猫はエゾ鹿がお好き

むちむち時代は「もうちょっと痩せましょうか…」と獣医師さんに言われたブリさんも、病気になって3.2キログラムまで体重が落ちてしまっています。
デカい生き物の脂肪を分けてあげたい。

エコー検査するからお腹は常にハゲ

幸いなことに、嘔吐直前とかでなければ起きているときはほぼ常に「いいから美味しいモノ寄越せよ!」とオラつく元気と食欲はあります。

がしかし、ヤル気は見せるものの胃腸はそれに追いつかず、食べ残します。

ウェットフードを一度に食べ切れる量は、ピーク時の半分。
いや、初めてウェットフードを食べた頃の、缶詰ひとつを一気にペロリと平らげる健啖っぷりに比べたら、1/4程度に落ち込んでいます。
今はウェットフードに薬を混ぜているので残してもらっちゃ困る。
というわけで、ひと缶を1/3〜1/4に小分けして与えています。

ワタシが在宅している日は昼間にこまめに出してやることもできるけれど、終日出勤の日はそうもいかず、歯痒いところ。

ウェットフードも困っていますが、カリカリも困っています。

動物病院お墨付きの療法食はとっくに飽きて、皿に出すと「うーん、これか」という顔をします。
留守番中、お腹が空けば食べるんですけどね。ワタシがいると「もっと美味しいモノあるだろ!」と、皿にカリカリがたっぷり入った状態でも目をキラキラさせてきます。

仕方ないので、勢いをつけるためにグリニーズだのフリーズドライのササミだのオヤツをまぶしてやると、ときには思惑通り療法食もついでに食べんことはないけど、さほどお腹が空いていないときはオヤツだけ綺麗に拾って食べます。器用だな。

グリニーズばっかり食べるわけにはいきませんよ。
と、仔猫〜成猫時代にお世話になっていたアカナもまぶして、これは療法食よりは喜んで食べるのですが、あまり消化はよろしくないようです。
嘔吐物を見ると、療法食に比べてアカナの消化スピードはゆっくりのご様子。
その分腹持ちがいいんでしょうけど、胃腸の動きが悪い子にたっぷり食べさせるわけにはいかず、これまた香りづけのオヤツ程度にしかあげられません。
ふやかしてやると「これじゃないんだよなあ…」という顔をするので、カリカリと食べたいらしいです。
ウェットフードは喜んで食べるくせに、ふやかしカリカリはダメなのか。仔猫時代の主食だったくせに。

うーん、グリニーズから気を逸らすいい手はないだろうか。

と、キャットフードをあれこれ見ていたらですね。

なんとなく、ふとエゾ鹿のフレークを買ってみる気になりました。

昔、なにかの物産展で買った鹿のジャーキーかなんかを喜んで食べたんですよね。
日頃から鶏とかツナには恬淡としているのに、牛に対しては目の色を変えるし、馬の缶詰とか喉を鳴らしまくるし、大きい陸上動物の方がお好みなのかもしれません。絶対自力で狩れないサイズなのに、なぜなんだ。

届いたエゾ鹿フレークを早速療法食の上にまぶしてやると。

最初は慣れない匂いに困惑していたブリさんですが(デカい人間の鼻には香りはよくわからない…)、恐る恐る舐めてみると「旨い!」となったようでカッと目を見開き、ぶうぶうといいながら勢いよく療法食ごと平らげました。

ありがとう、エゾ鹿……!!

しかし一度エゾ鹿の味を知ってしまったら戻れないようで、療法食だけ皿に出しても「違うし!!」と抗議の視線を向けてくるし、慣れてくると鹿の小さなフレーク片だけを拾って食べるという技量も見せるようになりました。

デカい生き物もお菓子とか嗜好品が大好きだから気持ちはわかるけどさ…。
ゴハンもたくさん食べてちゃんと太っておくれ……。

とはいえ胃腸が悪いながらもギラギラとした食欲を見せつけてくれて、ありがたいなあとしみじみしながら鹿のフレークを砕いています。

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