今のマンションを買ったとき「60歳を迎えて『老後』をスタートするまで、あと20年か。20年間で老後資金を貯めることができるのかな」なんて考えました。
参考:[FPに訊く!]40代の老後資金の作り方! 保険・投資・個人年金で攻める運用!?
ふと気づくと「あと20年」が「あと15年」になっています。
えーっ、ワタシの5年間どこに溶けていっちゃったの!?
こんなペースで老後資金なんて貯まるのかな…と、久しぶりに証券会社のサイトにログインしたら目が点になりました。
なにこの評価額!
めっちゃ増えてるじゃん!
ワタシの現在の投資の内容は、ほとんどが国内外株式のインデックスファンドの投資信託です。毎月の積立の設定だけして放置しています。
それと、個別銘柄の国内株式をほんのちょっと。
一時期、株価に応じて売買して遊んでいましたが、面倒くさくなって売ってしまいました。今は株主優待目当てのモノだけ残して、これも放置しています。
この個別銘柄の方がコロナショックの影響をもろに受けた業種なので、2020年1~3月にドカーンと下がって「うへー」と思っていました。
んで、精神衛生上いいことないので、そのまま証券会社の口座を覗きもしなかったのです。
2021年に入って「日経平均株価が3万円突破!」というニュースが何度か流れていたのを知らなかったわけではないのですが、忙しかったのでやっぱり放置していました。
ようやく最近になって「こんなに株価が高いんじゃ、積立金額を下げといた方がいいのかな」と久しぶりに証券会社のサイトにログインしたら、評価額がドカンと上がっていてビックリしたんですね。
お金って殖えるんだ……!
という感覚を、この年齢になって初めて味わった気がします。
ワタシの資産遍歴
45年も生きていて「お金が殖えると実感したのは初めて」ってどういうこっちゃねん。
と自分でも不思議に感じたのですが、ここ30年くらいの日経平均株価の推移を眺めてみたら合点がいきました。
バブル全盛期は小学生。
この頃は100円玉を握りしめて駄菓子屋でチョコを買うという経済活動しかしていませんでした。
バブルが崩壊した90年代前半は中高生。
高校生のときに銀行口座と印鑑を親からもらって、大学生になってからはバイト代をそこに入れたりしたけれど、この頃は見る見るうちに金利が下がっていきました。利息なんてほぼゼロじゃん! と文句を言っていたのに、今振り返るとそれでもアレはマシだったと思うと笑えない。
高度経済成長期~バブル時代を知っている親が「定期預金を10年放っておけば倍になったときもあった」と話しても、ファンタジーにしか聞こえません。
氷河期真っ盛りに就職。
日経平均株価を振り返ってみると、バブル崩壊直後の下がり幅はまだ可愛いものだったんですね。ワタシが就職した頃から2003年にかけてずんずん下がって、8千円台にまで落ちている。
ただ、個人的には残業しまくりな働き方をしていた時期なので、そこまで景気の悪さを実感していませんでした。
2003年の8千円割れを底に、日経平均株価は少しずつ回復していきます。
この頃は投資をちょびっと覚えて、国内外の株式やMMF、投資信託やREITなど、いろんな商品を少しずつ買って遊んでいました。
数年間働いた程度のお年頃ではまだ資金もなく、利益が出ても「殖えた」という感覚ではなかったですね。銀行口座に入れておくよりマシな程度、みたいなカンジで。
それが2008年のリーマンショックで軒並み評価額急降下です。
一部は損切りしたものの、ほとんどはモタモタしているうちに動かしようがなくなって塩漬けにしていました。
今思い返すと、2008年にいろいろ買いまくっていたら今頃大笑いだったのになー!
