ブリ男と暮らし始めてもうすぐ3年。

最初の数カ月は目に入るモノすべてが彼のオモチャで、ブリ男を遊ばせるのは容易いことでした。
それが気づくと「遊び<ゴハン」になり、今ではすっかり「ブリ男をいかに遊ばせるか」というのがワタシの人生の重要課題になっています。
食欲大魔神のブリ男にも鉄板オモチャだったカシャぶんスーパーロングは誤飲事件で封印してしまったし。
参考:【猫の誤飲】ブリ男、オモチャを飲んで大ピンチ#1
はー、世の猫飼いはどうやって遊ばせているんでしょうねえ…。
ところが、先日ブリ男の前にイカすオモチャが現れました。
先日ルイ・ヴィトンで財布を買ったときに箱にかかっていたリボンです。

参考:【ルイ・ヴィトン】モノグラム・ジャイアントのジッピー・ウォレットで春財布!
ええ、ゴミです。
ブリさん、リボンが好きですね。以前も友人からもらったお菓子の箱のリボンを超気に入っていました。

飽きた様子を見せたらしばらく隠し、半月くらい経ってまた出すと再びブリ男大はしゃぎ、なんて繰り返し、1年くらい使っていました。
ボロボロになってほつれた繊維を飲んでしまいそうな風情になってくるまで使い倒したのです。リボンもここまで使われたら本望でしょう。
ではリボンなら何でもいいかというと、そうでもないんですよね。
コヴァのパネトーネにかかっていたリボンは立派なのでさぞ気に入るかと思いきや、あんまり反応しませんでした。

参考:銀座でイタリアの味を楽しむ! ~COVA(コヴァ)・Venchi(ヴェンキ)~
ゴムが入った輪っか状のリボンとか喜びそうなのにイマイチだし。
リボン状の猫じゃらしも遊ばないわけではないですが、大人になってからは熱狂はしません。ブリ男なりに重さとか艶感とか噛み心地とかこだわりがあるらしいです。
それがヴィトンのリボンはブリ男のハートに直撃したらしく、大はしゃぎします。
リボンを振り回すと前足で捕えようとダンシングし、持ったまま走ればすごい勢いで追いかけて、放り投げると勢いよく跳びかかる。
中でもお気に入りはソファの背もたれでのリボン狩りです。
背もたれの隙間にリボンを仕込んでシュシュッと滑らせると激しくパンチします。一瞬も見逃すまじとデカい目を真っ黒にし、髭が前を向いて口がぷっくら。

まあ! ブリさんったらなんて猫らしいの!
と、デカい生き物はブリ男の狩りの姿をうっとり眺めてしまいます。
最後はリボンを咥えて床に引きずり落し、勝利のドヤ顔。ここまででワンセットです。
狩り終えたブリ男は再びソファの座面に身を潜め、背もたれの隙間でシュシュッと蠢くリボンの出現を待ちます。
あ、はい、やらせていただきます…。
獲物が自分の好きなように動いてくれるって辺りが家猫のお遊びハントというカンジがして可愛いですね。
仔猫の頃、いつもの猫じゃらしに大はしゃぎしていた時代も、ブリ男は勝手に狩りの様式を作り上げていました。
まずブリ男が爪とぎの陰に身を潜める。ワタシが猫じゃらしの羽根を程好い距離の床に放り投げる。それをじわじわとブリ男から離していく。ブリ男は体勢をキュキュッと整え、尻尾の先をピコピコッと揺らし、跳びかかる。
それが終わったら「ふー」と溜息をついて、のっしのっしと歩いて爪とぎ陰のホームポジションに戻る。
これがワンセット。
ワンセットはいいけど、必ずつく溜息は何なのよ…。
最近は、ブリ男様式を延々と繰り返すということはまずやらなくなってしまったのですが、ヴィトンのリボンで見事復活しました。
しかも、朝起きてまずソファに待機。えっ、朝ゴハンはいいの?
夕方のカリカリの後もソファへ。えっ、お風呂のお湯張り見ないの?
ワタシが寝る前のトイレから戻ったら、尻尾をピンと立ててソファへ誘導。えっ、寝る前のおやつじゃないの?
仔猫の頃と違ってワタシが何かしていると「デカい生き物、今遊ぶタイミングじゃないぜ…」という顔して大人しく待っているのですが、ワタシが用事を終えたと見るや否や張り切ってソファに行きます。
そんなにリボン狩りが楽しいのかー!
ブリ男の喜びはお母さんの喜びですよー!
と、延々とリボン狩りに付き合ってあげたいところですが、運悪くデカい生き物は現在年度末の繁忙期真っ只中です。
朝は始発電車で出勤し、帰宅はいつもなら消灯する時間。
ブリさんと遊んであげられる時間がいつもより少ないです。
こんな日は当然シッターさんに来てもらいます。
参考:春のペットシッターさん祭り!
シッターさんもブリ男の遊ばなさっぷりには困っているので「今ブリさん、リボン狩りがブームなんですよ!!」と当然申し送りました。
さぞや大ハッスルするだろうと思いきや、シッターさん相手にはあまりリボンで遊ばなかったそうです。
アイツはシッターさん相手だとゴハンも我儘言うし、一体シッターさんをどういう位置づけの生き物だと思っているんだろう…。
まあ別のオモチャで遊んでいたようですが、リボン狩りのフラストレーションが溜まっていたようで、ワタシが遅い時間に帰宅すると珍しくスリスリしてきて早速ソファに乗っていました。えっ、夜のカリカリは後回し?
ワタシが歯を磨こうと洗面所にいると「うあー」と抗議の声を出す。洗面所から顔を出すと廊下を猛ダッシュしてリビングに戻り、ソファで待機。
仕方ないのでリボン狩りに付き合うと、やめる気配がありません。
「ブリさん、お母さん明日もお仕事だからお風呂に入ってもいいかしら…」と久しぶりに弱音を吐きました…。
仔猫の頃は「えー、ブリさんまだ遊ぶの…」としばしば弱音を吐いたものですが、このテンションが毎日だったからなあ。
デカい生き物はほかにもご用事があるんですのよ、と理解してもらうまで長かった気がしたんですよね。遊ばない成猫になってしまってからは「よく遊ぶ時期は一瞬だったなあ」と懐かしいばかりですが。
とはいえデカい生き物も健康と仕事に影響を及ぼさないように寝ないといけません。
ブリ男の集中力が落ちてきたのを見て「ブリさん、ゴメンね。お母さん今日はもう寝んねするね」と声を掛け、布団に潜り込みました。
仔猫のブリさんは、遊び足りないうちにワタシが寝ると「きゅるるるっ」と文句を言いながらワタシの腹の上を走り回ったものですが、今はぺったぺったと足音を立てながらベッドの周りを歩くだけ。
狸寝入りをしているワタシの顔を覗いてすんすん嗅ぎ、観念して自分も布団の上で丸くなりました。
暖かくなってからは寝るときにあまりくっつかなくなっていたブリさんも、留守番時間が長かった日はワタシの腕に抱きついたり顔をベタベタ触ったりしてきて可愛いです。
淋しい思いをさせてゴメンねー。
もう少ししたらお仕事の時間がいつも通りになるからね。

……その頃にはヴィトンのリボンにもう飽きた、ってならないといいんだけど。なりそうで怖いんですよねえ。
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