ブリ男、2歳半になりました。

2歳になったとき、「若くて健康で、今がブリ男の黄金期。しばらくは何の心配もなく、楽しく暮らせるんだろうな」と思いましたが、まさにその通りに過ごしています。
この半年、結膜炎だの皮膚炎だので通院・服薬はあったものの、本猫は至って元気で食欲旺盛。
ステロイドの副作用による下痢でビックリはしましたが、血便を出すことはなく、ウンチの度にヒヤヒヤしていた仔猫時代のことを思うと穏やかな半年間でした。
参考:【猫の病気】あのブリ男が下痢をした!?
こんな風に穏やかに猫生活を楽しめるのは、ブリ男のおかげに他なりません。
実家で犬を飼っていたとき、犬って人間に気を遣う生き物だなあと思いました。
仔犬の頃はともかく成犬になってからは「遊ぼうか!」と綱引き用のロープや噛むとピヨピヨ鳴るボールを見せると、一瞬「そんな気分ではないんだが…」みたいな顔をするのですが「でも人間が遊びたいなら遊ぶよ!」と一応尻尾を振る、みたいなカンジでした。
寝ている真っ最中に帰宅すると、すンごい眠そうな顔で、でも尻尾を振ってぐるぐる回ってくれる、とかね。
猫はそういう生き物ではないし、ワタシに気を遣うとかないんだろうなあ。
なんて思っていましたが、どうしてどうして。ブリ男はなかなかの気遣いを見せてくれます。さすが英国紳士。
ブリ男がやんちゃくれな仔猫の頃は、ブリ男と遊ぶときは手や足を引っ込めるようにしていました。
迂闊な場所に手をついていると、猫じゃらしに夢中になったブリ男が容赦なく手を踏み散らし、傷がつくからです。
それがふと気づくとその習慣はなくなり、床に四つん這いになって迂闊な場所に手を置いたまま猫じゃらしを振るようになっていました。
英国紳士のブリさんは、じゃらし相手に暴れているときでもワタシの手足を踏まないように避けてくれるんですよね。遊んでいる間も冷静というか、仕方ないからデカい生き物の相手をちょっとしてやるぜーみたいなテンションなので避ける余裕があるみたいです。
その代わりといってはなんですが、仔猫の頃はしゃがんでいるワタシの背中を駆け上がってジャンプの踏み台にしたものですが、今はすっかりやらなくなってしまって淋しいです。
自力でテーブルにひょいと乗れる今では、デカい生き物なんぞに乗らなくても事足りてますぅということらしい。
ま、5.5キログラムが突然背中を駆け上がったらダメージがデカいからそれでいいんですが、でも淋しい。
気を遣うといえば、最近はワタシの食事中にウンチをすることがなくなりました。
以前は、ブリ男は自分が食べ終わると食事をしているワタシを見て、「アイツなんか食べてるじゃん! ウンチしたろ!」みたいなカンジでトイレに入りました。
んでワタシがトイレ掃除を始めるとワタシの皿に顔や手を突っ込もうとするので、ブリ男のウンチ中には食事はトレイごとクローゼットへ避難。
トイレ掃除を終えると、麺は伸び味噌汁は冷め、トホホなゴハンになってしまったものでした。
それが今は「まーたデカい生き物なんか食べてるよ…」とつまんなそうな顔をしますが(さっきまで自分もゴハンを食べていたのは棚上げ)、テーブルの上でどっかりと横たわったり、窓から外を観察したり、ひとりで遊んだりしてワタシが食べ終わるのを待っています。
猫が来るとゆっくりゴハンが食べられないのか…と困惑した2年前がウソみたいに、普通に食事ができるようになって感無量。
パスタに手を伸ばそうとしたのも、ピーマンの焼き浸しや唐揚げを皿から狩ったのも、今となっては懐かしい思い出です。
そうそう、2年前といえばブリ男の甘くない甘噛みに悩んでいた時期でした。
参考:仔猫の噛み癖
甘えながらギリッ…ギリッ……とワタシの手や腕を噛むので、常にどっかしらブリ男の牙の痕がついていました。
