[マンション買い替え!?]名古屋のマンションバブルもなかなかえぐい…!

ワタシが住んでいるエリアは、ただいまマンション建築ラッシュです。

マンション

近所を散歩しながら「ああ、いい場所だな。分筆して売ってくれないかしら。そしたら買って戸建てでも建てるのに」と、自分の財力を丸無視して妄想していた土地は、軒並み「マンション建設予定地」の看板が立ちました。
ぐるっと看板を見回すだけでもマンションデベロッパー見本市みたいなことになっていて、ちょっと面白いです。

近所のいい土地に建つマンションを見逃せるハズもなく資料を取り寄せるわけですが、いずれもそこまで広い土地ではないのでちょっと狭いカンジですね。
その中でも「おっ、これは」と思える物件があったので、久しぶりに新築マンションのモデルルームに行ってきました。

新築マンションのモデルルームに行くのは久しぶりです。
参考:【初心者必見】マンションのモデルルーム訪問時の心得

コロナ前は割と無造作に行っていて、もっと言うと前のマンションを買った十数年前は散歩中にモデルルームを見かけたら飛び込みで見学したり、なんてことをしていました。
人気のない館内を案内され、好きな飲み物を選ばせてもらって優雅に茶を啜りながら待つ間、モデルルームの雰囲気を懐かしんでしみじみしていました。

今回の営業マンは若い男子です。
アンケート用紙を見ながら「ご近所に住んでいるということは僕より詳しいですね…」と面喰い、不要そうな説明は一生懸命省きながらもやっぱり立地の利点が喋りのメインになってしまい、やりづらそうでした。
うんうん、ごめんね、ワタシもまさにその立地が良くて十数年前に引っ越してきたのよ。
ほかにはこれといって特徴はなく、大型タワーマンションでもなければ超高級路線でもないし、ブランドデベロッパーということもありません。
が、マンションは立地が命です。
このマンションは「この立地だけで充分売れるだろうな」というカンジなので、営業マンもガツガツし過ぎておらず余裕がありました。
参考:マンション選びの決め手;一番大事なことは何?

んで、久しぶりに新築マンションにありがちな、オシャレに振り過ぎて内容がないプロモーションビデオを観させられました。
あのビデオは何なんでしょうねー。あれを観て「わあ、素敵! 絶対このマンションを買う!」となったことはないのですが。

近所の風景ばかり映るビデオを観た後は、模型とモデルルームの見学です。
一応図面で敷地や外観を見たけれど、模型になるといろいろ気づく点がありますね。
といってもワタシが気になるのは「マンション規模の割にはゴミ置き場小さくない? 大丈夫?」とか、そんなんばっかりだけど…。

肝心のモデルルームはどうだったかというと、素敵でした。
…素敵過ぎて意味わかりませんでした。

というのも、100平米クラスのプレミアム住戸がモデルルームで、しかも間取りを変更しまくり・オプションてんこ盛りで、元の部屋がさっぱり想像つかないのです。
新築マンションのモデルルームに行くようになって20年、モデルルームとはオプションまみれの豪華仕様ということはしっかり理解しているので、見学しながら「あれはオプション、これもオプション」と脳内でオプションを剥がして素の部屋を見るということに慣れています。
が、そんなワタシでもオプションまみれ過ぎてワケわからず、営業マンに「…キッチンはどの部分が標準ですか?」と訊く始末。
そしてオプションを外しても、そもそもプレミアム住戸のワンランク上な仕様だから一般住戸を買う人間にはまったく参考になりません。
キッチンだけでなくバスルームも洗面所も天井高すらそんなカンジでした。

近年は、オプションてんこ盛りのモデルルームじゃイメージしづらいってことで、割と控えめな、せいぜい採用率の高いオプションを入れるだけのモデルルームが多かった印象なんだけどなあ。
マンションによっては最も広い部屋ではなく、ボリュームゾーンの狭めの部屋がモデルルームになっていて、「数字上の平米数は狭そうだけど、実際に見てみるといいカンジよね」と実感できていいなと思ったこともありました。
今回のモデルルームのように、マンション内最高の部屋をゴリゴリに飾り立てるモデルルームというのは前時代的というか、ちょっとセンスないなーと感じてしまったのでした。

