年末調整、遂にデジタル化?! そして住宅ローン控除にも終わりの気配が…

まだ汗をだらだらかくような陽気だというのに郵便受けに住宅ローン残高の通知やらが届いて、「?」となった今年の秋。

そうか、もう10月ですね。年末調整の季節ですね…。
と、愕然としました。

毎年10月に入ると「そろそろ色んな通知が届くからうっかり捨てないようにしなきゃ」と意識していたのに、10月でも真夏かってくらい暑いと年末という意識がなくて忘れていました。怖い怖い。
そして10月も末になると、勤務先から年末調整に関する通知が出ました。

数年前、年末調整のシーズン、そろそろ住宅ローンを完済したくなる…! で「ウチの会社、いまだに紙に記入するアナログ方式なんだよ!!」と愚痴りました。
ワタシの勤務先よりはるかに遅れてそうなお役所仕事をしている友人にも「えっ、ウチですら入力はPCでできるのに…」とドン引きされたものです。
あれから数年、ようやく弊社も進化しまして、スマホでポチポチできるようになりました。

二十ン年前、何の保険にも入っていなければ借金もなく、当然扶養家族もいない(今もいないけど)新入社員のあの頃、名前の横にハンコをポンと押すだけが年末調整だったあの時代から見慣れていた用紙とようやくお別れし、スマホでポチポチポチポチ処理していると、感慨深いものがあります。
あの頃はスマホなんてモノなかったからなあ…。ケータイで写真が撮れるだけでキャッキャしてたよ…。技術進化ってスゴいね…。

と、年イチの珍しく字を書かなきゃいけないという作業から解放されしみじみした今年は、もうひとつ衝撃を受けたことがありました。
保管してある住宅借入金等特別控除額の計算明細書を取り出すと、今年と来年の分、残り2枚になっていたのです。

住宅ローン控除を受けている方はご存知ですが、計算明細書は控除を受ける初年に期間分まとめてドサッと届きます。
毎年ちびちび送付されるわけではなく、控除期間が10年なら10枚まとめて届くわけですね。
未来分も一気に送られるわけですから、今年の分の明細書は「平成36年分」となっています。

前のマンションはローン金利が高かったこともあって、控除期間の終了を待たずに全額返済してしまいました。
なので計算明細書は何枚か残して処分したんですよね。
参考:【必読!】住宅ローンを短期間で完済するためには

今回の借金では、少なくとも来年に完済するつもりはないので明細書を使い切ることになりそうですから、これまた非常に感慨深かったのです。
10年間って長いような気がしたけど。何事も終わりは来るものだなあ。

 

今回は金利が低いので「とりあえず控除期間中はビタ一文繰上返済しないもんね〜」精神で借りていたわけですが、お得な期間も終焉を迎えるということで、そろそろ次の動きを真面目に考えるときがやってきました。

ワタシの取れる選択肢としては次のようなモノが考えられます。

  1. 現金確保を第一に、このまま繰上返済もせず粛々と返済する
  2. 多少は利息を減らすために、無理のない範囲で繰上返済をする
  3. 1円も控除されないなら借金の旨みはないわ! と全額返済する

心情的には3で、スパーンと完済してスッキリしたいのはやまやまなのですが、そうすると手元に現金がほとんどないという状態になるのでちょっと怖い気がします。

この「手元に現金がないと怖い」という感覚は加齢と共に増幅していきますね…。若い頃なんて貯蓄らしい貯蓄がなくても仕事がありゃそれでいっかーという感覚だったのに。
歳を取ると「いつもいつまでも元気に働けるわけじゃないから」となって、ある程度の現金は確保しておきたい意識が強くなります。

これで、毎月の給料からローンを支払っていればまた違う感覚で、「支払を減らせばラクになるから」とローンを完済したくなる気がします。前回のローンがそれでした。
が、今は給与振込口座とは別の口座からローンの返済をしていて、日々のキャッシュフローとは全然別の動きをしているので、ローンがなくなったからといって生活がラクになるわけではない。
それで完済へのモチベーションがやや低くなっています。

では現金を確保するために1でいくかというと、それもない。
40歳のときに35年ローンで借りたので、粛々と払っているとリタイアしてもなお払い続けなきゃいけないことになります。
変動金利だし、60歳までにはどこかのタイミングで完済するつもりです。

というわけで2のある程度は繰り上げちゃうというのが現実的なのですが、…はて、いくら繰り上げるのがいいのか、悩んでいます。

住宅ローン控除がある期間は「なるべくローン残高を多くする」ということで一切繰上返済しなかったわけですが、控除がないとなると残高は少ない方が気楽です。とっとと返しちゃった方が総支払額は減るわけですし。
ではいくら繰り上げようかな〜とシミュレーションしていると「これだけしか返済額が変わらないのか。ならもっと繰り上げちゃうかな。いや、こんなに繰り上げなくてもいいんじゃないかな」とエスカレーションして、段々と「…いっそ完済しちゃえばいいんじゃね?」「まだまだ繰上返済しなくていいんじゃないの?」という極端な気分になってきます。
三井住友銀行 住宅ローン一部繰上返済シミュレーション

これで近々金利が爆上がりするなら「返す返す!!」とドッカンと繰上返済または完済する方向に走ると思いますが、今はまだ非常に低い金利で、「まとまった現金を手元に残す手数料としてこれだけしかかからないなら、借りっぱなしでもいいんじゃないの? 何か非日常的なことがあったらすぐに吹っ飛ぶ程度の金額の金利じゃん」と思っちゃうんですよね。
んで、ちまちまシミュレーションしていると「こんなに返済額が減るなら!」という気分になれるのがほぼ完済じゃんという繰上返済額で、それなら完済でスッキリすりゃいーじゃんとなる。

今借りているローンは繰上返済に手数料がかかるから、やるならドカンとやりたい、というのも極端な気分になる要因のひとつです。
前のローンは手数料ゼロで数万円から繰上返済できたから、年イチのペースで繰り上げできたんですよね。あれは気楽でよかった。

 

そんなわけで、住宅ローン控除の終わりが見えているというのに、さてどうしたもんかな…と悶々としています。

ある程度まとまった金額を返しておいて、NISAを埋め終わって貯蓄もある程度できた後で完済か。
金利があまり上がらなかったら繰り上げせずに、NISAの後に完済かなあ。
参考:早めの終活!? 口座をキレイさっぱりと整理し過ぎて不安になるレベル…?!

とりあえず控除の計算明細書はあと1枚あるから、2026年になったらもう一度考えよう。
と、問題を先送りしています…。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

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