永久歯に生え変わって落ち着いた辺りから甘噛みをしなくなり、今では親愛の情を表すときにはべろんべろんに舐めてくれます。
ブリ男は撫でられるのが好きではなく、眠くてご機嫌のときには撫でさせるものの、しつこいと尻尾をびたーんと振って抗議します。
大抵は尻尾での抗議で済むのですが、たまにワタシの手を前脚でホールドして噛むフリをすることも。
この「噛むフリ」がとても上手で感心します。
ぐわっと口を開けて「噛んだる!」という顔をするのですが、ワタシの手に歯をちょんと当てるだけなのです。
友人宅の猫が初対面でも撫でさせてくれる子で、調子に乗ってワタシが撫でまくっていたらやはり噛むフリで抗議されました。
ワタシの指を的確にガブッとやった風に見せて、牙は肌に当たらないように避けていたんですよね。さすが猫、一瞬でコントロールできるなんて器用だなあと感心したものです。
今やブリ男も上手に噛むフリをできるくらいの大人になり、これまた感無量です。
歯が触れるかどうかの噛むフリでは当然痛くもなんてもないのですが、その後必ずペロペロしてくれるのもブリ男の優しさを感じます。
気遣いといえば、先日映画を観てワタシが涙をこぼしていたら、ブリ男がとことこと歩いてきてソファの背後に座り、小さな声で「あーん」と鳴きました。
いつもはソファにいるワタシの気を引こうとするときは、突然背もたれに乗って頭をぽくぽく叩いてくることが多いです。
それがワタシが泣いているのを見て「アイツ、いつもと違うくね?」と思ったらしい。人のことをよく見ています。
そんな風に紳士な気遣いを見せてくれるブリ男なので、ワタシもすっかり彼を大人の男扱いしていました。
が、そこはやはり永遠の赤ちゃんのようで、常に冷静沈着というわけではなさそうです。
先日、外出先で「ブリさん、いつも通り寝んねしているかな〜」とカメラを覗いたら、珍しくなーなーと大声で鳴いて部屋の中をウロウロしていました。
ブリ男の鳴き声をカメラで捉えたのは実に2年振り。まだケージでお留守番させているとき、夕方にドアの方を見てなーんと鳴いてワタシを呼び、それを見て胸を痛めたものです。
最近はお留守番もすっかり慣れ、夕方は「アイツまだ帰ってこないぜ…腹減った…」みたいな顔をして待つ様子は見せるものの、大声で鳴いて呼ぶなんてことはまずやらない。
お腹を空かせて昼寝から覚めてみたらデカい生き物がいなくて動揺しただけとは思いますが、大人然としていても淋しいときは淋しいんだなあ…と、これまた胸が苦しくなりました。
相変わらず抱っこ嫌いで甘え下手なブリさんですが、毎晩いつの間にかベッドに上がってワタシと一緒に寝るのは欠かしません。
ポンポンと叩かれるので何かと思いきや、ヘソ天で「さあ撫でるのです!」とワクワク顔をしていたり(3時に…)。
タオルケットを蹴って脚丸出しでワタシが寝ていると、ワタシの腹の上にどっかりと座って「脚太いねえ。踏み甲斐があるねえ」と喉を鳴らしながら眺めていたり。
夜明けに「デカい生き物、まだ寝てるぜ…」と退屈そうにしているブリさんを薄目で観察していると、ワタシの目が開いているのに気づいて「も~、起きてるなら早く言ってよ!」みたいな調子で「なぁん!」と鳴いて立ち上がったり。
毎日可愛い。
顔を合わせる度に「まー、ブリさんは可愛い可愛いだねえ」と声をかけているので、多分自分の名前は「ブリ男」と「可愛い」だと思っています。
そうそう、ブリ男にゴハンを出すときに「お待たせお待たせ~」と声をかけていたら、家事を終えて「お待たせ」と言うと目をキラーンと輝かせるようになりました。
まだまだ言葉を覚えるんだ! と、ちょっと驚きです。
こうやって猫又になっていくんだねえ。
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