これでプレミアム住戸の数が多いタワーマンションならまだわかるんですけどね。
9割以上の世帯がモデルルームの半分の広さの部屋を買うのに、というマンションなので、このモデルルームでいいのか? ってカンジ。
最近は中古マンションや新築戸建てといった一点物の現物を見る機会が多かったので、新築マンションモデルルームの「さっぱり参考にならない感」を久しぶりに味わいました。
参考:ひとり暮らしで戸建てを買う、アリかナシか

一般住戸で参考になりそうなのは、建具や床の見本パネルくらいでした。

新築マンションでは、床や建具が選べます。
参考;[カラーセレクト]新築マンション、建具・床の色はどう選ぶ?

今の部屋を買ったときは「薄い木目・濃い木目・中間の木目」の3択でした。
前の部屋は「薄い木目・濃い木目・真っ白」の、これまた3択。
今回のマンションは「白っぽい木目・やや濃い木目・結構濃い木目・グレー」の4択でした。
……好みの色がないぞ!

今の部屋は、バーチだのメープルだのオークだの明るい木目の家具で揃えています。

ダイニング

これに濃い木の色を合わせると変だし、かといって白過ぎるのも難しそう。
グレーはモダンな雰囲気で人気っつーことで選択肢にあるのでしょうが、ワタシはそこまで好きじゃないんですよね。

洗面台の面材は、鏡面・非鏡面含めてもう少し選択肢があります。が、肝心の床やドアが決まらないので決められない。
そして、キッチンの天板は割とクセの強い石ばかりで「おおぅ…」となりました。
高級感のある大理石調より、汚れがすぐ分かる真っ白・模様ナシが好きなんですよ…。

モデルルームから打合せブースに戻り、設備凡例の入った間取り図を見せてもらいました。

想像と違った場所にコンセントがあったり、腰高窓だと思っていたのが下部がガラスのFix窓だったり、事前に郵送してもらった淡白な間取りでは分からないことが色々あります。
今回のマンションでは、ワタシには珍しくほとんど弄らなくても生活しやすそうな間取りがあったのですが、テレビやLANの端子の位置を変えたりコンセントを追加したりは必要そう。
そういえば、マンションでありがちな「無償でこの間取りに変更できますよ」的なプランはないのか訊いてみると、ほとんどないみたいです。せいぜいスライドウォールが壁とドアになるくらいで。これまた今どき珍しいですね。

 

さて、肝心の価格です。

今回「いいな」と思った部屋は、今の部屋よりちょっと広めです。
今の部屋を買ったときから地価も建材もぐんぐん上がっているので、当時より高額なハズ。
数年前、もう少し広い新築マンションがいくらくらいだったから、今回はこれくらいかな。
と、当たりをつけていました。

が、予想から1,000万円上回っていました…。

たっかー!
そして1,000万円も外すワタシ、見る目なーい!

正直なところ、つけていた当たり程度の金額なら買い替えてもいいかな、なんて考えていました。
無理なく書斎を確保できる間取りで、あまりガチャガチャ弄らなくても収納量も充分確保されていて、眺望はともかく「隣のビルと密接」てなことはなく採光もよさそうで、ワタシの大好物である三方に窓があり、かつ気に入っているエリアにあるという、ワタシ的には良物件なのです。
参考:マンション購入の希望条件【風通し】

が、1,000万円オーバーは無理です………。

ここまで来ると郊外の戸建ての方が断然安いですね。
んじゃ土地か戸建てを探すか…となるのですが、何しろ今のエリアは生活しやすさや地盤など気に入っているので、ここから引っ越してもいいと思えるほどの物件はなかなかないし、あっても高い。
そうなると「ちょっとワークスペースが欲しいだけで、別に今の部屋で生活できないわけじゃないし…」と買い替え意欲がするすると萎みます。

 

いやー、しかし、今の部屋を買ったときも「ずいぶん値上がりしたなあ」と感じたんですよ。こんなに高くなってから買っていいのか? と、ちょっと悶々としていました。
そこから更に上がった今回の価格を見て、あのとき思い切って買っといてよかった…と思いました。
そして、前の部屋の価格と比較すると、今回の部屋は倍以上しているんですよ…。
セキュリティとかの設備がだいぶ違うので単純に比較はできませんが、それを差っ引いても倍にはなっていそうです。
20代のときにマンションを買おうとしても倍の価格なら買えなかったし、数年でローン完済というのも無理だった。
安いときにさっさと買っておいてよかった…と痛切に感じたのでした。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

6 thoughts on “[マンション買い替え!?]名古屋のマンションバブルもなかなかえぐい…!”

