前日の晩は、マッターホルンの頂上に常に雲がかかっているような状態でした。
これ以上悪くなりませんように…と祈るような気持ちで早朝起きてベランダに出ると、雲はほとんどないようです。これはなかなかいいかも。
列車の発車まで少し時間があったので街中へ出て、朝焼けでピンクに輝くマッターホルンを眺めました。
最初は頂上だけがピンク色だったのが、すぐにその範囲が拡大。
あっという間に全体がピンクに包まれる、キュートなマッターホルンになりました。
早朝、天気がいいときにだけ見られる絶景です。神様ありがとー!
ゴルナーグラート登山鉄道に乗り込む頃には朝焼けがおさまって、真っ白なマッターホルンに変身していました。
さて、なぜこんなに早起きしたかというと、ゴルナーグラート展望台からのマッターホルンは、朝10時頃までが美しいらしいのです。順光になるからね。
なので始発列車から観光客でいっぱいでした。
これが頂上のゴルナーグラート駅からのマッターホルン。
ツェルマットからとは角度が違います。これぞマッターホルンってカンジ。
雲ひとつない晴天になりました! 神様ありがとー!
これが展望台からの風景。
ホテルなんかの施設がどうしても入ってしまうので、ちょいと残念。
マッターホルン以外にも、モンテローザやグレンツェ氷河などが見られます。でも、朝イチだとモンテローザは逆光でよくわかんなかった。
ゴルナーグラート展望台は標高が3,000mを超えるので、寒いです。フリースやタイツなど防寒具は必携。
この日は天気が良くて風がなかったからまだ良かったけど、それでも手袋なしだとカメラが冷えてツラくなります。
そして空気が薄いので、しんどい…。
駅から展望台までの5分で息が上がるし、軽く頭痛もしてくる。おまけに身体が冷えるので長時間は居られませんでした。小一時間ほどでさっさと撤退です。
雪山とゴルナーグラート登山列車。鉄子にはたまらんです。
帰りはツェルマットまで下らずに、ゴルナーグラートから1駅下のローテンボーデンで途中下車します。
登山列車はどの切符も有効日なら途中乗車下車OK。なので気が向いた駅で降りて、ハイキングコースを歩いて、疲れたらまた列車に乗るという楽しみ方ができます。
ローテンボーデンまで来ると標高がだいぶ下がるので、フリースや手袋は要らなくなります。シャツ+ヤッケくらい。歩いていると暑くなって、シャツ1枚でもOKでした。
この辺りはガレ場でした。険しい坂はほとんどないけど、タウンユースのスニーカーじゃなくてトレッキングシューズの方が安心。
さて、今回どうしてこのルートを選んだかというと、これが見たかったからです。
逆さマッターホルン!
風がないので湖に映るマッターホルンもキレイ。絵に描いたような風景を見られました。
お天気に恵まれて、ホントよかった。
池から離れると、ゆるやかな山道が続きます。
だんだんマッターホルンが遠くなる。
約1時間くらい歩いたところでリッフェルベルク駅に到着。お手軽なハイキングの割には絶景も見られて、かなり満足度の高いコースでした。
ハイキングコースはるるぶに詳しく載っていて参考になりました。
早朝から活動していたのでお腹がぺこぺこです。駅のレストランでブランチを摂りました。
ソーセージどーん。芋どーん。ドイツっぽいですねえ。
ただでさえ物価が高いスイスなのにさらに山の中ですから、料理はスキー場並みのお値段でした。日本人が多いせいかカレーライスなんかもありましたよ。
でかいソーセージと格闘しているうちに雲が出てきて、マッターホルンの頂上は見えなくなっちゃいました。
やはりマッターホルンの見頃は朝イチのようです。
【スイス旅行の日程】
1日目:セントレア→フランクフルト→ミラノ
2日目:ミラノからルガーノを経由して、ティラーノからベルニナ急行でサンモリッツへ
3日目:氷河特急でツェルマットへ
4日目:ゴルナーグラート展望台でマッターホルンを見て、ハイキング
5日目:列車を乗り継いでグリンデルワルトへ
6日目:ユングフラウヨッホに行ってからハイキング
7日目:ゴールデンパスラインでジュネーブへ
8日目:ジュネーブ→フランクフルト→
9日目:帰国
8 thoughts on “旅ログ ~ゴルナーグラート展望台からマッターホルンを望む~”