だったので)へ電話したのでした。

電話には口調が柔らかなお兄さんが出て、それはさぞお困りでしょうと対応してくれました。
提携の業者とかあるんスか? と訊くと、ではここに連絡してくださいと業者名と電話番号を教えてくれました。業者はよく知らない会社名でしたが、水道関係の業者なんてワタシはどれもよく知らんしな…と社名を検索することもなくまたまた電話。
今度は愛想はないけどしっかりとした受け答えのお姉さんが出て、基本料金となる出張費がいくら、それに加えて作業費や部品費ですよ、てなことを教えてくれました。

この出張費がちょっと高めで、一瞬怯みました。
なんとなーく家電の修理だのハウスクリーニングだのの出張費って大体いくらくらいというイメージがあって、それの1.5倍くらいの金額だったのです。
しかもニコニコ現金払いのみ。

うわ、さっきの良心的な業者に電話をかけ直そうかな。あっちはもう少し安い料金がホームページに載っていたし、カード払いもOKだったし。
とも思いましたが、諸物価高騰を考えるとぼったくりというほどの金額でもないのかもしれないし、そろそろ寝たい時間になってきたし、管理会社に花を持たせる(?)のもたまにはいいんじゃないの、何より面倒くさいし、と、ラバーカップを買いに走るのすら面倒くさがるワタシは「それでお願いします」と言ってしまったのでした。

すぐに作業者の都合がついたようで、数分後に業者から「何時何分から何時何分の間に伺います」とショートメッセージで連絡が入り、その後割とすぐに元気なおじさんがうちのチャイムを鳴らしたのでした。

おじさんとトイレを見ながら今日のいつからこういうカンジになっちゃって〜ではよろしくお願いします〜と話し、リビングに戻ると、ブリ男がめっちゃドキドキしています。
なんだなんだと部屋の中を駆け回り、怖いのでベッドカバーの下に潜ろうとすると慌てているのでベッドに布団に乗るのに失敗し、またトトトトッと走り回り、と落ち着きません。
「ブリさん、ほら潜りなさい」とベッドカバーを持ち上げてやっていると、ドアの向こうのおじさんに呼ばれました。

どうも紙が便器内に詰まっていたようで、真空ポンプか何かで一発で直ったようです。
試しに流してみると無事に普通の挙動になっていました。

あっという間の作業なので追加料金はナシ。そう考えると、作業費が発生する先程の良心的な業者と値段としてはどっこいどっこいなのかもしれません。
多分便器内の詰まりとは思うけど、続くようなら共用部分の配管での詰まりかもしれないし、そうしたら管理会社にまた連絡してください。とおじさんは言い残し、支払いや書類作成などを済ませてササッと去っていったのでした。

こんなに短時間で直るなら何かしらの道具を常備しておいた方がいいのかしら。
と思った出来事でしたが、半世紀近く生きていて「ラバーカップが欲しい!」と思ったのは初めてだしなあ。と躊躇もしています。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

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