  1. こんにちは
    マンション問題、興味深く読ませていただきました。
    私は、転勤族のアラフィフお一人様、今は地方にある実家暮らしです。
    将来は実家の一軒家は維持が難しいので、便利な街に引っ越して賃貸でOK派だったのすが、今のような物価の高騰、インフレを考えると今の段階でマンションを買っておかないと、賃貸家賃が飛んでもないことになってそうと思っています。家賃=住民の民度だと思うので変なことに住みたくないし。でも転勤辞令があれば持て余すしで悩みどころです。
    ノー天気に仕事を辞めたら全国を転々しながら暫く暮らしたいと思ってたのに~。
    35歳を機に一気にマンションを買った友人知人は結局は正解だったよなと思ってます。
    それは今時のマンションの広さに驚愕してるからです。
    2LDK=4.5帖+4帖+8.5帖とか、ええええ!!
    今のマンションってホントに街中だからでしょうけど、この変りぶりにビックリです。

    1. マロンさま
      家賃=住民の民度は、ホントまさにその通りですね。
      そう考えるとあまり安い部屋に住むのもストレスになりそうだし、便利な立地である程度の部屋となると買った方がコスパいいし…。
      ただ、今の不動産価格はエリアによってはバブルっぽい匂いもするから、買っておいて急落する可能性があるとちょっと考えちゃいますよね…。
      せっかく買ってもすぐに人に貸したりするのもちょっと悔しいでしょうし…。

      最近の街中のマンションの狭さは、ゆったり一軒家に慣れている人にとってはなかなか…ですよね。
      ワタシのマンションの周りも、最近の新築マンションで70㎡超の部屋なんてまず見かけないです。
      ワタシはひとり暮らしだから50~60㎡もあれば充分ですが、ファミリーには厳しいですよね~。

  2. りんむさん、ついに3軒目?とドキドキしながら読み進めました笑

    それにしてもここ数年の高騰ぶりは本当にエグいですよね…
    私も同じエリアでの住み替えだったので、モデルルームで価格を聞いた時に驚いたことを覚えています。当時はオリンピック後は値下がりするという噂もあったのでかなり悩みましたが、あの噂は何だったんだろうというくらい上がり続けていますよね。

    そしてりんむさんと同じく若い時に1軒目を買っておいてよかったとしみじみ思っています。あの時は30そこそこでマンションを買うなんて早まったかもと思いましたが、今の価格だったら2LDKの新築マンションなんて絶対買えなかったです…

    1. sakikoサマ
      さすがに3軒目は幻で終わりそうです笑
      そういえばオリンピック後の値下がり予想、ありましたね~…。
      東京は名古屋なんかよりも更にえぐい値上がりっぷりで、今はもう都心で新築マンションなんて庶民にとっては夢のまた夢…。
      ホント、若い内にとりあえず買っておいてよかったです!

  3. おはようございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

    老後、田舎の戸建を捨て駅近マンション。と思ってたけど、大阪の片田舎でもマンションの値段はうなぎ登りですね。

    その癖、大阪市内はホテルにタワマンと建築ラッシュです。バブル彷彿してます。
    もちろん、リフォームの値段も2割り増しとなってますが。
    もう、諦めましたね。駅近マンション。

    1. まだむサマ
      大阪市内も次々といろんなビルが建っていますよね。
      名古屋も古いビルをあちこち建て替えしていて、なんだかずっと工事中のカンジです。
      駅近マンションが高いのはどこも同じですね~~。
      人口減で不動産余りってのはどこ行ったんでしょう。田舎だけ余って都心集中が進むのかな…。

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