今年の夏、本格的な猛暑に突入する少し前、郵便受けに三菱からハガキが届いていました。
なんじゃらほいと思ったら、食洗機の点検のお知らせでした。
そう、マンションに標準で設置されていた食洗機は三菱製。
参考:おひとりさまの食生活と食洗機[要る? 要らない?]
本体に貼ってあるシールに「2024年くらいには点検を云々」という文言が記載されていて、「ずいぶん先の話だわね、HAHAHA!」と笑っていたんですよね。
それがもう2024年とは、笑えない。
単なる点検なら無料か、せいぜい出張費くらいしかかからないかと思ったら、違いました。結構な金額がかかりそうです。
なんでも、2021年に消費生活用製品安全法施行令が改正されて、ビルトイン食洗機は法定点検の対象から外れたため、今回の点検は任意なんですって。そんで任意だから点検する場合はガッツリ料金を取るよ、ということらしい。
うーん、法改正、あと数年あとにしてくれたらよかったのに。
食洗機、前のマンションではオプションだったから入れなかったのですが、今のマンションに引っ越して使い始めてからは、なくてはならない存在になっています。
どれくらいなくてはならないかというと、洗濯機に近いものがあるかもしれません。
今更洗濯板の生活に戻れないように、今更食器手洗いの時代には戻れない。
いや、数年前まで食器や調理器具は手洗いしていたんだから、やれないことはないです。
コンロの炊飯機能に頼りっぱなしで鍋炊飯の火力や時間を忘れてしまい、炊飯のスキルはすっかり失ってしまいましたが、食器を洗う手順くらいは身についています。
参考:【ストウブ ラ・ココット DE GOHAN】コンロとロストテクノロジー
が、食器の手洗いはやりたくないですね。
昔と違って在宅勤務の日もあって、3食自炊の日も珍しくないから尚更です。
ひとり分の食事量だと、調理器具も皿も全部食洗機に放り込んで、洗剤入れてスイッチオン、手洗いするのは包丁だけ、みたいなカンジで済むので凄まじく時短になるのです。
食洗機が壊れたら、洗濯機や冷蔵庫ほど故障即詰みではないかもしれませんが、すぐに修理を頼んでしまう自信があるくらいには困ってしまいます。
参考:まだ5年の洗濯乾燥機が唐突に故障?! 脱水ができない!
そういえば、最近はたまに乾燥っぷりがイマイチなときがあるかもしれない。
変な傾きで入れると水滴が溜まってしまうのはあるあるですが、そんなこともなければぎゅうぎゅうに押し込んでいるわけでもないのに皿に水滴が残っているときもなくはないので、点検してもらうほうがいいのかな。
というわけで、真夏に来てもらうのも申し訳ないので、暑さが一服した頃を見計らって点検を依頼したのでした。
最近は、この手の点検や修理は平日にお願いしてしまいます。在宅勤務ができて、かつ打合せがばかすか入らないような暇そうな日を狙います。
今回も平日で調整しました。
こういうので週末が潰れた昔のことを思うとラクになりました…。
さて、今回はキッチンでガタガタやるので、先日の洗濯機の修理と違ってブリ男にはケージに入ってもらわねばなりません。
参考:1年前に買った日立の洗濯乾燥機に不具合? 部品交換してもらいました
前日の夜に電話で確認のあった訪問時間の5分ほど前、ケージにブランケットを敷いて準備をします。
デカい生き物が怪しげな行動をするので、ベッドでぐーすか寝ていたブリ男は不審そうに頭を上げる。そこを捕獲してケージにイン。
騙し打ちのようにケージに閉じ込められたブリさんは不満そうです。
お決まりの、シーもウンチもないのにトイレに入って砂をざっざと掻いて(そうするとデカい生き物がトイレの様子を見ようとケージの扉を開けたことがあるから)アピールし、それが通用しないとなるとケージの2階で猫っぽい可愛い声で出せ出せと騒ぎ出す。