ま、でも言っても仕方ない「たられば」ですね。買いまくれるほどの現金なんて持っていなかったですし。持っていたとしても、少ない資産が目減りする恐怖を味わった後で投資する気になれたかどうか。
2000年代に買った商品は、結局2010年代前半に全部売り払い、前のマンションの完済資金や今のマンションの購入資金に化けました。
塩漬けしていた商品は最終的にはプラスになったものの、2008~2011年の株価低迷を経た後ですから利益は微々たるものですね。それでも「世界的な恐慌状態だったのに、何年かかけて戻るものなんだな」と実感した経験は大きかったと思います。それがなければ投資なんて二度とやらなかったかも。
しばらく証券会社の口座は空っぽだったのが、前のマンションを売ったお金を軍資金にして投資を再開したのが2017年。
10年ぶりに個別銘柄の売買なぞやって遊んでみたものの面倒になって、ワタシには投資信託放置が向いているわーと実感し、現在に至る。
というカンジです。
要は、自分で稼げる年頃には預金金利はゴミみたいになっており、投資を始めてあれこれ試していたところにリーマンショックで冷や水を浴びせられ、景気のいい時期には投資活動をしておらず、と、タイミング的に資産が殖える感覚を味わえずに過ごしていたのです。
それが2020~2021年のコロナショックの反動で評価額+20~30パーセントなんて数字を初めて見て、「お金が殖えるって都市伝説じゃなかったのね!」と驚嘆したという次第。
もっとも、利益確定させたわけでもなく、あくまでも現時点の含み益でしかないのですが。
でもねえ、元本割れにビクビクしていた時期のことを思うと感慨深いのですよ。
投資は種銭がなければ殖えようがない
今回生まれて初めて「お金殖えたじゃん!」と思えたのは、一番の理由はコロナショックの反動による世界的な株高ですが、それに加えてワタシの投資金額が以前より上がったのも大きいです。
何しろ初めて株を買った頃は、一生懸命貯金した中から数万~数十万円を使うのが関の山でしたからね。
それが今は前のマンションを売ったお金が投資の種銭になっているので規模が違う。
5万円が5パーセント殖えても「ちょっといいランチ食べちゃおうかな」で終わるけど、500万円が525万円になったら「何を買おう…!」と結構ときめく金額になります(そこで再投資に回すことに喜びを見出さないのが貧乏人の思考)。
損しても勉強代だったと割り切れる範囲で投資をするのも大事。
でも、本気で殖やすなら大きく投資をすることも重要。
と、改めて思いました。
今のワタシの種銭は純然たる余剰資金というわけではなく、ゆくゆくは住宅ローン返済に回すためのお金です。
5年後に使うのか20年後に使うのか決めてないから今は遊んでいるというだけ。
なのでできれば元本割れは避けたい。遊んでいる間に寝かせておいても仕方ないから投資に回しているけれど、市場がドカンと悪化したときのことを考えると一気に投資に回すのは怖くて、毎月の積立という形で少しずつ動かしていました。
でも、こうやって数年間で(というかこの1年足らずで)ドンと殖える様子を見ると「いいぞいいぞ、もっとブッこめ!」という良からぬ考えが頭をよぎりますね。
いやいや、今の状態が異常なんですよ。無難な投資信託なんて最終的には+5パーセントにもなれば御の字ですよ。どーんとブッこんで、住宅ローン返済のタイミングに元本割れでもしていたらリカバリーが大変ですよ。ブッこんだ金額が大きくなればなるほど、失敗したときにワタシの給与所得ではリカバリーできませんよ…。
と言い聞かせて、妙な動きをしないように自分を牽制しています。
人生に一度は思い切ってレバレッジを
ワタシの投資ポリシーは「銀行の普通口座に入れておくよりマシなら勝ち」です。
稼ぎが少なく、生活も人生もこじんまりとしているんだもの。ローリスクローリターンで充分です。
そんなワタシにとって人生最大の投資は、今考えてみると1軒目のマンション購入でした。
ろくに貯金もない、勤続年数数年間の20代女子が、数千万円の借金をして不動産投資をしたわけですからね!
当時の資産のポートフォリオを思い返すと、不動産に偏っているし負債もたっぷりあるしで酷い有様でした。今そんな資産配分にしろと言われても恐ろしくてできません。若いって素晴らしいなあ。
そして、名古屋のマンション価格が下がっていたときに購入できたのは幸運でした。
10年後に購入価格とあまり変わらない金額で売れたのですから、諸費用や管理費・税金、それにローン返済期間の利息だけで10年間そこに住んでいたようなものです。
住宅ローンは確かに借金ではあるけれど、ワタシみたいに資産のない勤め人が比較的健全にレバレッジを利かせるには使わない手はないのではないか、なんてことを思いました。
ただこれも「安いときに欲しいと思う部屋が買えた」という運の要素が大きいのも確か。
結局、資産運用は運に依るということでしょうか。
参考:マンション購入を考える人へ ~後悔しない住まいを買う方法~
「運良く」この1年でお金が殖えたという感覚を味わえて、リーマンショックの頃の苦手意識を多少なりとも拭えたのはいい経験でした。
基本的に悲観的だしリスクばっかり考えちゃう人間ですが、だからこそたまには「いえーい!」という気分になるのも大事ですね。
60歳になるまであと15年、その間に株暴落なんて事象は幾度もあるでしょうけれど「生きてりゃ悪いことばかりでもないさ」と信じて、粛々と老後資金作りを進めようと思いました。
参考:「収入<支出+貯蓄」という老後資金の貯め方で本当に破綻しないのか?

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