のですが、この日は訪問時間ピッタリに三菱の人がチャイムを鳴らしたので、ブリさんはいくらも騒げませんでした。
今回の業者さんはおじさんひとり。
食洗機の様子はどうですかー特に目立つ不具合はないですねーそうですかーと確認し、では作業に取りかかりますと言って、黙々とガタガタやり始めました。
ワタシも打合せひとつ入れず、何なら仕事の予定はブロックして「対応不可」としていたので電話ひとつかかってこず、黙々と作業です。
そして、ブリさんも黙々とブランケットの上で香箱を組んでいました。
ブリ男は業者さんによって騒いだり騒がなかったりします。
業者さんがいかにも猫好きな人だと、ワタシではなく業者さんに向かって「出せ出せ」と可愛く鳴いてアピールし、業者さんの目尻を思いっ切り下げさせるのですが、業者さんの様子がよくわかんないと気配を殺しているつもりなのかケージの水皿の奥でじっと固まっています(でも観察はしたいからトイレの階に籠ることはしない)。
この日は後者で、作業中は一言も発しませんでした。
ひょっとしたら業者さん、猫がいるって気づいてないかも…? てくらい静か。
それはないか、部屋の中央にキャットタワーが鎮座しているし…。
さて、1時間ほどで点検が終わって、点検表を渡されました。
中の基盤やら部品やらに変色とか不具合も見られず、どこにも異常はないそうです。
「乾燥がイマイチかなあ」というワタシの思いは勘違いのようで、ちゃんと温風も出るから並べ方の問題じゃね? とのこと。そっか…。
どこにも異常がないと言いつつ、ひとつ不具合もありました。
何かというと、食洗機のレールが全部引き出せなくなっていたそうです。それを修理したとのこと。
えっ、何のこと。と食洗機を引き出してみると、今まで出せなかったところまで出てくるじゃないですか。
奥の方に食器を並べづらくて、暗くてよく見えないから小さいモノを取り出し忘れたりとかもしていたんですよね。
でもそれを不具合とは思ってなくて、こういう仕様だと思っていました。
業者さんの言うには、いつも完全に引き出し切らずに使っているとそこで固着しちゃうんですって。
えー、でもそもそもこの食洗機、全部引き出せたことあったかなあ。
と、入居時にブログにアップした写真を見ると、奥にちゃんと照明が届いているから引き出せていたみたいですね。
いつから引き出せなくなっていたんだろう。全然思い出せません。
業者さんには「(レールはともかく)不具合もないし、キレイだし、よく使っていますか?」と訊かれました。
毎日2〜3回は回していると答えると「ああ、成程」みたいな顔をされたので、たまーに使うよりは日々使う方がいい機械なのかもしれません。
業者さんが帰った後、ブリさんをケージから解き放ってやると、早速キッチンに乗っておじさんの残り香をすんすんしていました。
そんなわけでガバァッと開くようになって、皿を並べるのが劇的にやりやすくなりました。
手探りで奥の方に突っ込んでいたのは何だったんだ。
ただ、一方で困ったこともあります。
がバッと全開すると、通路が狭くなるから乾いた食器を片づけるときにちょっと厄介です。
食洗機に詰めるときはシンクから食洗機へという方向だけなので何も困らないけれど、食洗機からモノを取り出して収納するときは食器棚だのシンク下だの食洗機を挟んで左右に移動する必要があります。
今までの全開できなかった食洗機だと何も困らずスッと通れたけど、全開食洗機の後ろを通るときはちょっと身体の向きを変えなきゃいけなくて面倒になりました。
ひとり暮らしなので今までキッチンの通路が狭いと思ったことはないけれど、この全開食洗機を邪魔だと感じたことで「キッチンの通路幅をしっかり確保しましょうってのはコレかー!」と初めて実感したのでした。
入居して8年でやっとこれを思うって、今まで食洗機を全開させたことがないってことですよね。
一体いつからレールがおかしくなっていたのやら。